現役大学生が教える!履修登録の方法とポイント
こんにちは、京都で大学生をしている米島です。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
コロナウイルスの影響で、卒業式や入学式が中止されている中、新入生ガイダンスも延期されているという声を聞いています。
さて、新学期の授業が始まる前には「履修登録」をしなくてはいけません。
このままだと相談相手ができないまま新学期を迎えてしまう!と思っている人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな新入生に履修登録の方法とポイントをご紹介します。(履修登録の期限に間に合いますように……!)
もくじ
そもそも履修登録って何?
そもそも「履修登録」という言葉、大学で初めて聞いた人がほとんどだと思います。
多くの中学校や高校では、決められた時間割に合わせてクラス全体で授業を受けるという形式が一般的でしたよね。(学科によりますが)
対して大学では、絶対に受けなければいけない「必修科目」と自由に選択できる「選択科目」があります。
そのそれぞれの科目を
といった感じで登録することを「履修登録」というのです。
履修登録の方法
履修登録はオンライン上で行う大学が多いです。前期と後期の前にそれぞれ登録期間が設けられていて、自分で登録を行います。
授業の情報については、大学で配布される「単位習得要領」(『学習要覧』や『履修要項』など大学によって呼び名は異なります)と、Web上で見られる「シラバス」という各科目の資料で知ることができます。
皆さんはそれらを見ながら履修登録を行うのです。
とは言っても大学の授業なんて初めてで、授業のイメージはなかなかわかないものだと思います。
そのため、大学では「履修登録期間」の後に「履修修正期間」というものが設けられています。
登録後に一度授業を受けてみて、少し印象が違ったな…と思った場合には履修を修正することができるのです。
自分に合った授業を履修するためには履修登録期間後のいわば「おためし期間」に興味のある授業を一度受けてみることをおすすめします。(1回目の授業で出席を取る先生もおられます!)
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履修登録で見ておきたいポイント
履修登録をする際やはり一番大事なのは「この科目を学びたい」という気持ちでしょう。
しかしそれ以外にも「いい成績をとりたい」「単位を落としたくない」という気持ちはつきものですよね。
そんな皆さんが履修登録をする上で重要なポイントを紹介します。
①成績評価の方法
シラバスには成績評価の方法が記載されています。
受講態度(積極的に授業に参加しているか)や毎授業後のミニレポートなど科目や授業を担当する先生によって内容も評価するポイントもそれぞれです。
特に成績評価を大きく占めるものとして、定期試験(以下、テスト)とレポートの2種類が挙げられます。
〈テスト〉
大学で設定されている試験期間に合わせて行われます。
教科書やノートの持ち込みを許可される場合と、そうでない場合があります。
多くの場合は授業の内容をしっかりと頭に入れた上で挑むことが重要となり、点数がそのまま成績に反映されることが多いです。
〈レポート〉
指定された内容のレポートを期限内に提出します。
テストとは異なり、資料を参考にしながら時間をかけて納得のいくものを提出することができますが、その分比較的時間と労力が必要になります。
それぞれの特徴から、自分に合った評価基準の科目を選ぶと良いでしょう。
②得点分布
得点分布とは、これまでその科目を受講した学生たちの成績(S評価やA評価といったもの)の比率のことです。
公開されている大学とされていない大学があるようですが、見られるのであれば良い成績を取るための参考に大きく役立ちます。
「単位を取る」ということを重視する場合は「不合格」となる評価を取っている学生が少ないもの選ぶと良いですが、GPAを上げるためにはS評価率やA評価率の高さを重視した方が良いです。(大学によってS、A、Bなどの評価は異なります。)
テストの難易度やレポートの評価基準は先生によって異なるため、参考数値となるでしょう。
