【新入生必見】後悔しない履修登録方法
もくじ
履修登録は一大イベント
進学・進級、おめでとうございます。
春は入学式や始業式など、新しい生活が始まる季節。中でも、私たち大学生ならではの重要なイベントの1つとも言えるのが“履修登録”。
履修登録とは、これから半年間あるいは1年間に自分が受講する授業を決める手続きのことです。
高校生までは受講する教科は学校で決められていることがほとんどですが、大学生になると、自分の興味関心に合わせて科目を自由に選択することができます。
卒業するために必要な単位の取得に関わる大切な履修登録。
自分で好きなように決められる反面、意外と複雑で間違えやすいんです……。
そこで、京都学生広報部の5人が履修登録にまつわる失敗エピソードやそこから学んだコツについて話し合いました!
(テストや成績評価については、座談会参加者が履修した授業をもとに、一例としてご紹介しています)
今回話したのはこの5人のメンバーです。
・同志社大学 社会学部 4回生 西野洋史
・京都工芸繊維大学 工芸科学部 3回生 市川峻
・龍谷大学 政策学部 1回生 梅垣舞央香
・京都大学 文学部 1回生 角田景織子
・同志社大学 法学部 1回生 原田愛菜
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事前の情報収集が大事!
西野:時間割の組み方って大事ですね。登録の仕方もとても難しく、先行登録や一般登録など、科目によって登録の締め切りが違うので、注意が必要。
角田:履修登録の方法の説明が十分になかったのでずっと不安でした……。
市川:サークルの新歓などで先輩とのつながりをつくり、先輩から授業の単位の取りやすさなどの情報を仕入れておくことも必要だと思います。
原田:確かに。同じ授業のはずなのに、担当する教授によってテストの難易度が違うことがありますよね。
梅垣:自分なりにその授業のシラバス等で講義内容を確認することも必要。必修科目以外で自分があまり興味ないものをとってしまい、レポートを書く時に大変でした。
市川:提出しないといけないレポートの量も事前にチェックした方がいいと思います。私が履修した講義では字数7000字のレポートがあったので、とても大変でした。
西野:確かに7000字は多いですね。
一日にどれくらいの授業を入れるべき?
梅垣:1限、2限、4限に授業を入れると、お昼休みと3限を挟むから授業と授業の間の時間(約3時間)をどう過ごすのかが難しかったです。ちゃんと考えて履修しておけば、そのような時間はできなかったと思いました。
原田:授業と授業の間に時間が空いてしまうと学校で時間を潰さないといけないですよね。その時間はどのように過ごしましたか?
梅垣:自習室でオンデマンドの授業を受けたり自習したりして過ごしていました。家に帰るには時間が足りず、学校に残るしかなかったんです。
市川:1限から5限まで授業を入れると集中が続かないし、とてもしんどかったです。
原田:1限と5限に授業が入っていたら朝から晩まで学校にいないといけないですもんね。
市川:そうですね。高校生の頃はそれが当たり前だったけど、大学生になると1コマあたりの授業時間が90分間になるので、朝から晩まではきついです。
西野:確かに、高校と大学とでは時間が経つ体感速度が違いますよね。
角田:1限に授業は入れたくないです。朝はきついので。学期の後半には行かなくなってしまうこともしばしば……(笑)。実際200人の授業に100人しか来なかったこともあったそうです。
西野:自宅から大学までの距離が遠い人はしんどいですもんね。1限に必修科目が入ることがよくありましたが、辛かった。
原田:コマ数は2、3コマぐらいがちょうどいいですかね。
市川:そうですね。4コマでは集中力が本当に続きません。
原田:午前中だけ授業っていうのも気持ち的に楽。「昼からフリーや!」みたいな。
市川:そうですね、アルバイトなど自分のしたいことをする時間を十分に確保できますしね。
【学部別】テスト前のことも視野に入れよう。
原田:法学部はテスト重視の講義が多いので、1日に沢山詰め込むとテストが大変。社会学部や文学部、政策学部はどうですか?
