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とある同志社大学生の三年間の授業を大公開

同志社大学生のリアルな時間割が知りたいあなたへ

大学生の時間割って実際どんな感じなの?どれくらい授業が入っているの?このような疑問を抱いたことはありませんか。具体的な授業内容やスケジュールまで載せられた大学のパンフレットはあまりないかもしれません。

今回は、同志社大学社会学部の学生である私が、これまで3年間受けてきた授業の時間割を大公開します!そして時間割とともに、特に印象に残っている授業にいくつか触れていきます。この記事を読んで大学生生活のイメージを膨らませましょう。

1年次の時間割

入学したてで「履修?単位?何のこと?」状態の私が、自分なりに作った時間割はこちら。

とある同志社大学生の3年間の授業を大公開

とある同志社大学生の3年間の授業を大公開

(1年春学期4月~7月)

とある同志社大学生の3年間の授業を大公開

(1年秋学期9月~1月)

結構びっしり授業が入っています。「1、2年生で単位をしっかり取って3年生からは就活の時間も確保できるようにしておこう」という先輩のアドバイスに従いました。

社会学部に入った私ですが、社会学部科目の多くは2年生から履修可能となるので1年生は「一般教養科目」が多くなっています。「一般教養科目」とは学部に関係なく受けられる授業を指します。上の時間割では、「政治学」「日本史」「政治参加と選挙」「心理学」「キリスト教」の5科目です。シラバス(講義の概要や成績評価基準を示したもの)とにらめっこしながら、興味のある授業を見つけたときは嬉しい気持ちになります!

ここからは印象的だった授業をピックアップ!

①ファーストイヤーセミナー(春学期)
大学生になって初めての授業がファーストイヤーセミナーでした。同じ学部・学科の人だけが集まる授業なので友達を作る大きなチャンスです。
この授業は、「大学や学部での勉学の基礎の力を身につける」と履修要項には書かれていますが、具体的には先生が提示した文献を自分なりにWordでまとめたり発表したりしました。授業の最終日には、先生の計らいで受講生のみんなと交流する時間もあり、「これが大学生か!」と驚いたのを思い出します!

②社会問題論(春学期)
この授業は社会学部の学生であれば、所属の学科に関わらず受講することができる「社会学部共通科目」の授業です。社会問題論では被差別部落問題、LGBT、薬物依存などさまざまな社会問題について学びました。この授業が印象に残っている理由は、当事者である方が「ゲストスピーカー」としてお話をしてくださったからです。当事者の生の声を聞く機会はなかなかありません。だからこそ心にも残っている授業のひとつです。
この授業に限らずですが、大学では、「ゲストスピーカー」として外部講師の方からお話を聞く授業が中学・高校に比べて多いような気がします。

履修登録時に「シラバス(講義内容が載っているサイト)」を調べて、ゲストスピーカーが登壇する授業を見つけたら積極的に受講しても良いかもしれませんね。

③日本文学購読(秋学期)
私は社会学部ですが、文学部も視野に入れていたほど文学が大好きです。履修登録の時は友達と「この授業を一緒に取ろう!」と相談することも多々ありますが、この授業は一人で受講していました!大学の良いところは学部科目だけでなく、興味のある授業を選んで履修できること!大学の授業の幅はとても広いので、専門学部でなくてもあなたの興味分野に触れることができます。毎週のこの授業時間では文学の世界に浸っていました♡
この授業の学期末課題はユニークで、「ある小説を映像化するとしたらどう演出するか」というお題のレポートでした。私は「春琴抄」を選んだのですが、映画監督になったようで面白かったです。
大学は自分の興味関心を追い求められる場所なので、中高生の皆さんは楽しみにしていてください!また、京都には文学ゆかりの場所が多いので、文学好きの方はぜひ「京都の」大学生になってくださいね。

2年次の時間割

とある同志社大学生の3年間の授業を大公開

(2年春学期4月~7月)

