学生のまちで学びたい!
もくじ
”学生のまち”京都で成長したい。
私は兵庫県で生まれ、すぐに千葉県に移り住みました。小学校4年生で愛知県に引っ越し、今年の4月から大学入学を機に京都で下宿しています。私がわざわざ愛知県を抜け出して京都に来た理由は京都が”学生のまち”であるからです。人口に対する学生の割合が大都市の中で一番多い京都。そんな環境で全国から来た人々と混じり、刺激を受け、新しい視点や価値観を見出したいと考えました。
また、地元を離れ“自立”をしたいと考えました。私は一人っ子なので、両親にいつでも助けてもらえる環境に居ました。進学を機に親元を離れ、自立することは良い機会だと考えたんです。今までずっと実家暮らしだったので、不安を抱えながら京都へ移り住みました。しかし、すぐにその不安を解消することができました。
なぜかというと、このまちは下宿生が多いんです!(笑)。私は、困ったときに助けあい、同じような悩みを共有できる仲間に恵まれました。一人暮らしを始めてまだ半年余りなので、思い悩むこともありますがそれを乗り越えて自立し少しでも自分がしっかりした性格になれるように成長したいと思っています。
非日常が日常なんです
朝、大学に行こうと思い京都駅八条口周辺の信号待ちをしていると約8割が外国人ということがたびたびあります。気づくといろんな言語が飛び交いサングラスをして長身の外国人カップルが登山家みたいなリュックを背負い、シールのついた大きいスーツケースをコロコロして横断歩道を渡っているのです!最初は衝撃をうけました。
また、バスで車内アナウンスが日本語、英語、中国語、韓国語など多言語で、下車する付近の説明もしてくれるので私たち学生も語学の勉強になります。今ではそんなことも日常へ変わったので、外国の方への緊張感が完全に消され、外国の方に道を聞かれても、慌てず正確に伝えることができるようになりました。
成長させてもらった夏
今年は大学生になって初めての夏でした。だからいい思い出にするため行ったことのない場所に行き、自分のしたいことが見つかるような経験をしようと自分の中で決めていました。最初の一週間は国内英語研修講座に参加しました。ハワイから来られた先生から英語を学べただけでなく、他学部の学生とも英語で交流できました。
この研修を通して、自分が日本のことをあまり知らなかったことを気づかされました。それに、自分の語彙力のなさを痛感しました。しかし、そのことで日本文化を見直そうと思えましたし、英語に触れる機会を増やそうと思いました。現在は日常から英語に触れるため、英語を使うアルバイトを探しています。
そして、高校時代の友人と一緒に京都観光をすることもできました。自分で京都のことをパソコンやテレビで調べたり、大学の友人におすすめの場所も聞いたりしました。着物を着たり、寺社仏閣を案内したり、抹茶を飲んだりし、私自身も京都を堪能しました。この経験をしてからおもてなしの心が少し芽生えた気がします(笑)。
一緒に京都観光をした友人が、私の下宿先に泊まっていたのですが何気なく皿洗いしている私を見て「なんか変わったね!」と言ってくれました。その言葉を聞いて、少しずつ自立への成長もできてきたのかなと思いました。
たくさんの出会い
京都に来たら自分とは違う場所で育った人に出会い、自分の知らない話を聞ける機会が本当にたくさん増えると思っています。実際、私は愛知から京都に出てきて1年もたっていませんが、ハワイそしてサークルを通して京都府内の他大学の人々と知り合うことができました。京都はこのように大学の枠を超えた出会いができる場所だと思います。これからも一つ一つの出会いを大切にしたいと思います。
(京都女子大学 現代社会学部 山本奈未)