③卒業に必要な単位数
大学には卒業するために必要な単位数が決まっています。
その中でも専門領域から○単位、共通領域から○単位、というように領域や科目区分ごとに規定されているものです。
一つの区分に偏って履修をしてしまうと、3.4回生で足りていない単位の回収に追われてしまうことになります。
そのため、ある程度卒業までの履修計画を立てておくと良いです。
また、3.4回生では就職活動やインターンシップのための時間が必要になると考えられるため、1.2回生でなるべく多くの単位を取っておくことをおすすめします。
④授業日時
何曜日の何限に授業が行われるかは皆さん確認すると思います。
その際に見るべきなのは曜日あたりの授業数と空きコマの場所です。
〈曜日あたりの授業数〉
十分に復習するために、曜日ごとの極端な偏りが生じないようにすることをおすすめします。
また、期末には一日に複数科目のテストやレポートの提出日が重なる場合があります。
特にテストの場合は、前日や当日に復習の時間を多く作りたいものです。
ひとつひとつの科目に集中できる環境を作るためには、授業数を調整することが大切であると思います。
〈空きコマ〉
空きコマとは授業と授業の間の空いている時間のことをいいます。
中学・高校では1〜5限目まで全てに授業が入っているのが当たり前でしたが、大学では「授業の入っていない○限目」=「空きコマ」が存在するのです。
図書館で自習をしたり、友人と大学外へ出かけたり、はたまた一度家に帰ったりと過ごし方は様々です。こういった余裕がほしいという人は空きコマがあるといいかもしれません。
対して、大学滞在時間を最短にしアルバイトやサークルに時間を割きたいという人は空きコマを少なくするといいでしょう。
そして授業の入れ方次第では、一日何も授業がない全休の日を作ることも可能です。
さて、ここからは実際に大学生がどのように履修を組んでいるかをご紹介します!
現役大学生の履修の組み方
「どのようなことに気をつけて履修登録をしてきたか」京都学生広報部の部員に聞いてみました。!
立命館大学2回生
気をつけた点:授業内容
1回生の頃は「友だちを増やしたい!」という思いが大きかったので、グループワークの授業を進んで受講しました。
特に留学生と一緒に受講できる科目では、留学生と仲良くなることもできてよかったです。
複数人で協力して取り組むので、テストやレポートが苦手な人にもおすすめです!
同志社大学3回生
気をつけた点:授業日時
全休の日を作って、大学に行く日をなるべく減らすことに命をかけています(笑)。
兵庫県の実家から京都の大学に通っているので片道1時間40分もかかるんです……。
必修科目があって絶対に行かなければならない日に授業を詰めるようにしています。
立命館大学4回生
気をつけた点:成績評価方法
誰よりも早く長期休暇に入ることに精を出しています。
大抵大学にはテスト期間が設けられていて、各科目それに合わせてテスト日程が組まれ、それが最終授業日になります。なので、レポートの科目を選択することでテスト週間よりも前に授業を終わらせています。
私のバイト先は大学生のバイトが多いので、テスト期間が理由で人が少ない時期にシフトを入れることができるのでよかったです。
京都女子大学3回生
気をつけた点:担当の先生
1回生で受講した必修科目を担当していた先生の専門領域に興味を持ち、2回生以降もその先生の授業を受けるようになりました。
この授業おもしろいかも!と思った際は、その授業の担当の先生が受け持っている他の授業を調べてみると良いかもしれません!
〜 合わせてこちらの記事もおすすめです◎ 〜
「時間割の組み方」を知りたい方向け
「空きコマの活用方法」を知りたい方向け
最後に
いかがだったでしょうか。皆さんの履修登録に役立つと嬉しいです。
今年はコロナウイルスの影響で入学式が中止になったり、新学期が延期になったりと残念に思っている新入生が多いと思います。私は新入生ではありませんが、京都学生広報部の新入部員に会うことを楽しみにしていたので同じく寂しい気持ちです。
今は辛い期間ではありますが、いつか友だちと肩を並べて授業を受けることを楽しみにしながら、それぞれの場所で頑張りましょう。
(京都女子大学 現代社会学部 米島小晴)