心理学部って何するところ?入ってからギャップがある?心理学部の実態をお教えします!
こんにちは!私は現在、同志社大学心理学部に通っています。皆さんは、心理学部と聞くと、どういったイメージを持たれますか?有名なメンタリストの方がテレビやYouTubeで活躍されている様子を見て、「心を読めるようになる」や「心理テストや占いをしている」などと思われることがよくあります。実際にはそんなことはありません!
では、心理学部ではどのような勉強をするのか?また、数ある学部の中から、私がなぜ心理学部を選んだのか?など、どんなことをしているのか知られていない心理学部について、学部の雰囲気等も交えながら、実態をお伝えしていきます。
学部選びで悩んでいる受験生や、心理学部に興味のある読者の皆さんの参考になれば幸いです!
もくじ
私が心理学部を選んだ理由
私が心理学部に興味を持ち始めたのは高校1年生の夏ごろでした。高校1年生の冬にある文理選択の予備調査に向けて、学部選びをしなければならなかったからです。当時の私は、行きたい学部や将来就きたい職業などが全くイメージできていなかったため、学部を調べるうちに「自分は何をしたいのだろう」と不安になっていきました。
そこで、自分が純粋に知りたいことや、今まで進んで調べようと思ったことはなんだっただろうかと、過去を振り返ってみることに。すると以前、脳の不思議について特集したテレビを見たことを思い出しました。その番組を見て私は、脳にはとても興味深い事例や解明されていないことが多くあることを知り、本を借りて読んだりインターネットで調べたりしました。「脳の仕組みや記憶について調べたい」。こうして私は、自分の興味のある分野が何であるかを明らかにしました。
そして調べると、心理学部では脳の仕組みや記憶について学ぶことができることが分かったので、心理学部に行きたいと思うようになりました。
実際に心理学部に入ってみて
一言で言うと、「この学部を選んでよかった!」というのが私の感想です。実際に心理学部に入ってみると、思っていた以上に得られるものが多いと感じています。一方で、通ってみて気づいた想像とのギャップもあるので、それについても以下で詳しく述べていきたいと思います。
心理学部では何を学んでいるのか?
1回生では他の学部と同じように、第二外国語や一般教養科目が大部分を占め、心理学部の授業は週に3~4コマ程度です。2回生になると、一気に心理学に特化したカリキュラムになります。
心理学は、行動分析学や臨床心理学、学校心理学といった領域に分けられており、それぞれの領域から受講したいものを選びます。下の画像は、私の1回生秋学期と2回生春学期の時間割です。コロナ禍のため、オンライン授業が多くなっています。
また、教室で理論を学ぶだけでなく、動物実験や対人研究を行う際に白衣を着て実験することも!自分で立てた仮説を実験で検証し、得られたデータの分析や、先行研究を基に考察を行うなど、文理融合の学部です。
キャンパスや学部の雰囲気について
同志社大学の心理学部は、自然豊かな京田辺キャンパスにあり、京都市内にある今出川キャンパスとは雰囲気が異なります。スポーツ施設が多いことから体育系の部活動が盛んなので、ジャージ姿の人も多く見られます。私はそんな京田辺キャンパスで、のびのびと学生生活を送っています。
また、定員が少ないこともあり、「心理学を学びたい」という強い意志を持って入学してくる人が多いように感じます。友人と話していても、「心理学を学ぶことが楽しい」「大学院への進学を考えている」という話も聞きます。私自身、興味がある脳の仕組みや記憶について学ぶことが出来るので、授業を苦だと思うことはほとんどありません!
想像とのギャップ
続いては、実際に心理学部に入ってみて、「思っていたのと違う!」と感じたことについてお話します。
1つ目は、「通学時間」です。大阪に住んでいる私は、通学に片道2時間弱かかってしまいます。また、最寄り駅から大学までは通称「田辺坂」と言われる物凄く長い坂を上らなければならないため、大学付近に住んでいる下宿生でも大学に行くだけでヘトヘトです(笑)。さらに、大学周辺にお店が少ないので、駅直結で周辺にお店も多い今出川キャンパスが少し羨ましくなっちゃうこともあります(笑)!
2つ目は、科目についてです。「心理学部では何を学んでいるのか?」でも話したように、座学だけでなく実験が多く、統計法という科目では頻繫に数字を扱います。初めは苦戦しましたが、「仮説を立てて実験を行い、得られたデータを分析して結論を出す」ということを何度も繰り返すうちに「物事を論理的に考える力」が身についたと感じています。
おわりに
皆さん、同志社大学心理学部のイメージを掴んでいただけましたか?私は、奥が深く、学べば学ぶほど面白いこの学部を選んでよかったといつも感じています。
この記事を読んで、大学の学部選びで悩んでいる受験生の方が、選択肢の1つとして心理学部を知っていただければ嬉しいです!
(同志社大学 心理学部 関口理紗子)