インタビュー

未来を創造する施設「QUESTION」の魅力に迫る①施設見学編

未来を創造する施設「QUESTION」の魅力に迫る①施設見学編
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こんにちは。美容院の定休日はなぜ月曜日が多いのか疑問に思っている山上です。

さて、みなさん、突然ですが河原町御池にある「QUESTION」という施設をご存じですか?

昨年2020年11月に京都信用金庫さんが作った施設で、人々の「?」に対して様々な分野の人が、寄ってたかってみんなで答えを探すというコンセプトで運営されている場所です。

コワーキングスペースやレンタルスペースとして仕事や勉強に利用できるだけでなく、セミナーやワークショップの開催、学生の起業サポートなど、たくさんの魅力が詰まった場所。
そんな不思議で面白そうな施設を、3回に分けてご紹介します。

第1回目は、「QUESTION」でできること
第2回目は、学生のためのスペース「Students Lab」について
第3回目は 「QUESTION」で実際に起業した現役大学生へのインタビューです!

「QUESTION」の中ってどうなっているの?

QUESTIONは、金融機関の施設でありながら、様々なことができる施設で、例えば、勉強したり、会議を開いたり、さらには料理をしたりと、様々なことができます。
今回は館長の森下容子(もりした ようこ)さんに館内を案内していただきました。

1Fにある「awabar(カフェ&バー)」は京都芸術大学の学生さんが運営しています。

1Fにあるawabarを運営している坂東さんへのインタビュー記事はこちらから

コワーキングスペースのうち2Fは、開放的な雰囲気のオープンスペースになっています。

――すごく明るい雰囲気で、複数人でも使いやすそうですし、休憩する際にもくつろげそうですね!

そうですね、2階は個人の仕事場でもあり、ミーティングや打ち合わせがしやすい場所になっています。

それに対して3Fは、個別に区切られたコワーキングスペースです。集中して仕事がしやすいフロアになっていて、起業して法人登記する際の、会社の住所として登録することも可能です。

――机の上の観葉植物は、集中や癒しのためでしょうか?

二条にある観葉植物とアンティーク雑貨のお店「cotoha」さんの協力で、すべてリアルの観葉植物を置いています。

――机の端にある付箋も気になります……。

これはQUESTIONのインターン生のアイデアです。作業スペースの端に、毎月1つの「問い」を置いて、回答いただいたものは、2階のコワーキングスペースに掲示することで、会員様間やスタッフとのコミュニケーションツールの一つになっています。

 

続いて3階から続くコミュニティステップスと4階のセミナールームです。コミュニティステップスとは、3階から4階を跨ぐ階段状のイベントホールで催しやセミナー、イベントなど開催されています。大階段を上がった4階には大きさの異なるセミナールームが3室あります。

――すごく大きい窓ですね!

そうなんです!全面ガラス張りのQUESTIONですが、階段状のスペースであるCommunity Steps は特に象徴的な場所になります。しかも、ここは祇園祭の辻まわしをかなりの迫力で見ることもできます。この形状を生かして映画の上映イベントなども行っています。

――階段の上に置いてあるクッションは何ですか?

これは、京都伏見に拠点を構える「大東寝具工業」さんの製品です。くつろいで座れるので人気なんですよ。「QUESTION」では、京都の地域企業の製品をできるだけ使用するようにしています。

――ん?こちらの壁にも付箋が貼ってありますね……。

これは先日の映画上映イベントのワークショップ時の付箋ですね。壁の全面がホワイトボードになっているので、付箋をはったり、直接書き込むこともできます。

次に6F。皆さんが抱いているであろう“お堅い金融機関”のイメージとは全く違う6Fの「京都信用金庫河原町支店」です。

当庫は、「十人十色」といって服装はTPOに合わせて自由になっています。個人のキャラクターを尊重した制度で、窓口案内中心の日はカジュアルに、お客様のところに出向くときはスーツなど、各自の判断に任せています。

――インテリアからも優しい雰囲気が伝わってきますね!