西野:試験がある科目もあります。ただ、平常点として出席点が入ることが多いです。私は社会学部ですが、出席点+レポート+テストって感じが多いですね。
角田:心理学や歴史系はテストで、社会学系はレポートになることが多いです。そのため、1日にそれらの授業が半々ぐらいになるように組んでいます。
市川:私は工芸科学部で理系なので、単位取得は基本的にテストの点を重視しており、レポートはほとんどないです。だから1日にたくさんの講義を詰め込むとテスト前が大変。実際に、1日に1.3.4.5限と4つも授業を入れてしまい、テスト勉強に苦労しました。特に、専門科目は単位が取りにくいので、1日に何個もあるとやっぱりしんどい!
梅垣:私は政策学部ですが、毎回の授業での感想の提出と出席点、それとレポート試験をもとに成績を決定する講義が多かった。テスト前はそこまでキツくはなかったですね。
原田:日々の講義を頑張ったら大丈夫って感じだったんですね。
市川:そういう授業があると毎日頑張ろうというモチベーションになりますよね。
授業履修前と後のギャップはつきもの。
原田:履修前と実際に授業を受けた後で、印象が変わった授業はありますか?
市川:心理学系は自分が思っていた授業と少しギャップがあったと聞きました。
西野:心理学って理系っぽいイメージ。世間で思われている心理学とは大きな違いがあると聞いたことがありますが、実験したりレポートを書いたりすることが多いらしいですね。自分がとった講義では、脳の情報の受け取り方、脳は環境に影響を受けて見たものを認識するのですが、その差が実際にどれくらいあるのかなどを学びました。
角田:そうですね。心理学には、神経心理学や認知心理学といった理系の心理学と、発達心理学や文化心理学といった文系の心理学がありますが、私は両方履修しました。どの授業も人間の心を知ることを目的としていましたが、教授によってその課題へのアプローチ方法が異なり、授業を聞いていて面白かったです。また、心理学の概要を知ることが出来たので、自分が興味を持つ分野が何なのか分かりました。
文系でも理系の授業を受けてもいいの⁉
市川:文系の学生でも理系の授業をとってみるのも面白いと思います。文系用の理系の授業では微分積分などを用いずに行うなど配慮されている場合が多いので、理解しやすいと思いますよ。
原田:文系で理系の科目を取った方はいますか?
西野:一般教養でいくつか受講しました。森林について実例をもとに学ぶ科目は、生態系の話や林業、山の災害などについて仕組みも含めて学ぶので、庭の木や観葉植物など植物が好きな人には楽しいと思いますよ!高校生物の知識がざっくりでもあると理解しやすいと思います。
数学の基礎的な科目では、高校数学(特に数Ⅲ)の確認と大学の内容(「三角関数の逆関数」や「テイラー展開」など)を少し学びます。大学の数学は英語や論理記号を使って書くのではじめは難しく感じましたが、そういう理系の「文体」や「お作法」に慣れるのも授業の目的の一つなのでしょう。
統計に関する科目では確率や統計を学びますが、実際に社会でどう使うのかを例題を解きながら学ぶことができました。高校でやる「データの処理」や「確率」あたりの復習と発展、統計の基本的な理屈、検定方法(データから仮説の可否を判断する)などを学びます。「データサイエンス」がはやりの昨今ですし、データをもとに判断するという発想は応用範囲が広いので、やっておいて損はないと思いますよ!
全体的に文系向けの理系科目は高校程度の知識がざっくりとでもあればよし、知識がなくとも授業についていける内容が多い印象。
大学で学びなおすことで理数をより深く理解できる、楽しさが分かるということもあるかもしれません。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、履修登録の際に気を付けるべきポイントについて紹介しました。5人全員が違う学部なので、それぞれの学部から違う視点で見ることができました。学部の特徴なども分かってもらえたかもしれません。
この記事が、皆さんが履修する講義を決める手がかりとなれば幸いです!!
(同志社大学 法学部 原田愛菜)