気軽に投稿した動画がきっかけ!?令和の歌まねヒロイン「よよよちゃん」にインタビュー!
令和の歌まねヒロイン・ものまねアーティストとして活躍し、テレビでも引っ張りだこの「よよよちゃん」。YouTubeチャンネルの登録者数は40万人を超える人気ぶりです。
そんなよよよちゃんですが、実は龍谷大学を卒業されていて、大学時代は京都で過ごされていたらしいのです!そこで、今回のインタビューでは学生時代のことから活動を始めたきっかけ、今後の目標もお聞きしました!
もくじ
京都での大学生活を振り返って
――なぜモノマネを始めようと思われたのですか?
モノマネは気づいたらできていたんです。運動ができる人にいつから運動ができたの?と聞かれて、答えるのが難しいというのと似ていますね(笑)。実際にちゃんと練習を始めたのはテレビに呼んでいただけるようになってからですね。
小学生のときから周りにもてはやされていたわけではないんですけど、自然に人の書く字や声や仕草を面白いなと思って真似していましたし、大学時代にも字が綺麗な人の書き方を真似するようにしていましたね。そういうのが元々好きだったんです。
――大学生活はどんな感じでしたか?
学園祭の実行委員会に所属していました。一応4年間所属していたんですが、在学中にTikTokやモノマネのお仕事をいただくようになって、友達に役職を代わってもらいました。大学では法学部に所属し、法哲学を勉強していました。法学部を選んだのは、卒論がないからという理由です(笑)。
性格は明るかったとは思いますけど、奔放ではなかったと思います。学生時代は一人の友達と4年間ずっと仲良くしていました。学園祭の実行委員会に入ったのも、その子に誘ってもらったのがきっかけです。
龍谷大学では、1回生のときに初対面のクラスメイトたちと一緒に宿泊するレクリエーションのようなイベントがあって、そこで同じ部屋だった人が私と同じ大阪出身で、仲が深まったんです。それから4年間仲が良かったし、卒業してもずっとその友だちといましたね。
――大学生活を通じて感じた京都の魅力はありますか?
気軽に祇園などの繁華街に行けたことが大きいですね。ちょっと鴨川に行くとか、よく通う大学の近くに雅なスポットがあるのは京都だけなのかな、と。
雰囲気が落ち着いていて、楽しくもあるけどはっちゃけすぎていないところが自分の性格に合っていたと思います。
どうやってモノマネしているの?
――モノマネをしているときは、どんなことを考えているのですか?
モノマネをするアーティストやキャラクターのファンが好きだろうなと思うポイントを意識していますね。動画のコメントを見てファンの心理を読み込んでから、自分が良かったと感じたところも取り込んでいます。今は歌まねが多いので、歌心やニュアンスを大事にしていますね。
――動画では歌い方をとても詳しく分析されているように感じましたが、どのように分析されているのですか?
曲を一度聴くだけではわからなかったポイントに気づくことがあるので、何回も聴き込むようにしています。一度真似をしてみて、何かが違うことに気づき、それを再現するために試行錯誤を繰り返す感じですね。1回目では大体6〜7割くらいの魅力しか引き出せていないと思って。本人とまったく同じようには歌えないにしても、何かができていないと思ったときは、もう一度聴き直してみるとうまくいくこともあります。
――歌を上手に歌ったり、似せて歌うコツはありますか?
ものまねのイメージって、クセのあるところを強調したり崩していく印象もあると思うのですが、聞き心地も大切にしたくて。ご本人のリズム感やタイミング、音程の取り方も含め、重視することが多いです。
でも「上手な歌」を歌うというよりは「良い歌」を歌いたいと考えているので、どんな感情で歌うか、などというところの方が重要だと思います。
どの世代にも楽しんでもらえるように
――様々な年代の曲をモノマネされていますが、どのようにレパートリーを選ばれていますか?
最初は、まだ誰もモノマネをしていない曲でモノマネの第一人者になりたいと考えていました。それが今でも十八番のAdoさんやLiSAさん、YOASOBIのikuraさんとかですね。その後、テレビ番組に出演するようになって、視聴者の皆さんに楽しんでもらえるようにモノマネのレパートリーを増やしていきましたね。
――動画でも様々なレパートリーが入っているのは、いろんな年代の方に楽しんでもらいたいという思いが込められているからでしょうか?
