インタビュー

京都発・日本最長ロングランの秘密に迫る!ノンバーバルシアター『ギア-GEAR-』現地レポート&インタビュー

京都発・日本最長ロングランの秘密に迫る!ノンバーバルシアター『ギア-GEAR-』現地レポート&インタビュー
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京都市役所の近く、寺町三条から少し西に入ったところに、「1928ビル」という重厚感のある建物があります。
このビルは、学生時代を京都で過ごした女優の吉岡里帆さんもお気に入りだったとか。

おしゃれなギャラリーやカフェも入居しているこのビルの3階で、ある演劇の公演が行われています。その名も、『ギア-GEAR-』。
いったいどんな演劇なんでしょうか?公式サイトの説明を見てみましょう。

 

日本発×日本初のノンバーバル(=言葉に頼らない)シアター『ギア-GEAR-』。
光や映像と連動したマイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングによる迫力のパフォーマンスで感動のストーリーを描くと共に、セリフを使わない “ノンバーバル”という演出により、小さなお子さまから大人まで、そして外国の方までもが、言葉の壁を越えて楽しんでいただけます。
『ギア-GEAR-』は大きさや形、色の異なる歯車が噛み合い、大きなうねりを生み出す日本独特の和の文化である「調和」をテーマとして公演を開始。
2025年4月に京都ロングラン13周年を迎え、観客動員数35万人突破&公演回数5000回を突破しています。(2025年9月現在)

 

いかがでしょうか。35万人以上が観たセリフのない演劇、めちゃくちゃ気になりませんか?

今回、この『ギア』を特別に取材させていただけることになりました。
なぜこれほど多くの観客を魅了し続けているのか。京都から世界へ発信するその熱量を、筆者が身をもって感じてきました。

息をのむ臨場感!細部まで作り込まれた世界観を覗く


受付を終えて客席に向かうとまず目に飛び込んでくるのは、重厚で複雑な機械が並んだステージ!
『ギア』の舞台は古いおもちゃ工場という設定で、多くの小道具を用いて細部まで作り込まれているのがわかります。

もう一つ驚いたのが、客席とステージの近さです。席数は72席と比較的小規模な劇場ですが、最前列はステージと同じ高さになっていて、目の前で演技やパフォーマンスを楽しめるような設計になっています。

そうこうしているうちに舞台が暗転し、ついに公演がスタート!

……公演の様子も全てお伝えしたいところですが、ここで書くとネタバレになってしまうので、ぜひみなさんが訪れて確かめてみてください。
圧巻の演技とパフォーマンス、壮大な演出にきっと感動するはずです。

参考までに、公式サイトからあらすじを引用しておきます。

 

人の心が起こす、再生の奇跡
人間型ロボット「ロボロイド」が働き続ける、忘れ去られた古い元おもちゃ工場。
人間が去った今も働き続けるロボロイドたちの前に、かつてこの工場で作られていたおもちゃの人形「ドール」が現れる。
ロボロイドは、異物に対する解析機能を通じて、ドールと触れ合い、ドールが持つ不思議な力により、思わぬ能力を発揮する。
一方、ドールはロボロイドたちとの「遊び」を通じて、少しずつ人間に近づいていく。
そんな楽しそうな時間もつかの間、あることをきっかけに工場が大暴走を起こしてしまう。
そして……

 

NEXT:『ギア』製作者にインタビュー

この記事を書いた学生

足立隼太郎

足立隼太郎

同志社大学 法学部

好きなもの:唐揚げ、牡蠣
嫌いなもの:イントロに入るまでが長すぎるMV