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大学生の“学年の呼び方”は「〇年生」「〇回生」どちらが正しい!?

大学生の学年の呼び方には、「〇年生」「〇回生」の二種類があることに、みなさん疑問を抱いたことはありませんか?

関西の大学では、大学の学年の言い方はもっぱら「〇回生」です。ずっと京都にいる私は、大学生になるとそう呼ぶものだとばかり思っていましたので、大学生になってから、全国的には「〇年生」と呼ぶということを知り、驚きました。

それ以来私は、自己紹介のときに「2年生」か「2回生」か、どちらで言うべきか、いつも少しだけ悩みます(笑)。

ここでは、なぜこのような違いがあるのか。そして、実際にはどう呼ばれているのかについて調べてみました!

大学はどう表記しているか?

私が通う佛教大学では、大学入学時に「学生生活用の冊子(STUDY GUIDE)」が配布されますが、こちらでは「1年生」「2年生」「3年生」「4年生」と表記されていて、入学時に少し驚いた記憶があります。「あれっ、大学生も今まで通り〈〇年生〉ということもあるのか……」と。

しかし講義を受けていると、担当の先生は、「回生」という呼び方のほうが主流のように感じますし、大学での課外活動団体にも所属している私ですが、そこでももっぱら「回生」という呼び方です。

これまでのコトカレ記事で集計を取ってみた!

ここで、コトカレでは「回生/年生」をどう表記しているかを見るために、私は、2021年10月10日~2022年10月10日の1年間の記事を改めて読み直し、集計を取ってみることにしました。そのなかで、該当する記事は33本ありました!

結果はご覧の通り、「〇回生」表記がほとんどです。数え始めは全部そうなのではないかと思っていたほどなのですが、遡ってみると、「〇年生」表記の記事もいくつか存在していることを知り、たいへん興味深く思えました。

なぜ二通りの呼び方があるのか?

では、なぜこのように二通りの呼び方があるのでしょうか。

結論から述べると、どうやら「〇回生」という呼び方のルーツは京都大学のようです。

東京大学が小中高と同様の「学年制」であるのに対して、京都大学は卒業までに決められた科目を履修していく「科目制」を採用したことがこの違いが生まれる理由となったようです。

→出典: https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000107867

 

そのため、関西を中心に京都大学の影響で「〇回生」呼びが定着したと考えられます。

先述したように、関西の大学においても「〇年生」表記が一般化しつつある現在でも、学生の間では、まだまだ「〇回生」表記のほうが主流であるのがおもしろいと思います。

ちなみに、過去のコトカレ記事において、「〇年生」表記であった6つのうち2つはインタビュー記事だったので、この違いが生まれたのではないでしょうか。

おわりに

今回ここでは大学生の“学年の呼び方”についての地域差についてまとめてみましたが、このような違いはまだまだたくさんあります。

大学には全国各地からいろんな人が入学するので、このような話題で盛り上がることができるのも、“大学生活のおもしろいところ”だと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

(佛教大学 歴史学部  直江和宣)

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