窓口の形もいろいろで、写真のような形でお客様と話し合うこともあります。

それでは次は7Fと8Fに行ってみましょう!

7Fのクリエイティブコモンズ(会議室)は4Fのセミナールームよりも広い130名の収容が可能で、Community Stepsやここでは、タウンミーティングなど、地域を交えた集まりも企画しています。

そして8Fは「DAIDOKORO」というコミュニティキッチンです。

「DAIDOKORO」にはプロ仕様の備え付けのキッチンがあるので、トライアルキッチンとしての利用もできます。また、個人単位や法人単位での利用も可能で、一緒に料理を作ることは、Community buildingにはとても効果的です

実はここで、支店長会議を開催したことがあるんですが、「いつもは仕事の話中心の支店長同士が役割分担をしながら一緒にカレーをつくる」という普段見られない姿を見ることができ、親近感が湧きました。

「DAIDOKORO」の利用を通して、親しみやすくなったり、チームとしてコミュニケーションを取りやすくなったりします!

館内の見学を終えて

見学後、にいくつか質問させていただきました。

――そもそもなぜ金融機関である京都信用金庫が、コミュニティ施設の運営を始められたのでしょうか?

今の時代、金融機関は商品やサービスにあまり差がみられないかと思います。皆さんも「今使っている銀行をなぜ選んだのか?」と聞かれたら、「家や学校の近くにあったとか、バイト先で指定されたとか・・・」などではないでしょうか。選ばれる金融機関であるためには、まずはこの地域が元気になってもらう必要があると考えたのです。

私たちはこれからの「金融機関のあり方」として、人→まち→金融機関というサイクルを考えました。金融機関では、日頃から京都の街の企業の方々や個人の方々と交流があります。

まずは地域の課題解決ができれば、地域が豊かになり、そしてそこに金融サービスが生まれる。QUESTIONでは金融サービスだけでなく、人と人、事業と事業をつなげることで、課題解決への伴走を行っています。

例えば、誰かが何かやりたいと思い立ったときには、このQUESTIONに来てもらうと、その課題に対して学生の皆さんも含めたいろんな人といろいろなプロジェクトを作って進めることもできるんです。

――学生に向けて、どんなふうに利用をしてほしいかメッセージをお願いします。

1Fの「awabar」で飲み物を買い、学生が主役のフロアである5階の「Students Lab」など各スペースを活用しながらゆったり課題などに取り組む。そんな風に過ごしながら、様々な大人や同世代の仲間と出会い、勉強以外の様々なことについても学んでほしいです。

起業家の方など、普段話す機会の少ない人が多くいるので、人生相談をしてみると人生の裾野も広がるのではないでしょうか。

当施設を活用して学生のうちにしかできないことにチャレンジしてほしいです!

まとめ

皆さん、いかがでしたか?

「QUESTION」は、問いの解決だけでなく、地域の活性化を担う人や夢を追う人が集う、素敵な場所でした。

学生は利用者登録すると無料で使用できるスペースもありますので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?

「QUESTION」の詳細

「QUESTION」という施設は、金融機関である京都信用金庫が運営する建物です。

場所は、京都市営地下鉄東西線 「京都市役所前駅」1番出入口より徒歩約1分

京阪電⾞ 「三条駅」 12番出口より徒歩約5分という何とも好立地な場所にあります。

学生は、WEBで会員登録をするといろいろ施設が使えたりするので、ぜひ登録してみてください!

QUESTION ホームページ
https://question.kyoto-shinkin.co.jp/

QUESTION 会員登録ページ
https://question.kyoto-shinkin.co.jp/register-email/

 

文:同志社大学 理工学部 山上貴暉

取材協力:京都産業大学文化学部 小林靖晟

写真撮影:京都大学法学部 矢野史穂

この記事を書いた学生

かれんちゃん

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