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【初オンライン】ヒューマンステージ・イン・キョウト2021を終えて~出演したネイビーズアフロに聞いてきた!~

京都市が、「ヒューマンステージ・イン・キョウト」という人権啓発イベントを開催していることをご存知でしょうか。
毎年、私たち若者に身近なテーマを扱う、人権についてより理解を深めることができるイベントで、中でも著名人が登壇する“人権トーク”は見所の1つになっています。

2021年1月30日(土)に開催された「ヒューマンステージ・イン・キョウト2021」には、京都学生広報部の部員3名がzoomで参加し、京都学生広報部の活動紹介やコロナ禍の大学生活についてお話させていただきました。嬉しいことに、これまでも取材にご協力いただいている、吉本芸人のネイビーズアフロさんとオンライン上ではありますが共演する機会をいただいたので、イベント終了後のお二人にインタビューしました!

ネイビーズアフロ プロフィール


2011年11月11日結成。NSC大阪校33期生。吉本興業所属。
ボケ担当の皆川さん(写真左)とツッコミ担当のはじりさん(写真右)による漫才コンビ。
お二人は京都市出身、高校も堀川高校出身ということもあり、京都にゆかりのある芸人さんなんです。
テレビやラジオなどで共演者さんの経歴を徹底的に調べ上げ、好感度をつかむ!という武器を持つ皆川さんと、一発ギャクで人々を笑顔にさせるはじりさん。2020年に開催された「第50回NHK上方漫才コンテスト」で優勝し、人気急上昇中の漫才コンビです!!

実を言うと、ネイビーズアフロさんの取材は今回が初めてではないんです!
2019年に開催された「京都学生広報部」と「よしもと祇園花月」のコラボイベント
『京都学生広報部presents祇園花月大学~秋のオープンキャンパス~』にご出演いただくなど、さまざまなご縁をいただいています。
ぜひ!今まで取材させていただいたネイビーズアフロさんの記事も読んでみてくださいね。

人権について聞いてみた


――「ヒューマンステージ・イン・キョウト2021」お疲れ様でした。お二人は2019年にも出演されていますが、オンライン開催ということで何か感じたことはありますか?

皆川 :“お客さんの表情が見えないこと”がこれまでと大きく違うところでした。ただ、リモートで滞りなく終わったので、コロナ禍前の日常に戻れば、より便利な時代になるのではないかという兆しが見えるイベントだったかなと思います。

――確かに、初めてのオンラインイベントに緊張していましたが、お二人や司会の浅越ゴエさんのおかげで私たちも楽しませていただきました!また、タレントの一ノ瀬 文香(いちのせ あやか)さんと吉本芸人の皆さんが登壇されたトークショーでLGBTについて学ぶことができて良かったです。

皆川 :僕たちにとっても良い時間でした。トークショーの中でクイズが出題されたけど、全問正解できなかったし、LGBTや多様性についてまだ知らないことがあるなと思いました。一ノ瀬さんのお話に「“普通は”という言葉より、“一般的には”という表現に変えてみる」といった、周りの人を傷つけないため表現方法などを知ることができたので実践しようと思います。

――そうですよね。表現の方法で言うと、今SNSでのトラブルが増えています。人権に関わる問題の1つですが、お二人がSNS運用の際に気を付けていることがあれば教えてください。

はじり:Twitterは言葉だけの発信がどうしても多くなってしまい、発信者の感情が分かりません。自分が投稿する際にはかなり気を付けています。僕は、読む人がどう捉えるのかをよく考えてSNSを利用しており、一般の方もそのような意識は大切だと思います。

皆川 :最近だと誹謗中傷とかが増えていますね。僕たちのような人前に立つ仕事をしていると、SNSの投稿を読む側・受け取る側としていろんな人からの聞きたくない意見を目にすることがあるんです。

――人前に出る仕事ならではの悩みですね

皆川 :学生さんのコミュニティの中でもあるかもしれませんね。SNSって誰もが自由に発信できるようになっているじゃないですか。著名人や、学識のある方もいれば、SNSの危険性などを知らずにその場の思い付きで発言している方もいます。いろんな人の声がSNS上で流れてくるので、インターネットリテラシーを中高生の世代から養うべきだと思います。京都女子大学・文学部の内海さんならその辺は分かると思いますけど!(笑)。

はじり:一度情報を公開してしまうとインターネットという大きな舞台でどこから大学に来ているのかも晒されてしまうので(笑)
イベントで内海さんや吉岡さん、山口さんの情報を話した皆川の行動は非常にわかりやすい例だと思います。
(※皆川さんがイベント中に部員のことを話題に出してくださりました。事前にコトカレ記事を読んでくださったようです。ありがとうございます!)

