京都に来た理由

お稲荷さんに導かれて♡

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「私とお稲荷さんとの出会い」

私が京都に来た理由、それは「お稲荷さん」の総本宮、「伏見稲荷大社」が京都にあったからです。実は私は元々、地元である神戸の大学を志望していました。しかし高校2年生の夏休みに初めて「伏見稲荷大社」を訪れて以来、京都で大学生活を送りたいと思うようになりました。大学が終わった後に「伏見稲荷大社」を参拝したり、巫女さんとしてアルバイトをしたりすることに憧れを感じたからです。
 そんなことを考えていたら,必然的に志望校は京都の大学になっていました。実際に受験した大学も京都の大学がほとんどです。では、なぜ「伏見稲荷大社」は私の心をそんなにもわしづかみにしたのでしょうか?理由はたくさんありますが、今回はそのうちの3つをご紹介したいと思います。

「伏見稲荷大社は外国人に人気の観光スポットランキングで6年連続1位☆︎」

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(私の国際交流の際の写真)

 伏見稲荷大社は、トリップアドバイザーの「外国人に人気の日本の観光スポットランキング」で、2013年から2019年まで6年連続で1位を獲得しました。私が初めて訪れた頃はまだコロナ禍ではなかったので、境内はたくさんの外国人観光客で溢れ、日本人よりも外国人の方が多いくらい人気でした。
 私は高校生の時にタイやニュージーランドへの留学や、アジア・ユース・サミットという国際会議に参加する機会に恵まれましたが、その際に自国の文化を伝えることは必要不可欠で、伏見稲荷大社は、そんな私にとって切っても切れない関係でした。なぜなら、日本の文化の紹介では、何よりも先に「伏見稲荷大社」の魅力を伝えたいと思ったからです。
高校での国際交流活動で出会った海外の友達やホストファミリーにも「伏見稲荷大社」の魅力は伝えてきましたが、彼らにうまく伝えられたかどうかは自信がありません。だからこそ私は、「伏見稲荷大社」の魅力を日本全国、いや世界各国に発信していくことを今後の目標にしています。そのためにも、大学4年間で「“伏見稲荷大社”や“お稲荷さん”のことならなんでも私に聞いてください」と言えるくらいの「お稲荷さんマニア」になりたいと考えています。
 閑散としてしまった現在の伏見稲荷大社を訪ねるとなんだか寂しい気分になってしまいます。稲荷山の自然をとても身近に感じることができたり、いつもとは異なる迫力を感じることができたりと今だからこそできる楽しみ方もありますが、やはりそんな静かな「伏見稲荷大社」は個人的には好みではありません。1日も早くコロナ禍が終息することを願うばかりです。

「伏見稲荷大社の狛狐さん」

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 伏見稲荷大社には、たくさんの狛狐像があります。この狛狐像はよく見ると、実は顔つきがそれぞれ異なっているのです。とても表情が豊かで個性的なお稲荷さんがたくさんいます。例えば、“けしからんこと”を行うと今にも怒ってきそうなお狐様や、何をしても許してくれそうでとても優しそうなお狐様など。
 中でも私は、門前にいる狛狐さんが大好きです。どの狛狐さんよりも早く、かっこよく出迎えてくれるからです。私は訪れる度に、「やって来ました!!」と彼らに伝えます(笑)。このように、神様だけでなく好きな狛狐さんや狛犬さんを決めて挨拶したり、近況を伝えたりすることも楽しい参り方の1つ。
 私は運動が苦手なので、伏見稲荷大社の頂上にたどり着くまでには結構疲れます(笑)。そんな時にも、狛狐さんは「あともう少しだ、頑張れ!!」となんだか応援してくれているようです。そうすると「せっかく来たんだから、頑張って最後まで登り切ろう!」とやる気も出ます。受験など、人生のターニングポイントでは辛かったり、しんどかったりとくじけそうになりますが、最後まで「諦めずに登りきること」が大切かと思います。頂上まで登り切った後の達成感はとても心地がよいです。この登山と同じように、「辛かったけど乗り切った」経験は、今後の人生においても必ず糧となるのではないでしょうか。

 

「きつねせんべい」

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 伏見稲荷大社の境内では、立体的なお狐さんの顔を描いたお煎餅である「きつねせんべい」が販売されています。「きつねせんべい」は、京都府外はもちろん、京都駅などの京都府内の他の場所でも手に入らず、日本全国で唯一食べることができるのは伏見稲荷大社を訪れた時だけです。お店の人に頼むと、なんと焼きたての「きつねせんべい」を食べることもできます。私は、焼き立ての“きつねせんべい”を寒い冬に食べることが好きです。寒い冬に温かい“きつねせんべい”を食べると、身も心も温まります。お供えをすると神使のお狐様も喜んでくれているように個人的には感じます(笑)。
 そして私にはお気に入りの食べ方があります。市販されている生クリームや練乳と一緒に食べる方法です。「お煎餅と合うの?」と思われた方もいるかもしれませんが、意外と合うのです。「きつねせんべい」は、白味噌・胡麻・砂糖を小麦粉と混ぜ合わせて作られているため、特に胡麻の風味が生クリームや練乳と合ってとても美味しいのです。まずは何もつけずに「きつねせんべい」本来の風味を味わい、その後に生クリームや練乳をつけて楽しむ。これが私の定番の食べ方です。興味を抱いた方はぜひぜひ伏見稲荷大社に訪れて食べてみてください!!!
 伏見稲荷大社には、「きつねせんべい」以外にも、たくさんのお土産物屋さんや食べ物屋さんがあり、歩いているだけでとても楽しいです♪まだ1度も訪れたことがない方は、ぜひぜひ伏見稲荷大社を訪れてみてください。

最後に

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(京都タワーと北野天満宮の梅の花)

 京都には他にも、北野天満宮や大将軍八神社、東寺など、たくさんの神社仏閣があります。1歩歩けば神社仏閣があると言っても過言ではありません(笑)。私はそんな京都で大学生活を送ることができて、とても幸せです。神戸から京都まで通学しているので、帰り際には「また、明日」と京都タワーを通して京都の神社仏閣に伝えます。

高校生の皆さん、私のように神社仏閣に囲まれた大学生活を送ってみるのはいかがですか?

 

 

 

(京都女子大学 文学部  田中 澪弥渚)

この記事を書いた学生

田中 澪弥渚

田中 澪弥渚

京都女子大学 文学部

神社巡りが好きです⛩神社に関する記事をたくさん書きたいと思います!! よろしくお願いします。