京都の大学生のリアルなライフスタイル紹介メディア



薬学部って6年も何するの?

こんにちは!薬学部3年次生の筆者です。
早いもので大学6年間の半分が終わろうとしています。

入学時には、6年長いなあなんて思っていましたが、この調子だとあっという間に終わる予感……

多くの大学生は4年で大学を卒業しますが、6年もある薬学部薬学科。

「一体何をしているんだ」と気になりませんか?
ずっと勉強?実習って何?いつ就活?

この記事では、6年間の大きなイベント・勉強内容について簡単なアドバイスを交えながら紹介したいと思います。私も入学時にはあまり学生生活を把握しておらず、知っていれば……と思ったことも多いです!

薬学部に入った方も、進路のひとつとして気になっている方も、「こんなことしているんだ!」という発見が多いはずです。
充実した6年間を送るためにも是非参考にしてみてください!
もちろんカリキュラムは大学によって異なりますのでご了承ください。

メリハリを身につける1・2年

ユニバで教科書を読む友達

薬学部に入学してすぐに忙しい日々が待っているのか?勉強はついていけるのか……?と心配になる人もいると思います。

確かに大学生活に慣れるのも、テストを乗り越えるのも大変ですが、1・2年次は6年間で1番ゆとりがある時間。この時期を利用して遊んで欲しいです!

というのも、3年次で研究室に入ると午後の時間や、夏休み・春休みが極端に減る可能性があるのです。

1年生の時間割などはこちら

時間割を見ると、午後に休みが多く、平日はかなり時間があると思います。
ただ、実習と呼ばれる実験の講義がたまにあります。実習は月に約1回、3〜5日間くらい。実習では実験の方法・結果・考察などを記すレポートがあります。字数は2000〜5000字程になりますが、グラフや計算も多く、なかなか大変でした。

実習のない週は遊んだりバイトをしたりできます。ぜひいろんなことに挑戦し、大学生活を謳歌して欲しいです。

一方、1・2年次生では薬学部での基礎となる生物・化学・物理・英語・教養…といった幅広い分野を学んでいきます。

覚えるというより、よく理解して身につけると後々楽になると思います。
薬学部では、簡単に進級はできません。真面目に講義を聴いて、試験は余裕を持って対策をし、早めに自分に合った勉強方法を見つけましょう。

学ぶための大学であることを忘れず、遊びと勉強のメリハリをつけて楽しんで欲しいです。

専門的になる3・4年


6年間の大学生活の半分が過ぎました。仲が良い友達と、試験・実習・進級を乗り越え、固い絆が生まれてきたように思えます。

この時期の大きな変化として、3年次後期の研究室への配属があります。(配属時期は大学によって異なります。)

今までの科学的な知識を実践的に生かす場であり、新しいコミュニティで長い時間を過ごすため、かなり生活が変わると思います。

生活時間は、「コアタイム」といったいわば拘束時間があったり、自分の研究進度によって変わったりと研究室によるので、自分のいろいろな理想と照らし合わせて研究室選びをすると良いかもしれません。

また、勉強においては、1・2年次と比べるとかなり専門的な学習となり、薬学部であることを実感します。例えば何百個もの薬を覚えたり、薬の合成方法を考えたり……。
今までの理論的な学習を得て、知識を蓄える時期となりました。

そして4年次には薬学共用試験という、全国統一の試験があります。4年間の学びを試され、これに合格しないと5年次の実習に行けないため、大きな目標になります。

「専門的になる」というと、忙しい上に勉強は大変そうに聞こえますか?
しかし、効率良い勉強法や、時間の使い方が大分わかってきています。
もちろん1・2年次の時ほど暇な時間はありませんが、息抜きの仕方を知っているので意外と充実して過ごせます。

 

現場で学ぶ5年

5年次生は実習・研究だけ!といっても過言ではありません。
この2つが生活のメインであり、合間で就職活動を行います。

まず、実習というのは「実務実習」のことで、薬局や病院へそれぞれ2.5ヶ月間行きます。実習の期間は、1年間で4期に分けられており、そのうちの連続2期で実習を行います。(例えば2期が薬局、3期が病院)
医療現場での体験によって、実際に薬剤師が使う知識・考え方を養って行くこととなります。

 

また、実習に行かない期間で研究活動を行います。

卒業論文にも繋がる研究となるため、今まで以上に力を入れる必要があるかも。

合間で就職活動、と言っていますが、日中は実習と研究で忙しく、他の学部よりも就活にかける時間は少ないと思います。余裕を持って、自分の将来を考えるといいかもしれません。

目指すは国試合格!ラストスパートの6年

とうとう大学最後の年!

6年間の学びの集大成、目標はやはり薬剤師国家試験合格です!

まずは卒業研究の発表会があります。論文を提出するだけではなく、英語でポスター発表をしなければなりません。
そして6年次の夏までに大体の就職活動は終了し、いよいよ国試対策です。夏からみっちりと対策講義が詰まっており、勉強一色の生活です。

また、卒業試験を実施する薬学部も多いです。卒業試験を合格した人のみが、国家試験を受けることができるので、逆にいえば落ちると留年です。

卒論・卒試と言った卒業資格を手に入れて、国家試験合格を目指します。

2月中旬に行われる国家試験、発表は3月後半です。その間は大学で最後、自由に過ごせる1ヶ月です。6年間ともに過ごし、励ましあった仲間と、楽しい思い出が作りたいですね。

充実の6年間

薬学部の6年間、いかがでしたでしょうか。

6年もやることがあるのか、と思っていた方もいたかもしれませんが、かなりハードな予定が詰まっているようにも思えます。
国家資格を取る上で必要な勉強、科学者としての経験を積む研究、そして大学生として遊びを楽しむこと、全てに時間をしっかり使えるといいですね。

(京都薬科大学 薬学部 齋藤千寿)

合わせて読んでみては?

ソーシャルメディア

ソーシャルメディアでも最新情報をゲットしよう!