あの蛭子能収さんにインタビュー!絵もトークもモーレツにイカしてた!!
先日紹介した京都国際映画祭2016!
(詳しくはコチラ→https://kotocollege.jp/archives/3997)
「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに、映画の上映や舞台挨拶だけでなく、展示アートや参加型ワークショップなど盛り沢山でした。
なかでも私が注目したのは、汗だくシュールマンガやテレビ出演でもおなじみの漫画家・蛭子能収さん!
この日は私にとって、蛭子さんの展示アート&トークショー&インタビューを堪能できた“蛭子さんDAY”でもありました。
もくじ
興味津々!「えびすリアリズム」
まずは、元・立誠小学校にて展示アート「えびすリアリズム」を鑑賞。
シュールですね~。「なんだなんだ?」と絵に吸い寄せられてしまいます。
よく分からない、でも引き込まれてしまうこの感じ!人の表情も色合いも、う~んたまらないですね!!
どれもグッ…ときますね。筆者のお気に入りは『寝る…』(↑写真中央)です。「アッパレ!」という感じがしますね。
ひょうきんな蛭子さんトーク
会場では、タレントの清水圭さん(同志社大学OB)をゲストに招いたトークイベントも!
子ども時代は『鉄腕アトム』『鉄人28号』が好きで、尊敬しているマンガ家は「つげ義春」さんで…と、蛭子さんのマンガヒストリーをたっぷりお聞きできました!細かいことにはこだわらない、ひょうひょうとした柔らか~い語り口で、蛭子さん節炸裂でした(笑)。
こちらは、『田中の冒険』3部作のスライドショー。汗だくサラリーマン田中が主人公の、くすくすっと笑えるストーリーに会場が沸きました。どれもユニークな展開で、「なんじゃそら!」というお話でした(笑)。でも、やっぱりそこがいいんです!!!
お待ちかねのインタビュー
(ええもう感激です!)
では、みなさんお待ちかねの部員によるインタビュー!!!
――テレビ番組「路線バスの旅」で日本全国を旅されていますが、京都の街についてはどんな印象をお持ちですか?
蛭子さん:俺あんまり京都に来ることは多くないんだけど、京都の上の方に行くと池みたいな…ボートを浮かべたりできる…
――嵐山でしょうか?
蛭子さん:あ、そう、嵐山!すごくいいなと思って。あとねえ、神社…一番外国人が訪れる、あの~
――人気がある所といえば、伏見稲荷大社でしょうか。
蛭子さん:そうそう伏見稲荷!あの鳥居の数がすごいなあって。
――私たちは京都の学生なんですが、蛭子さんは中学・高校時代を長崎で過ごされたと聞いています。当時はどんな生徒でしたか?
蛭子さん:長崎にいる頃はギャンブルに興味があって、とにかく18歳になったらパチンコしよう、20歳になったら競艇に行こうっていうのをすごく楽しみにしてました(笑)。それまでは行けないから、中学から高校まで結構作りましたねえ、いろいろスマートボール形式のやつを。全部頭の中に入ってて、設計図なしですぐ作れます。
――絵やマンガに惹かれたのもその頃でしょうか?
蛭子さん:別に中学時代まではそんなに興味なくて。ただ、図画の時間は嫌いではなかったんですけど…。絵に興味を持ったのは高校生になってからで、美術クラブに入ってました。普段は風景とか人の顔とか描いてたんですけど、そこで初めてグラフィックデザイン(ポスターや新聞・雑誌の広告デザインなど)をやって、それにすごく興味を覚えました。
――10代の頃の興味・関心が今の職業につながっているんですね。では、ご自身のものも含めて、何か中高生におすすめのマンガがあれば教えてください。
蛭子さん:いやあ俺のを薦めるのは気が引けるなあ…。なんでもいいとは思いますけど、俺は『アックス』(マンガ雑誌, 青林工藝舎出版)みたいなマンガもいいんじゃないかと思うんですけどねえ。ちょっと大人の世界に入っていくような、ちょっと大人の世界を見せてくれるようなマンガなんで、何かの刺激になると思いますねえ。
――最後に、勉強を頑張っている全国の中高生へコメントをお願いします!
蛭子さん:やっぱり、勉強をしてるしてないの差は就職したときに出るんで、非常に勉強しとけばよかったなと思います。自分の好きな職業につけるっていう大事なことが待ってるから、今は簡単で楽な方に進みたくても、ちょっと難しいことに挑戦した方がその先にいいことがあるよ、と言いたいですね。
とても丁寧に答えてくださった蛭子さん。本当にありがとうございました!
いかがでしたか?以前、蛭子さんが活躍されていたマンガ雑誌『ガロ』の研究をしたことがあり、私はすっかり蛭子さんのファンだったので、とっても嬉しいひと時でした。展示アートもトークショーもインタビューも、蛭子さんの才能と魅力が大爆発!京都国際映画祭、大満喫!!
さて、来年はどんな映画祭になるのでしょうか?今からドッキドキですね!
(京都大学 文学部 角あかり)