とある同志社大学生の3年間の授業を大公開

(2年秋学期9月~1月)

2年生の間はコロナウイルスの影響でほとんどオンラインでした。
はじめはZOOMの設定の仕方も全くわからない状態でしたが、春学期が終わる頃にはすっかり慣れて、ZOOMの背景もお気に入りの写真に設定したりしていました(笑)。

①社会学研究法B(春学期)
1年生の頃は一般教養科目が多かったのですが、2年生からは社会学の授業が大幅に増えました。この授業もその名のとおり社会学を学ぶものですが、具体的には調査方法を学びました。私が受講した授業では、統計などの数値を用いた調査(量的調査)ではなく、インタビュー調査の仕方を主に扱いました。
例えば、1人の人生を叙述することで、文化・社会が個人の人生とどう関連しているかを調べる「ライフヒストリー」という手法があります。
私は祖母にインタビューをしてライフヒストリーの課題に取り組みました。
「The 社会学部」と感じた授業でした。
先生からの授業を一方的に聞いて終わるというものではないところが楽しかったです。

②イングリッシュ・ワークショップ(通年)
受験生の皆さんはご存知かもしれませんが、同志社大学は英語も重視しています。もちろん英語の授業も必修科目として設置されています。
「イングリッシュ・ワークショップ」と一言に言っても、どの先生の「イングリッシュ・ワークショップ」を選ぶかは自由で、シラバスを見ながら考えます。
私はTOEICの対策がしたかったので、TOEIC対策に力を入れている先生の授業を履修しました。
「私は英語を話したい」「私は読みたい」などそれぞれの希望に合わせて選びましょう。

③社会学演習Ⅰ(春学期)
この授業は少人数(15人ほど)で行われ、先生ともしっかりコミュニケーションをとることができました。学期末の課題は、社会学に関連する文献を自分で選び、Wordやパワーポイントにまとめて10分で発表するというものでした。
ただ本の内容を紹介するのではなく、「自分はどう考えたのか」「どういう問いをたてられるのか」というレベルまで考えなければなりません。
よく高校生から「大学の授業と高校の授業は何が違うのか」と訊かれますが、大学は正解がない課題について考える場面が高校よりも多いと思います。

3年次の時間割

とある同志社大学生の3年間の授業を大公開

(3年春学期4月~7月)

まだまだオンラインが多いですが、週2回で大学へ通っていました。

3年生になると明らかに授業数が減っているのがわかりますね。1,2年生のうちにしっかり単位を取っておくことで、あとあと余裕を持って過ごせます。それでは見ていきましょう。

①社会調査実習
この授業では関心のあるテーマについて話を聞きたいと思った方や事業所に、自分でアポ取りをしてZoomでインタビューもしました。実際に事業所にアポ取りの電話をした時はとても緊張しました!年度末には調査書としてまとめるという作業もあります。1,2年生のときは基本的に紙の上で「インタビューとは」と学びましたが、実際にインタビューをしてみなければ分からないことがたくさんあると感じました。

②社会学演習Ⅱ
これがいわゆる「ゼミ」です。
学部によっては2年からゼミが始まることもあるようですが社会学部社会学科では3年から始まります。どの先生のゼミに在籍するかによって、卒業論文の進め方、授業内容、課題の量なども大きく異なります。先輩や友達からの情報、自身の興味のあるテーマなど、さまざまな要素から検討して慎重にゼミ選びをしましょう。

最後に

私が高校生の頃、「大学生の時間割ってどんな感じなのだろう」と思っていましたが、なかなか知る機会がなかったのでこの記事を書きました。

大学は自分の興味・関心をとことん掘り下げられる場所です!しかもその興味・関心は何でも良い。特に私が所属している社会学部が扱う領域は本当に広いです。
この記事がすこしでも大学生生活のイメージの材料になれば幸いです。

(同志社大学 社会学部 阿部雪音)

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