皆川 :僕はああ見えて実は警鐘を鳴らしていたんですよ!(笑)。

はじり:「デジタルタトゥー」という言葉もありますからね。拡散されて傷つくことがないように、コメントや写真選びは慎重にしたいですよね。

手を取り合って頑張ろう


――
本イベントは、人権・差別について考えるイベントでしたが、コロナ禍でそうした差別を受ける現状が課題になっています。苦しんでおられる方にメッセージをいただけますか。

皆川 :特に医療従事者の方々は、もう僕たちでは計り知れないご心労の状態であると思います。
でも「ワクチンが医療従事者の方から順次接種が可能」というニュースが報道されたこともあり、去年に比べると明るい兆しが見えてきたのではないでしょうか。少しずつ出口が見え始めていると思うので、出口を目指して、手を取り合っていきたいです。

はじり:僕たちは芸人としてテレビやラジオの世界で活動させてもらっているので、おもしろいことを見て聞いて笑って楽しい気持ちになってもらえるよう、僕たちなりにやれることを全力でやらせてもらおうと思います。
そしてちょっとでも元気になってもらえて、僕らに興味を持っていただけたら嬉しいですね。

コロナ禍のインスタライブ


――
皆川さんはインスタライブで学生に数学などの勉強を教えているとお聞きしたんですが、始められたきっかけを教えてください。

皆川 :正直言うと、初めは自分のためでもあったんです。
緊急事態宣言が出て、テレビの仕事も劇場の仕事も無くなってしまうと、毎日人前で話すことができなくて不安になりました。「次に人前で話せるようになった時のブランクをなくすために、何か始めよう!」と思って、他の芸人さんがなかなかできなさそうな“勉強”がひらめきました。

――そうだったんですね!確かに芸人さんなど人前で話す仕事をされる方は皆さん不安だったと思います。

皆川 :結果として、勉強をしにくい学生さんのためになったし、受け取り方は人それぞれだけど、自分のためがきっかけでもやれることはやっといた方がいいかなと思いましたね。

はじり:そうなんや。自分のためにやっていると思ってたわ(笑)。勉強も1からやってたもんね。

皆川 :そうそう。学生時代に使ってた参考書を引っ張り出してきて、勉強したね。
そんなに人は、マザーテレサみたいなことできないからね。あ、違うわ。ファザーテレサか。

はじり:どっちでもええわ(笑)。

京都から一歩外に出てみて

――出身地である京都から一歩外へ出て、改めて気がついた京都の良いところはありますか。

はじり:やっぱり……「雅」ですよね。

――「雅」、と言いますと?

はじり:何て言うんやろな~。お寺とか神社がいっぱいあったり、昔ながらの街並みが身近にあったりして、歴史を感じられるところはもちろん魅力なんですけれど、それだけではないような……。

皆川 :うんうん。分かる。

はじり:空気が良い、落ち着く雰囲気というのは、「地元だから」だけではないように思いますよね。人の優しさというか……。う~ん。何て言ったらええんやろ……。お返しします!!(笑)

皆川 :いやいや、まだ返さんといてくださいね!(笑)。

はじり:ですよね!(笑)。
どこをとっても風情を感じられる街並み。これは絶対にいいところだと思いますよね。散歩しているだけでも楽しくて、飽きることがないまち。しかも、優しい方が多くて、「地元」という一言では言い表せないような、ほっとできるあたたかさもあって。やっぱりいいまちですよね、京都。

皆川 :ほんまにそうですよね。18歳の時に京都から出て、客観的に眺めてみると、京都ってほんまに魅力的なまちだなあとより一層感じるようになりましたね。

はじり:あと、京都の方って京都愛に溢れているんですよね。僕も京都大好きで、「いつか帰ってきたい!」ってめっちゃ思ってます!

皆川 :ほんまそう思います!京都出身の人同士の心の繋がりって言うんかな、なんか京都以外の場所で京都出身の方に出会うだけでも、すごい親近感を覚えたりするんですよねー。「京都愛」の強さを感じますし、好きなところです。

はじり:そうなってくると、僕らにとって京都はもはや大きな実家ですね。

――京都全体が実家!素敵ですね!

皆川 :ほんまにそうです。はじりさんなんて、大阪から京阪電車に乗って、枚方駅過ぎたあたりで京都に入ったら、いつもでっかい声で言ってますもんね。「ただいま!!」って(笑)。

はじり:ほんまにほんまに!「ただいま!!」って(笑)。

皆川 :逆に、京都の出町柳駅から京阪電車乗って、枚方駅に着く前に京都の外出たなーってなったらはじりさん何て言ってます?(笑)。

はじり:もちろん、「いってきます!!」と!(笑)。

――お二人にとっては京都の府境がご実家の玄関ですもんね(笑)

皆川 :そうなんですよね。実家に連絡する時だって、もはや京都府庁に電話したいくらいやんな?(笑)。

はじり:分かる!(笑)。そう思うくらい、僕らにとっては京都全体がほっとできる実家のような存在なんですよね。

――お二人の強い京都愛がひしひしと伝わってきました!ありがとうございました!

おわりに


「まだ聞いてええで!プライベートなことでも何でも!!(笑)」
取材時間が終わってしまったのにも関わらず、そのようにおっしゃってくださった心優しいネイビーズアフロのお二人。
イベントに関するご感想や、コロナ禍での取組についてのインタビュー中にも、お二人の優しく素敵なお人柄がにじみ出ていました!

また、さすがは「第50回NHK上方漫才コンテスト」優勝コンビ!京都への想いについてもユーモアたっぷりに語ってくださいました!

最後に、ネイビーズアフロのお二人、そして、ご協力いただいたスタッフの皆様、本当にありがとうございました!

同志社大学政策学部 山口実由加
京都大学農学部 吉岡舞香
京都女子大学文学部 内海万知子

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