のんびり過ごせる安らぎの場所だから
もくじ
落ち着く場所を求めて
興聖寺の参道にある「琴坂」や、清水寺につながる参道「二寧坂」、「花見小路通」、「きぬかけの路」といった坂や通りの名前の響きに和を感じてから、京都の美しさに惹かれるようになりました。それから清水寺や伏見稲荷大社、嵐山と京都の観光スポットに行くたびに、もっと京都のことが知りたいと思い、京都の大学に行く事を決めました。最後の決め手となったのは、高校3年の夏合宿の自由時間に下鴨神社を訪れたときです。志望校も決定していたけど、この進路は自分に合っているのかなと少し迷いだしていた時期でした。せっかく京都まで合宿に来たのだからと、ホテルの近くにあった下鴨神社まで友達と行くことになりました。初めて訪れた下鴨神社の境内にある糺の森を歩いていると不思議と心静かな気持ちになりました。吸い込んだ空気も気持ちよく、「あ、大丈夫だ」と不安がっていた自分はどこかにいってしまいました。こんなにおだやかな気持ちにさせてくれる場所を他には知らないと感じ、こんなに落ち着ける場所で大学生活を送りたいと思いました。
どれだけ行っても飽きない!まだまだ行きたいところは盛りだくさん!
昔の名残を残している和のまち、京都では1歩進むごとに感動する風景と出会えます。なんの気無しに入ってみた路地でも画になる風景が待っていることに驚きます。四季や朝昼夜とそれぞれ、また違った表情を見せてくれるから、いつだって観光客のような新鮮な気持ちで過ごせます。
「あ、こんなところがあったんだ」と歩くたびに新しい発見があり、ワクワクしながら歩くことができます。この路地は入ったことがないから行ってみようかなと知らない道を歩いてみても、通りが碁盤の目になっているから迷うこともないし、好奇心のままに行動できます。歩くことがこんなに楽しいと京都に来てから知ることができました。
自分らしく笑顔でいられる場所
ぼーっと風景を眺めることが好きだった私にとって、ゆったりした時間の流れる京都は本当にぴったりの場所でした。京都に来てから趣味になった散歩で一番のお気に入りの場所は祇園白川です。白川が流れ、町家の連なった石畳の道はこれぞ日本!と言いたくなるくらい、日本の伝統文化や京都の生活を感じることができます。誰も歩いていない祇園白川を歩いていると、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような不思議な感覚を覚えたりします。静かにゆっくりとした時間を楽しむことができるので、自然と自分と向き合うことができます。散歩したり、抹茶を飲んだり、お寺にいるお坊さんから胸にじーんとくるお話を聴いたり、のんびりと過ごすことができ、京都に来て本当に良かったなと心から思います。
ゆったりとした時間を楽しんで
色や形がかわいい和菓子や、風情のある建物、不思議と心が洗われるお寺や神社など、見ているだけでも楽しめるものが京都にはあふれています。丁寧に歩けば歩くほど、何か見つけることができます。歴史や日本文学を知っていればより楽しめることは間違いないですし、ゆっくりと歩いて、自分だけの京都を見つけてほしいです。そして、京阪出町柳を降りたそばにある、高野川と賀茂川の合流点である鴨川デルタに足を運ぶことをおすすめします。鴨川デルタの後方には糺の森も見えますし、京都らしい雰囲気に浸ることができます。のんびりとしたおだやかな時間を過ごし、癒やされることができると思います。ぜひ、色んな場所を訪れて自分だけの京都を楽しんでください。
(京都女子大学 法学部 竹中彩夏)