インタビュー

未来を創造する施設「QUESTION」の魅力に迫る③awabar kyoto編

未来を創造する施設「QUESTION」の魅力に迫る③awabar kyoto編
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皆さんはカフェ&バーと聞くとどのようなものを想像しますか?おそらく多くの方が、静かでゆっくりくつろげる場所だと想像されるのではないでしょうか?

今回取材で訪れた「awabar kyoto」は、京都信用金庫がオープンした施設「QUESTION」の1階にあります。銀行のビルの中にカフェ&バーがあるなんて珍しいですよね。そんなawabar kyoto の魅力について、運営を担当するcheersity Inc. 代表の坂東拓海(ばんどうたくみ)さんに取材してきました
「そもそもQUESTIONってなんのビル?」という方は、まずこちらの記事をご覧ください。

最新鋭のカフェawabarとは?

六本木と福岡に店を展開してきたawabar。バーを主体としたお店ですが、awabar kyotoではカフェメニューも提供しているそう。外から見るとカフェの様子をうかがい知ることはできませんが、実際に中に入ってみるとおしゃれなカフェ&バーの空間が広がっていました。

ただ他のカフェとは違う点がいくつかあります。

awabarのココがスゴイ3つのポイント!

最新鋭のコーヒーメーカーで質の高い味を提供!

awabarではスマートコーヒーメーカーの「GINA(ジーナ)」を導入しています。これは、スマートフォンやiPadでコーヒーの量やドリップ時間を計測しながらコーヒーを淹れることができ、エスプレッソマシンよりも低コストで、誰でも一定の味を再現できるというなんとも魅力的なコーヒーメーカーです!

②飲み物を通していろいろな人と交流することができる!

利用者のうち学生が占める割合は3割ほどで、「QUESTION」には社会人の方も多く訪れています。だからいろんな場で活躍されている方と出会えるところがスゴイ!

③お客様に提供するのは飲み物だけじゃない!

awabarを運営している株式会社cheersityのコンセプトである「Cheer for the people, Expand the world.」 を大切にして、飲み物の提供を通してお客様に「応援されたな、ほっとする」と感じていただけることを目指しているそうです!

実際に利用してみて、来店時や店を出る時も笑顔で明るく振る舞ってくれた店員さんの接客がとても印象的でした。

運営をしている学生の方にお話を伺いました

お話を伺うのは、awabar kyotoの企画運営を担当されているcheersity Inc. 代表の坂東さんです。awabarの運営を引き受けたきっかけや未来について熱く語っていただきました!

――どうしてawabarを引き受けたのですか?

awabarの話をいただいた当時、僕たちは学生の働き方や奨学金を借りて返済に追われて将来不安を抱える学生がいることに疑問を抱いていました。本来であれば学業ややりたいことに専念するはずの学生が、学費を稼ぐために時間を取られ、学生生活を疎かにしてしまう問題を テーマにしていたので、自分たち学生がお店を経営していくことで、少しでも解決に繋がれば、という思いからawabarを引き受けました。
また、立地や資金面においてはほぼリスクがなく、当時は挑戦から退ける理由は何もなかったように思います。

――起業というとなんだかハードルが高いイメージですが、若者が起業するメリットは何ですか?

若いうちに起業するメリットは、周りの人や大人から指摘してもらいやすい環境があることだと思います。最近は特にそれをひしひしと感じています。例えば、40〜50歳になってから起業をする人に対しては、周りの人は助言しにくいと思うんですよね。学生だと「こうしたら面白いよ」っていう風に経験を通して突っ込んでくれるし、融通も効くので(笑)。
人生まだまだ長いので、若いうちからいろんなことを経験するという意味でも起業は選択肢としてありだ と思いますよ!

――現在取り組まれている活動や、坂東さんの今後の目標について教えてもらえますか?

①現在取り組んでいること

現在取り組んでいることは、「OPEN POD (Open Process of Dicision) 」という、経営に関わる情報を公開する仕組です。飲食店の経営の仕方を調べていたんだけど、なかなか知りたい部分が書いていなくて。なぜこうしたのか、ここまでに至る過程についてもっと深く知りたかったんです。無数にある選択肢のうちの、判断の基準となる情報を公開できたらいいなぁと考えていました。会議のメモや、飲食に関わる自分たちのテンプレ資料、リアルタイムな売上情報、お店に対する要望がどのように処理されるのかなどを全て可視化できるようにすることを目指していて、これから飲食業を始めようとしている人や、見てくれる人に面白いサービスを提供できたら嬉しいです!

②awabar kyotoの今後の目標

僕には「100年残る文化を創りたい」という大きな夢があります。それは飲食とは限りません。デザインなどのモノを生み出すことや、見えないものを見出すことに対して価値があると思っているので、awabarの経営も飲食だからという枠では見ていないし、僕の夢を実現する手段の1つ、もしくは過程だと思っています。OPEN PODのように起業のプロセスを公開することでみんなの知的好奇心が高まるとか、awabarをきっかけに起業する人が増えるだとか、新しい事業が生まれるだとか……。
長期的に見るとすごく楽しみだし、是非いろんな大学の学生にawabarを利用して欲しいなと思いますね!

――さいごに学生に向けてメッセージをお願いします!

「自分のやりたいことを大切にして、なりたい自分をもっと目指してほしい」と思います。 僕は学生生活を送る上で意識していることがあります。それは、「今の自分にできること」に捉われるのではなく「自分がやりたいと思ったこと」をやることです。今はできなくても時間をかければ実現するかもしれないし、やりたいことに一歩踏み出せるかもしれない。一人ではできないことも、大学という場所でならみんなと協力しながらできるかもしれません。
是非、大学4年間で「なりたい自分がある人は何をすべきか、なりたい自分がない人はどうしたら見つかるのか」を思考停止せず考えて見てください。僕もがんばります!(笑)。

取材を終えて

取材を受けてくださった坂東さんは終始笑顔で接してくださり、会話を通して謙虚な姿勢がとても印象的で、同じ京都の学生として親近感を持つことができました!

オススメのメニューをお伺いしたところ、バナナジュースがいいということで、バナナジュースを頼みました。バナナジュースを注ぐ前にチョコソースをコップの側面にかけることで見た目がすごくお洒落に!バナナをそのままミキサーにかけるので、バナナの味とチョコの味をしっかり感じることができます。めちゃくちゃ美味しかったです!
お支払い方法はキャッシュレスのみなので、店を訪れる際はクレジットカードや電子マネーの準備が必須です。この点も最先端だなあと感じました!

カフェスペースでゆっくりするのもよし、テイクアウトして施設内のSTUDENTS LABで作業のお供にするのもよし。飲み物を通して是非awabar kyotoで人と人との繋がりを体感してみては?

文:京都産業大学文化学部 小林靖晟
取材協力:京都大学法学部 矢野史穂
写真撮影:同志社大学理工学部 山上貴暉

この記事を書いた学生

かれんちゃん

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卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!