インタビュー

【リケジョ】京大の理系女子に理系のあれこれを聞いてみた。

【リケジョ】京大の理系女子に理系のあれこれを聞いてみた。
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こんにちは、市川です。

今回は京都学生広報部員の現役リケジョであるYさん(京都大学農学部4回生(取材当時))に理系のあれこれについて聞いてきました!

京都大学農学部での学び

――4年間どんなことを学んできましたか?

Y:私は農学部の食品生物科学科に所属しています。食品生物科学科では、“食品をよりよくする”ために、化学や物理学、生物学などの様々な学問の観点から食品を研究しています。

1・2回生のうちは化学や物理学、生物学などの食品科学の基礎を高校内容より深く学習していました。そして、3年生ではさらに食品に関する専門的なことを学んだり、実験したりしました。4年生になると研究室に配属され、3年間培った知識を元に卒業研究として1つのテーマに取り組みます。

理系を選んでよかったこと

――Yさんは理系ですが、理系を選んでよかったと思うことはありますか?
Y:2つあります。

1つ目は受験勉強が楽しかったことです。私は数学や理科が、点数が取れないのに好きでした(笑)。なので、少しでも勉強していて楽しいと思えるようにしたくて、理系を志望しました。受験期には1日10時間ぐらい勉強していたのですが、理系の勉強ならあまり苦にならずに勉強できました。それがよかった点なのかな、と思います。

2つ目は、理系的な思考方法が身についたことです。理系科目では論理を考えることが必要になるかと思われますが、そこで学んだ論理的思考は日常生活や就職活動においても役に立ちました。論理的に物事を考える力は人生の様々なシーンで有用だと思います。

理系を選んで大変だったこと

――理系を選んで大変だったことはありますか?

Y:受験勉強の楽しさを優先して文理選択をしたがために、学問としての理系科目の楽しさを感じるのに時間がかかったことです。受験勉強では公式を覚えることや、知識を1つ1つ身に着けて、それをどのように応用するか、というところに焦点があてられることが多かったです。しかし、大学での学問では「その公式がなぜ成り立つのか」や「その現象がなぜ発生するか」といったように、1つのことを深く学ぶことが中心になっていきました。

その過程で、「私、実は理系の内容に興味がないのではないか?」と思ったことが何回かありました。ですので、学問の楽しさを感じるのに時間がかかってしまいました。

また、理系では勉強や実験が大変なので、それについていくことにも苦労しました。

中高生へのアドバイス

――最後に、中高生にアドバイスをお願いします。

Y:2つあって、1つは、“受験勉強としての楽しさと学問としての楽しさを分けて考える”ということです。高校生の時点で想像することは難しいかもしれませんが、学問として興味がわくのはどの学問なのか、ということを文理選択の際に考慮したほうがいいのかな、と思います。

もう1つは、“自分の信念をもって行動すること”です。先ほど話した通り、私の場合は受験勉強の楽しさで理系を選んだのですが、苦労があったとはいえ、その当時の選択を後悔はしていません。なぜなら、自分で「この道がいい!」と信じて選んだ道だったからです。文理選択の際には「女の子が多いから文系にしよう」「国語が苦手だから理系にしよう」と安直に考えるのではなく、どちらがいいのかをよく調べ、自分と向き合い、自分がいいと思ったほうを決めて、その後はその道を突き進んでほしいな、と思います。

――ありがとうございました。

最後に

いかがでしたか?取材を通して、Yさんが信念をもって理系を選択したということが伝わってきました。この記事が皆さんの文理選択の参考になれば幸いです。

Yさん、ありがとうございました!

(京都工芸繊維大学 工芸科学部 市川 峻)

この記事を書いた学生

かれんちゃん

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