よしもと祇園花月を語る会~第1弾は祇園
2020年は新型コロナウイルスの影響で、世界中の人が脅威に陥りましたね。
学生の皆さんも、学生ライフや受験勉強など当たり前だった生活が当たり前でない生活になり、不安や心配を感じている方も多いことでしょう。
「(笑いたくても)笑っていいのかな」「みんなに会って喋りたいな」という思いを持たれている方も多いですよね。私たちも同じです。
昨年度はよしもと祇園花月×京都学生広報部が手掛けた「祇園花月大学」というコラボイベントを通して、中高生の学生の皆さんに京都や大学生活の魅力をお伝えしてきました。
今年度は、新型コロナウイルスの影響で去年のようなイベントが難しい状況です。
でもコロナだからといって、私たちは「全国の中高生に京都での大学生活とよしもと祇園花月の笑いの魅力について、私たちの活動で届けたい!」この気持ちをなくすことはできませんでした。
ということで、感染防止の観点から『リモート取材』を通して、京都の祇園にある「よしもと祇園花月の魅力について語る会」をスタートしました!!
普段、よしもと祇園花月の舞台でたくさんの人を笑顔にしている芸人さんとともに、レトロな建物のよしもと祇園花月の魅力に迫りたいと思います!!!!
さて!それでは第1弾としてこちらの方々にリモート取材をしてきました!
もくじ
プロフィール
2008年に結成。NSC28期生。吉本興業所属。
木﨑太郎さん(写真左)と櫻井健一朗さん(写真右)による漫才コンピ。「お待たせしました。木﨑です。」をキャッチコピーにキザなキャラで人気の木﨑さん。ミニマリストとして話題になっている櫻井さん。
KBS京都「よしもと祇園花月Presents GIONラジオ」をレギュラーにもち、コンビ名と同様、よしもと祇園花月との縁は深い。
昔からある建物だからこその演出ができる祇園花月
――同じ名前の劇場ができたときの感想は?
櫻井:僕らの時代がきたと感じました。
木﨑:出番は絶対もらえると思いましたし、イメージキャラクター的な感じで、チラシの表紙にも使ってもらえたらと思いましたね。(笑)
――確かに、「よしもと祇園花月」という劇場、「祇園」という漫才師、どちらを聞いても(劇場も漫才師も両方)思い浮かんでしまいます!多くの方が両方ともを知るきっかけにもなりますね。では、同じ名前を持つお二人が感じる他の劇場にはない魅力は?
櫻井:歴史がある会館で漫才をさせてもらえることはありがたいんですけど、元が映画館だったり建物がどうしても古かったりで楽屋数が限られているんです。
新喜劇座員と楽屋が一緒になるので色んな芸人の一面を知ることができて面白いです。
「あ、この人は舞台ではあんな感じやけど舞台裏ではこんな感じで叫ぶんやー」とか!誰とは言いませんけど (笑)。
――それはチャーリー浜さんのことですか?(笑)
櫻井:あ!言っちゃった!!あえて言わんかったのに!!
――あれ都市伝説だと思ってました!本当なんですね(笑)
木﨑:僕は花道やせり上がりがあることかな。祇園花月ならではの魅力の1つですね。
僕も一度イベントで、せり上がりを使わせてもらったんです。
祇園花月という劇場になってから、せり上がりを使いだした3回目が僕なんですよ。
櫻井:相方にもう一度あの体験をさせてあげたいです。
――おふたりは、KBS京都「よしもと祇園花月 Presents GIONラジオ」にご出演されていますが、裏話や番組に対する想いなどがあれば教えてください。
櫻井:収録は本当に祇園花月の事務所でやっていて、千鳥さんや笑い飯さんをはじめとする豪華なゲストに出演していただいてるんですけど、
いつも言われるのが「これ、本当に流れるよね?」って(笑)。
そのくらいアットホームなラジオを心がけています。
木﨑:KBSラジオといえば、チュートリアルさんが一番長くラジオを続けられているので、チュートリアルさんの背中をみて、いつか追いつけるよう頑張ります!京都で面白いラジオといえば「GIONラジオ」って言ってもらえるようになれば嬉しいです。
――事務所でラジオ収録されているとは、面白いですね。たしかに音声のみで聞いていてもアットホームな雰囲気は感じられます。そんなよしもと祇園花月を一言で表すと?
