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クイズ研究会の普段の活動を覗いてみた

昨今、中高生の間ではクイズブームがきていますね。それは大学生の間でも同じこと!
最近 はテレビのクイズ番組で有名大学のクイズプレイヤーを見かけることも増えてきました。
では、クイズの世界で大活躍しているツワモノ大学生たちは、一体どんな学生生活を送っているのでしょうか?
実は、大学には「クイズ研究会」という部活やサークルがあり、クイズに勝つために日々特訓をしているのだそう!
そこで今回は京都大学公認のクイズ研究会[Mutius](ムティアス)を訪ね、普段の活動の様子を覗いてきました。

クイズのためだけに整えられた環境とは!?

「おじゃましまーす」と踏み入れたその先は、なんと一面真っ黒!
部屋を占拠する机の上に置かれた配線……これでもかってほどの配線……とパソコン。あ!ボタンも発見。
ただクイズをするためだけに整えられた空間が広がっていました。

そこで行われていたのは、テレビで見たことあるような、早押しクイズの風景!
出題者:「漫画家の青山……」
ピンポーン!
回答者:「鳥取県」
出題者:「正解!」

というようにひたすらクイズを繰り返す中で7回正解すれば勝ち抜け(7〇)、3回間違えると失格(3×)、などのルールを決めて、クイズの練習が行われています。
7〇3×以外にも、5〇2×や6〇2×2人抜けなどルールにも種類がたくさんあるとのこと!

ん?何かメモを取ってる?
これは、間違えた問題を記録して自習用の資料を作っているそう 。

さらに、こちらのパソコンではシステムを使って正解数、誤答数を可視化しているとのこと!データ化して分析するなんてさすがですね。
大会がない期間は、週3回、授業後に3時間活動していますが、大会前にはノートを使ってひたすら自主練習に取り組むなど、活動時間が増えるようです。

夏休みや春休み期間には合宿を行ったり、少し形態の違うクイズを作問したり……。
例えば、クイズ界ではまだまだ女性のプレイヤーが圧倒的に少ないので、化粧品に関する問題を作ったり。また、正答するとポイント2倍など、自分で設定できるルールにも工夫を加えているそうです。 それぞれの部員が活動を充実させるための工夫がされているんですね。

クイズの大会って……?

さて、「大会」と聞くと運動部のトーナメント戦だったり吹奏楽部のコンクールをイメージする人が多いと思いますが、クイズにも大会はもちろん存在します。
高校生も参加できるものから社会人専用の大会まで出場資格も幅広く開催されているのがクイズ大会の特色とのこと。
しかも聞くところによると小規模なものを含めれば、ほぼ毎日全国どこかしらで開催されているんですって!それは驚きですね。
会場の大小関係なく、武器は自分の知識だけ!どこでもできる手軽さがクイズの魅力のひとつかもしれません。

活動中のお部屋でかわいい表紙のノートを発見!!
これ、クイズ大会の記録集なんです。
中にはクイズの問題と解答がビッシリ、どのタイミングで早押し機が押されたかが一目でわかる/(スラッシュ)付き。
自主練習にもってこいの冊子なんです。クイズの教科書みたい!

会長が語る、クイズの魅力とは?


(会長 古巻鉄平さん)

――高校の時の勉強が役に立つことはありますか?
クイズのジャンルにもよますが、高校の世界史・日本史の教科書に記載されている内容はよく出題されます。ただ、クイズ問題は教科書のすみに載っているような内容が出題されたりもしますので、勉強をきっちりとやることが大切になるんです。

――クイズをやっていて役に立つことはありますか?
特定のものにすごく役に立つということはないですが、時事問題のクイズが出たときに答えられるようにするために日ごろから視野を広くして生活していることが、社会に出たときに役に立つ視点になるかなと考えています。

――京都大学でクイズをする利点とは?
クイズが好きな同世代の仲間、特に全国大会レベルの人たちと普段から競合しあう環境は、とても恵まれていると思います。
また、1989年に創立された歴史あるインカレサークルなので、いろいろな大学と交流ができ、知識が増えるのも強みです。
そのほか、Mutiusでは「予習ラウンド」と言って、出題範囲が決まっている中でクイズを毎週開催しているので、それが強くなる大きなポイントだと思います。

さいごに

クイズが始まった途端空気が変わり、問題に静かに耳を傾けて、答えがわかった瞬間にカチッと手を動かす緩急には圧倒されました。
全国大会レベルの強者が集まるMutiusですが、大学生からクイズを始めた部員も多数いるそうです。
京都大学クイズ研究会Mutiusのみなさん、ありがとうございました。

今回ご紹介したクイズ研究会のほかにも、大学には中学校や高校にはなかった部活やサークルがたくさんあるので、大学生活を送る中で、興味のあるものが新たに見つかるといいですね!

文(京都女子大学  文学部 浅田奈和香)
カメラ(同志社大学 政策学部 山口実由加)
取材補助(同志社大学 政策学部 嶋倉万由子)

 

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