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お気に入りレポート見せてください!【現役大学生のレポート大解剖】

レポートから逃げたい&逃げられない

 

こんにちは。山田です。

大学生といえばアルバイト、サークル活動、友達との遊び……など楽しいことが盛りだくさん!
しかし大学生は勉強が本業。逃れられないものがあります。

 それはレポート

入学から4年間私たちにつきまとってきます。
そして最後に「卒論」というラスボスになって私たちを苦しめます。(卒論がない学部もあります)
中高生の方は大学のレポートがどのようなものかイメージしにくいのではないでしょうか。
また大学生の方は、他の人のレポートって気になりませんか?意外と友達や他学部のレポートって読んだことがないのでは?

今回は京都学生広報部員が書いたレポートを紹介していきます。
大学生の方はレポートテーマの参考に、中高生の方はレポートの内容から「どんな学部だろう」とイメージしてください!

①「戦後文学を読み解く!」(人文科学系学部 日本文学専攻)

⑴授業について
 日本文学に関する授業

⑵設定したレポートテーマ
「『俘虜記』考~恥に見る戦争批判~」

⑶レポートの方向性
「捉まった」「降伏した」という表現と作中の使われ方に注目し、俘虜として捉えられた兵の揺れ動く「恥」という感情を作者がどう描き、そこから作者が何を言おうとしたのかを論じた。

⑷レポートの字数
 3346字

⑸本人コメント
 緊急事態宣言の中で図書館を十分に利用できなかったため、先行研究をインターネットのみで集めました。そのため、自分の考察がメインのレポートになり、評価が心配でしたが、無事評価をもらえて安心しました(笑)。

私と同じ日本文学専攻の先輩のレポートです。先行研究とはその分野で先に発表されている学術論文のことを指します。
この先行研究を読んで、批判したり自分の論の根拠にしたりします。レポートに説得性を持たせ内容を豊かにするものです。
日本文学専攻者にとって命の図書館。先行研究や資料などを探すためになくてはならない存在です。  そんな図書館が使えない絶望的状況の中、高評価を取ることができた先輩は本当に凄いです……。

この先輩から「レポートを書き始める・資料を探す前にレポートの終着点をあらかじめ考えておく」というアドバイスをいただきました。
特に私には非常にためになるアドバイスです。なぜなら私は結論を考える前に闇雲に資料を集め、まとまりのないレポートを大量生産しているからです……。
これから肝に銘じてレポートに挑みます。

②「成功するホテルとは!? ~経営者の立場でホテルの未来を考える~」(社会科学系学部)

⑴授業について
 ホテルサービスに関する授業

⑵設定したレポートテーマ
 「コロナウイルス情勢を考慮したこれから成功するホテル」

⑶レポートの字数
800字程度

(4)本人コメント
 日本人の客が増加するなどコロナウイルスの情勢を加味しました。自分が経営者であったらどのように運営していくかを詳細に書きました。

制限時間内に書き上げなければならないテスト形式のレポートだったそうです。
数週間など期間が設けられる一般的なレポートとは違い、短時間で文章をまとめて文字にする力が求められます。
普段お客さんとして利用するホテルを経営者視点で考えるというのはとても楽しそうです!
観光について学ぶ学部の特徴が出ているレポートです。

③「今話題の”鬼”を比較!?」(人文科学系学部)

⑴授業について
 グローバルな地域の課題を考える授業

⑵設定したレポートテーマ
 「日中韓の鬼-鬼から見る文化の差異-」

⑶レポートの方向性
 物事や事象の差異の比較をするために、鬼をテーマに選び日本、中国、韓国で比較した。

⑷レポートの字数
 4000字程度

⑸本人コメント
 韓国や中国の鬼を細かく調べるだけでなく、日本の鬼のイメージの変遷も調べました。参考文献をたくさん読みました(笑)。調べていくと、中国では「鬼」=「死人」というイメージがあるため、日本の四谷怪談の“お岩さん”を「鬼」として認識していることが分かって驚きました!

最近何かとよく耳にする「鬼」。このレポートは日中韓の鬼について比較しています。
外国と日本文化を比較するとなると食文化などが思いつきますが、この部員は「鬼」という切り口で比較しています。その発想は無かった!
中国では“お岩さん”を「鬼」とみなすことも初めて知りました! レポートをきっかけに新たな知識が増えるのも楽しいですよね。私も教養を身につけていきたいです。

④「二重とアジアンビューティー!?」
(人文科学系学部 国際文化専攻)

授業について
 国際文化に関する授業

⑵設定したレポートテーマ
 二重から見るアジアンビューティーについて

⑶レポートの方向性
 授業では海外の文化をより理解するために日本文化と比較した。授業内容を基に、日本でマイナスイメージなものでも海外ではプラスに考えられているのではないか?と考え二重をテーマにした。

⑷レポートの字数
 3000字程度

⑸本人コメント
色々な友達から面白いと言ってもらえて嬉しかったです。メイクやファッションが勉強になるのか中高生の方は疑問に思われるかもしれません。しかし大学では自分の興味があるものについて探求することができます!これが大学の学びの面白さです。
私はこのレポ―ト以外に女性の魅力に関するレポートも書いています。国語、数学など高校までの勉強とは違う面白さが大学にはあります。

日常生活であまり深く考えたことのない「メイクやファッション」。このように身近なものを調べていくと新たな発見がありとても楽しいです。私も大好物の「餃子」をひたすら調べたことがあります(笑)。
小さな疑問が立派なレポートになることも。普段から色々な物事に興味を持ち、疑問をメモしておくとそれがレポートに繋がるかもしれません!

おわりに

大学生のお気に入りレポート紹介、いかがでしたか?学部や専攻によってそれぞれ個性が出ていましたね。
ちなみに、今回ご紹介したレポートは、それぞれ高い評価をもらったそうです。
凄い……さすが編集チーム。
せっかくレポートを書くなら提出することを目標にするのではなく、内容が充実した読み返したくなるレポートを目指してみませんか?

この記事がレポート執筆のモチベーションアップに繋がれば嬉しいです!

(立命館大学 文学部 山田知世)

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