櫻井:「ホーム」ですね。事務所で取材を受けてるからとかじゃないよ(笑)。
――おふたりにとって自分らしくいられる場所ということでしょうか。ところで、よしもと祇園花月の周辺でよく行くお店はありますか?
櫻井:あー知ってるかな。ローソンって。
木﨑:知ってるわ!
櫻井:僕はよく行きますね。
木﨑:劇場の隣が『コロラド』っていう喫茶店で、そこはけっこう行ってます。たぶん他の芸人さんも、師匠方も行かれるので、全国で一番芸人が行っている喫茶店じゃないかなと思います。
――そうなんですね!芸人さんに遭遇できるかもしれないですね。実は私も行ったことがあるんです。芸人さんはいませんでしたが、すごく落ち着く素敵な場所ですよね。
コロナ禍だからこそ笑顔で健康に
――新型コロナウイルス感染症の流行で大変だったことは?
櫻井:一番に困ったなぁというのは「トークライブ」でしたね。無観客だと何が面白いかさっぱりわからない状況で……。トークコーナーがあると非常に緊張します。
木﨑:感染予防のアクリル板に、顔が反射するんでね。「このボケしてるときこんな顔してるんや」とか、「髪乱れてるなぁ」とか…邪念が。
――アクリル板に顔が反射するなんて初めて知りました。邪念との戦いもあるんですね(笑)。舞台に立つときに工夫したことはありますか?
櫻井:寄席で木﨑様が客席を練り歩くのはダメになりまして。今はやめています。
木﨑:お客さんの反応がイマイチだった時に「お客さん少ないし」「マスクしてるし」って思うようにしてます。
――舞台に立つ芸人さんならではの話ですね!では、コロナが終息したらどんなことをやってみたいですか?
木﨑:これまでと同じようにたくさんのお客様の前で舞台に立ちたいです。でも全く同じというわけにはいかないでしょうね……。
櫻井:僕は早く木﨑様に客席を練り歩かせてあげたいです。
――「ウィズコロナ」の時代に、これからも京都という地でエンタメを絶やさないためにコトカレの読者に伝えたいことがあれば……。
櫻井:「京都のお笑いといえば祇園花月!」と、これからも劇場でお笑い見ていただきたいです。
木﨑:難しいこと言いますけど…「笑う」って…健康にいいですよ。
櫻井:浅っさ!(笑)でもほんまにそう思います。劇場に遊びに来て、笑って元気になってほしいです。
僕らの基礎を作った街は『中書島』
――京都で思い出の街は?
櫻井:伏見区の中書島(ちゅうしょじま)ですね。僕が当時住んでいて、相方も伏見区の大学に通っていたので、ネタ合わせをやっていたんですよ。
木﨑:空き地みたいなところで、一番長い草をセンターマイクにしてね。
櫻井:だから僕らの基礎となる部分は、中書島でできたかな。
――青春時代を過ごした場所なんですね。かっこいいです!!
木﨑:僕は地元が大阪の枚方(ひらかた)で、学生時代は京都に遊びに来ていました。
今の京阪電車は駅名に『祇園四条』とか付いてますけど当時は『四条』やったんです。
当時は、七条、五条、四条みたいな駅名やったんです。
枚方から京都方面に乗ると『七条』、『五条』『四条』と駅が続くんですよ。
いつも早く遊びたい気持ちが強すぎて、『四条』に行こうとして『七条』で降りてました(笑)。だから『七条』はよく降りた場所という印象があります(笑)。
櫻井:間違わへんやろ(笑)。
最後に
優しい祇園さんの取材は、笑いが絶えない!
実際にKBSラジオに出演され、同じ名前という点からも
よしもと祇園花月と関係性が深い祇園さん。
きっとこれからもよしもと祇園花月で祇園さんはたくさんのお客様を笑わせるのでしょう。
今後の祇園さんも、よしもと祇園花月にも、目が離せません!!!
「よしもと祇園花月の魅力を語る会」は今後も第2弾、第3弾とあげていくので皆さん楽しみにしてください!!
※祇園・祇園花月の正しい漢字表記は、しめすへんが「ネ」の「祇園」です。
同志社大学政策学部 山口実由加
同志社大学社会学部 豊味珠羽
同志社大学法学部 梅垣里樹人