【#お笑いライブレポ】京都学生広報部presents祇園花月大学〜OB・OGが帰ってきた!?ホームカミングデー2024~
2024年2月4日(日)、京都学生広報部とよしもと祇園花月がコラボした公演『京都学生広報部presents祇園花月大学〜OB・OGが帰ってきた!?ホームカミングデー2024~』が開催されました。
“祇園花月大学”とは、京都学生広報部とよしもと祇園花月がお笑いを通じて京都の大学の魅力を伝えようと2019年からコラボレーションしてきたプロジェクトのひとつ。
コロナ禍により思うような活動ができない日々が続き、ようやく“祇園花月大学”の公演を劇場で行ったのは、2019年の『祇園花月大学〜秋のオープンキャンパス〜』以来でした。
2019年のイベント記事はこちらから↓
https://kotocollege.jp/archives/16764
今回の記事では、当日の公演の様子をレポートしていきます。
もくじ
オープニング
「今回の“祇園花月大学”は、在学生からOB・OGまでが交流するホームカミングデーを模して、「イマ」の京都の大学生と交流を深めつつ、“大学のまち京都・学生のまち京都”を、お笑いを通じてもっと知ってもらうことを目的としたイベントです!」
令和喜多みな実の河野さんのハツラツとした声が会場に響いてイベントはスタート。
“祇園花月大学”のキャンパスはどこ?在学生とは?卒業生とは?といったお客さんの「?」な雰囲気の中、“祇園花月大学”の教員として令和喜多みな実の河野さんがガイダンスを始めます。
“祇園花月大学”のキャンパスはここ、よしもと祇園花月。
現役大学生は会場にお集まりいただいたお客さん、そして、祇園花月大学のOB・OGは、ナイチンゲールダンス・天才ピアニスト・ネイビーズアフロ・ロングコートダディ・祇園といった豪華な芸人さんたち。
そんなOB・OGの中には、
存在しない記憶である大学生活を懐かしみ「変わんねえな」と先輩ヅラしてくる祇園の木﨑さんや、京都学生広報部のwebラジオ『コトラジ』の熱心なファンだというネイビーズアフロみながわさんもいました。
よく見ると、教務部職員も混ざっていたようで……。普段羽織っているはずのジャケットを楽屋に置いてきたという、いかにも教務部のようなネイビーズアフロはじりさんもいました。
豪華な芸人さんたちによる漫才
次第に会場が“祇園花月大学”のキャンパスのようになってきたところで、5組の芸人さんによる漫才が始まりました。
1組目は、先程のオープニングで「“祇園花月大学”へは東京から新幹線で通っていた」というナイチンゲールダンスさんの登場です。
中野なかるてぃんさんによる「ナイチンゲールダンスです!」がキャンパス内に響きました。
その反響音は大学の大講義室にいるかのようでした。
2組目は天才ピアニストさん。
「イオンモール五条」といった京都ならではのワードが光る、本物のOG感たっぷりのネタでした。
3組目は、『コトラジ』ファンと教務部のコンビ、ネイビーズアフロさん。
みながわさんが「ネイビーズアフロです」と1組目のナイチンゲールダンスの中野なかるてぃんさんのような声を出して挨拶し、はじりさんにつっこまれるという一コマは劇場ならではのライブ感でした。
4組目には、オープニングで“祇園花月大学”時代は橋本ゼミだったとボケていたロングコートダディさんが登場。
「京都と言えば……人間ドックではないでしょうか!?」という堂前さんのボケに心をつかまれ、ロングコートダディの世界に入り込みました。
5組目は、京都の大学で出逢ったというお二人、祇園さん。
コンビそろって黒のジャケットを羽織り、金の斧・銀の斧を時代に沿ってアレンジしていきます。
まるで大学の授業のように想像力を掻き立てられました。
広報部のアイデアが光る、企画コーナー
5組の漫才が終わるとホームカミングデーならではの京都の大学生活を味わえる企画が始まりました。
芸人さんたちはTシャツと短パン姿に着替えて再登場。
いつも劇場ライブの企画コーナーで着ているTシャツ姿が、今日は祇園花月大学指定のジャージに見えます。
企画コーナーが始まるタイミングで令和喜多みな実の河野さんとロングコートダディ堂前さんがわちゃわちゃしていました。
どうやら河野さんの個人youtube動画を堂前さんと一緒に撮影しながら舞台上に上がっていたらしいです。
学生時代を思わせるわちゃわちゃぶりにお客さんは完全に“祇園花月大学”の生徒になっていました。
企画コーナー1 大学生のお悩み相談
続いて企画コーナーがスタート。
最初は大学生のお悩み相談。
事前に寄せられた現役大学生のお悩みの中から1つを選び、OB・OGである芸人さんに解決してもらうという企画です。そしてOB・OGたちがお悩みを解決できたのかを現役大学生である4人の京都学生広報部員が判定するというもの。
京都学生広報部の判定員4人が自己紹介。
祇園の木﨑さんや天才ピアニストますみさんと同じ大学だという広報部員は、お二人に応援されていました。
大きな判定の札を持つ経験も、舞台の壇上で第一線の芸人さんと関わる経験も、大学生活においてまずないはず。しかし、広報部員は緊張よりも貴重なオモロい経験を全力で楽しんでいるようでした。
今回は寄せられた相談の中から「卒業間近なのに友人がいない」というお悩みがピックアップされました。
会場にも来られていた相談者が、実はロングコートダディさんのファンだとわかり、ロングコートダディの兎さんが「ぼくと1ヶ月遊ぼうよ!」とすかさず回答。