そうですね。例えばJUDY AND MARYの曲を歌うときには、世代に合わせてEvery Little Thingの持田香織さんの真似をするなど、自分のなかでこだわりを持ってやっていますね。
また、新しい学校のリーダーズの『オトナブルー』などは、新しいけど昭和を彷彿とさせる曲として話題になりました。ボーカルのSUZUKAさんの声が山口百恵さんに似ていることもあり、この違いをモノマネに出してみようとか、この世代なら松田聖子さんも入れてみたいとか、最近の曲だから令和のアーティストで締めたいとか、どの世代の人が見ても満足できるような動画にしたいと考えていますね。
――そのなかで難しかったことや大変だったことはありますか?
モノマネの質が落ちたり、似ていないと言われたりすることが大変でしたね。でも、似ていないって言われたときも「これを機に頑張るか」と気持ちを切り替えて、そのときのベストな状態で制作に取り組むようにしています。
活動を始めたきっかけ
――なぜTikTokを始めようと思われたのですか?
大学3回生の2月ごろ、大学時代の友だちに「動画上げたらバズるんちゃう?」と言われたので、気軽な気持ちで投稿したんです。この「よよよちゃん」という名前も、大学時代のあだ名なんですよね。
――TikTokなどを始められたのが大学3回生とのことですが、進路などで迷ったりされたことはなかったのでしょうか?
最初からモノマネで生きていくと思っていたわけではなくて、周りが就活をしているときに私はTikTokをやっていたので、多少の危機感は持っていましたね。でも、心のどこかでは何とかなるやろ、って楽観的に考えていました。テレビも、最初は思い出作りとして出演しようという感じだったんですけど、依頼が増えてきたので、1年間は頑張ってみて辛かったら就活するか、と考えながら頑張っていました。
それで、モノマネ業界が自分に合っていると感じたので、上京しました。今思えば、この企業で働きたいとかは特になかったので、好きなことに逃げていただけかもしれません。
――これまでの活動のなかで、一番緊張した瞬間を教えてください。
どの仕事も、始まる前は緊張していても始まったらリラックスできることが多いんですけど、一番ワクワクしたのはこの前の27時間テレビでしたね。生放送だったんですが、放送の前からテレビ局の人も気合が伝わってきて、終わったときの感動がすごかったです。
――リラックスできる秘訣はありますか?
鏡を見ることですね。周りを見るよりも自分の顔をずっと見ていると落ち着くんです。テレビ局でのお仕事では、本番直前までトイレの鏡を見ていたこともありました。
何かに挑戦する学生へ
――今後の目標を教えてください。
私は目標と目的を混同したくないんです。目標はみんなで目指す指標に過ぎないので、叶えても叶えられなくてもいいや、くらいにしか思ってないんです。今の目標としてはYouTubeのチャンネル登録者100万人。
あとは、ものまねタレントを集めて大きな公演を開催したいですね。テレビ番組としてはあるけど、実際のステージでものまねオールスターが集まることってあまりないじゃないですか。だから、ドームのような大きい舞台で、たくさんのお客さんが熱狂しているところを見たいんですよね。
活動の目的としては、よよよちゃんという人を見つけてくれたことをきっかけに、みんなの日々が色づいていけばいいな、と思います。
――そういうところが動画の冒頭の「見つけてくれてありがとう」という挨拶につながっているのでしょうか?
そうですね。YouTubeやTikTokをやっていて、こんなにたくさんの人が見てくれているんだ、と思うようになりました。それで、いろんなことを動画にして楽しく発信できるようになりましたし、動画の最初には「見つけてくれてありがとう」と言い続けるようにしています。
――何かに挑戦しようとしている学生に向けて、メッセージをお願いします。
私も、たまたま自分が好きなことを仕事にできただけで、夢に向かって行動したことはあまりないんですよね。この道を勧めてくれたのも親友ですし。
正解を選ぶことよりも、結果的にその行動が正解だったと思えるようにすることが大事かな、と思います。生活をしているなかで、いろいろなことを選択する必要が出てきますが「この選択は間違いだった」と思うこともあると思うんです。でも「あのとき間違えてよかったな」と思えるくらい、前向きに生活していれば、チャンスはやってくるんじゃないかと思います。
さいごに
今回のインタビューで、テレビでも活躍されているタレントさんが実は私たちと同じような学生生活を送っていたと知って、とても親近感が湧きました。
よよよちゃん、ありがとうございました!
(同志社大学 政策学部 近藤拓未)
(同志社大学 法学部 足立隼太郎)
(立命館大学 文学部 吉田玲音)