森見登美彦さんの小説からはじまった私の大学生活
もくじ
はじめに
みなさんこんにちは。
新学期も少し落ち着き、友達づくりや新しい時間割にも慣れてきたのではないでしょうか。
今日は、私がなぜ京都の大学を選んだのかについて書きます。
これから進路を考えている方、関西の大学生活がはじまって、これから何しよう~と思っている方、ぜひ読んでみてください。
『夜は短し歩けよ乙女』
みなさんは『夜は短し歩けよ乙女』という小説を知っていますか。
実は私が京都の大学を選んだ一番の理由は、森見登美彦さんが書かれたこの作品に惹かれたからです。好奇心性旺盛な黒髪の乙女と、彼女に恋する「先輩」が、京都でさまざまな出来事に遭遇、オモチロイ人達に出会う恋愛ファンタジー小説です。森見さんは本作で山本周五郎賞や本屋大賞で2位を受賞しています。
夜の先斗町を一夜かけて冒険したり、夏の古本市でずっと探し求めていた本と運命的な出会いをしたり、大学の学園祭のはなしや、大学の先輩との恋の進展などが書かれています。
夏の古本市で飲むラムネや幻のお酒「偽電気ブラン」、経験豊富なオモチロイ大人たち、黒髪の乙女と先輩が待ち合わせした喫茶店「進々堂」、黒髪の乙女が探し求める絵本「ラ・タ・タ・タム」……。
読むと思わず京都へ行きたくなるような素敵なお店やアイテムがたくさんでてきます。
また、森見さんが表現する独特な言葉遣いも素敵です。私はこの小説を読み終えたときの、なんだかいい夢をみたような、お酒を飲んでほろ酔いしたような、うっとりした感覚をはっきりと覚えています。黒髪の乙女がつくりだす京都の大学生活、なんて素敵なのだろう。私もこんな風に京都で学生生活を送れたら素敵だろうな。と思いました。(森見登美彦さんへのインタビュー記事です。ぜひご覧ください。
念願の京都の大学生活
前述のとおり、私はこの『夜は短し歩けよ乙女』を好きになって、進学先を京都に絞りました。文章を書くことが得意で、それを武器に総合型選抜で大学へ合格しました。実家から大学は少し遠いですが、頑張って通っています。(また総合型選抜受験のことや、大学の記事も書きたいと思っています)
私が通っている京都産業大学は、山の上の閑静な場所に近未来的なキャンパスが建てられていて、素敵な場所です。(通学が少し大変ですが……)授業中に窓から鹿が見えるくらい、自然いっぱいの場所です。また、学食が豊富なところも魅力の一つだと思います。4月には、たくさんの桜の花びらがパレードのようにキャンパスを舞っていたのですが、本当に綺麗でした。
私は京都学生広報部のほかに、大学でバトントワリングサークルに所属しています。練習場所として使っている賀茂川周辺は、産大生が多く住んでいるエリアです。いつ行っても空気が澄んでいて、大学生活の思い出の場所になりそうです。
私が所属するバトントワリングサークルは、どの大学の方も参加可能です。
高校生のみなさんに伝えたいこと
私は大学に進学するということは、「4年間の時間と自由と機会を購入すること」だと思っています。必要分の単位を修得して卒業することはもちろん、部活をやり遂げたり、憧れのアルバイトにチャレンジしたり、英語を本気で勉強したり。インカレサークルでたくさんの大学の人に出会うこともできるし、イベントに参加してみてもいいし!(学内のポータルサイトには、かなりの頻度でボランティアやまちづくりイベントのお知らせがきます。)
4年間の貴重な時間を、思う存分楽しんでみませんか?さらには、魅力たっぷりの京都で過ごせたらもっと幸せじゃないでしょうか。
さいごに
私の京都に来た理由は、少しは参考になりましたでしょうか。1回生の1年間は、ほとんどがオンライン授業となり、思ったように友達がつくることができませんでした。心から理想の大学生活を送れているわけではないですが、大好きな作品がきっかけで始まった一度しかない大学生活。私もやりたいことは自分からガツンといって、楽しみたいと思います。
私の記事を読んでくださって、ありがとうございました。
(京都産業大学 文化学部 市場侑未)