一気にキャンパスが春めく笑いに包まれました。
結局、広報部員の判定も含め、すべてをかっさらっていったのが天才ピアニストますみさんの「人間一人じゃないからね。大丈夫よ。」でした。
企画コーナー2 京都のサークル紹介
学生団体① 京都カバディサークル「鴨ディ」
京大付近の大学生が中心となって鴨川でカバディをしているインカレサークル。
カバディとは、鬼役が「カバディ」といいながら相手へ攻め込み、守備選手へタッチすることで得点が決まる激しいスポーツです。
今回は紹介のため簡易版で試合が行われました。
1ゲーム目、芸人チームからは「2人分行けます!」というロングコートダディ兎さんと天才ピアニストますみさん。
さすがに1人で2人分というわけにはいかないのでネイビーズアフロはじりさんが参加することに。「カバディカバディ」と言いながら、壇上で激しく動くOB・OG芸人さんの様子に会場は笑いに包まれました。
学生団体② 関西インカレ クィディッチサークル「KYOTO LILAC FOXES」
クィディッチとは、映画「ハリーポッター」に登場する架空のスポーツで、箒に乗って空を飛びながらボールを相手ゴールに入れ合い、そのゴール数を競うというもの。
今回は、学生さんと芸人さんで一緒にプレイすることに。
学生さんと芸人さんたちの箒に跨った動きは映画さながらで臨場感にあふれていました。
試合終盤、捕まえると高得点が加算されるというスニッチ役として、天才ピアニストの竹内さんが登場。竹内さんのすばしっこい動きが笑いを誘っていました。
学生団体③ 立命館大学ダブルダッチ同好会「dig up treasure」
ダブルダッチとは、簡単に言うと2本の縄を使って跳ぶ縄跳びのこと。
まずはdig up treasureの皆さんがかっこよく技を披露しました。
今回学生さんが披露した技の数々は難易度がとても高いので、芸人さんには8の字飛びの要領で2本の縄を飛んでもらっていました。
運動神経バツグンのネイビーズアフロみながわさん、天才ピアニストの竹内さんときて、タイミングを確実に見て飛ぶロングコートダディ堂前さん。
飛んだふりをして駆け抜けたのは祇園の木﨑さんでした(笑)。
学生団体④ 京大モルックサークル「Ankka(アンカ)」
モルックとは、木製の棒を投げてピンを倒し得点を競うフィンランド発祥のニュースポーツ。
ロングコートダディ兎さんチームと祇園の櫻井さんチームにサークルの学生が1人ずつ加わる形でプレイしました。
モルックのピンをばらけさせる始球式の役にはロングコートダディ堂前さん。
途中、令和喜多みな実の河野さんをピンとみたてて投げようとするシーンも(笑)。
ラストの一投まで両チームの接戦が繰り広げられました。
そして、最後の一投をそれぞれ兎さんと櫻井さんが投げ……先に高得点のピンを倒した櫻井さんチームの勝利!
学生団体⑤ 同志社ヒーローショー同好会
オリジナルヒーロー「同志社戦隊タナレンジャー」のショーを関西各地で行なっているという皆さん。
今回披露してくれたショーでは、悪の手下が1人足りない!ということで、悪役の幹部ダークネス様によりナイチンゲールダンスのヤスさんに白羽の矢が!
客席からの「タナレンジャー!!」と呼ぶ声でいよいよショーが始まります。しかし現れたのは悪役の幹部ダークネス様!
祇園花月大学の現役生(お客さん)たちに、「なまるぬい根性を叩きのめしてやる!」と悪態をつくダークネス様の元に、タナレンジャーがついに登場!
タナレンジャーの見事な太刀裁きでダークネス様を成敗し一件落着。
と思ったその時、
悪の手下となったナイチンゲールダンスのヤスさんが悪の手下の仮面をつけ降臨しました!
タナレンジャーの攻撃がヤスさんに入ったと思われましたが……。(写真1)
ヤスさんが「まだ戦える!!」と宣言し仮面を外し、第2形態に入る急展開を見せます。(写真2)
暴徒化したヤスさんを止めることはできず、タナレンジャーがまさかの敗北!!(写真3)
最後は、ショーの司会を務めるお姉さんの一撃にヤスさんがやられたところで会場が今日いちばんの笑いに包まれました。(写真4)
“祇園花月大学”を終えて
あー笑った。
面白くてなんにも覚えていない!と思いながら“祇園花月大学”の公演レポートを書きました。
書いている間にふと思い出して笑いもしたし、京都学生広報部としてよしもと祇園花月と共同で“オモロい”イベントを作るという課題の難しさも思い出していました。
京都での大学生活の魅力を発信することと、舞台でのお笑いがどう結びつくかということを考えるために、それぞれの良さを見つけ出すことから始まりました。
京都の大学生活を伝えるにあたり、これまでのコトカレに掲載された記事を読み返してみたり、大学生が必要としている笑いを考えました。
よしもと祇園花月にもっと足を運んでもらうために、よしもとの他の劇場と違う特色は何があるのか実際に公演を見に行ったり、京都らしい芸人さんは誰かを話し合ったりもしました。
難しい課題だけれど、取り組む程におもしろくなっていきました。
こんな経験ができるのは京都学生広報部ならではでないでしょうか。
OB・OG芸人による漫才はもちろん、大学生のお悩み相談も京都の5つの学生団体紹介も爆笑に包まれていたし、今回の“祇園花月大学”の目的である「京都はどこよりも“オモロい”学生の街なんやで」と伝えることは大成功したと言い切れるのではと思います。
よしもと祇園花月へ足を運べば、“祇園花月大学”で笑い合った日を思い出して、また笑顔になれるかも。
(京都橘大学 健康科学部 小池 迪代)