【1000年企業インタビュー vol.7】 「すべては健康のために」はどこから生まれたのか ― ファイテン株式会社が描く未来

みなさん、こんにちは!
京都学生広報部(コトカレ)では現在、「これからの1000年を紡ぐ企業認定」に認定されている企業にインタビューを行っています。
「これからの1000年を紡ぐ企業認定」は、社会の課題を“ビジネスの力”で解決しようとする企業を応援する京都市の取り組みです。福祉・環境・教育・まちづくりなど、多彩な分野で挑戦する企業が認定されています。
~これからの1000年を紡ぐ企業認定 魅力発信インタビューとは~
こちらのリンクに詳細が記載されています。ぜひご覧ください!
【連続企画スタート!】京都で「ワクワクするシゴト」を見つけよう! 〜 コトカレ × “これからの1000年を紡ぐ企業” 〜
今回インタビューさせていただいたのは、ボディケアカンパニーとして世界中で事業活動を展開しているファイテン株式会社(以下、ファイテン)です。
世界で活躍するアスリートからの信頼も厚く、健康を支えるさまざまな商品・技術を提供しています。
その根底にあるのが、創業者自身の原体験から生まれた「すべては健康のために」という理念です。
今回は、取締役・統括営業本部長の嶋根邦明さん、経営企画室・副室長の松田貴史さんにお話を伺いました。
もくじ
「すべては健康のために」に込められた想いと原点

— 「すべては健康のために」というスローガンは、どのような経緯で生まれたのでしょうか。
このスローガンは、代表の原体験から生まれました。もともと“治療家”として日々患者と向き合う中で、「施術をすれば良くなるが、日常生活に戻ると再び悪くなり、また来院する」という現実に直面していました。治療家として「良くなってほしい」と願う一方で、ビジネスの視点では「通い続けてもらう構造」にもなり得る。この矛盾に葛藤を抱えていたそうです。
「治療の時間だけでなく、日常生活の中で健康を守ることはできないだろうか。」「家にいる間も、無理なく自然に続けられるケアはできないだろうか。」こうしてたどり着いたのが、「ホームケア」という考え方でした。
当時取り組んでいた特殊な電気加工技術を活用した製品を使うことで、「楽になった」「もう病院に行かなくて済む」と感じる患者が増えていきました。
結果として、良くなった人が来院しなくなることにつながりましたが、それこそが本来目指すべき姿でした。
治療に頼り続けるのではなく、日常の中で自分自身で健康を守れる状態をつくること。その思想が、「すべては健康のために」という理念につながっています。
ファイテンならではの技術とこだわり

— ファイテンの強みについて教えてください。
ファイテンには、独自技術と特許があります。目指しているのは、単なる一時的な変化ではなく、身体の根本にアプローチすることです。
ストレスに働きかける独自技術があり、その技術と「相性の良い素材」を厳選しています。何でも組み合わせればよいわけではなく、まるで料理のレシピのように最適な配合を探ります。
その人に適した本当の健康を提供するために、独自の素材や技術で価値を生み出している点が強みです。
暮らしの中で健康を支える取り組み
— 事業の一つである「健康寿命の家」はどのように生まれたのでしょうか?
健康というのは、ある意味で空気と同じような存在です。なくなると欲しくなるものの、普段は意識されにくいものです。だからこそ、暮らしているだけで健康を支えられる仕組みが必要になります。そこで生まれたのが、住空間にファイテンの技術を取り入れた「健康寿命の家」です。
約40年前から構想してきた取り組みが、ようやく形になりました。現在では、テレビなどのメディアに取り上げられる機会も増えています。
現場から広がるスポーツマーケティング

— スポーツ分野での取り組みについて教えてください。
ファイテンでは、「トップダウン」と「ボトムアップ」の2つの方法でマーケティングを行っています。
トップダウンは有名選手と契約し商品を使用してもらう方法、ボトムアップは時間はかかるものの、商品の本来の魅力を伝えることができる方法です。
ボトムアップでは、地域の大会や団体に足を運び、実際に商品を使ってもらうことで少しずつ広げていきます。インターハイや国スポ(国民スポーツ大会)などでの活動を25年間続けてきたことが、現在の広がりにつながっています。
— トップダウン型で、選手と協賛する際に大切にしていることを教えてください。
最も大切にしているのは、「ファイテンの愛用者であること」です。契約ありきではなく、「ファイテンの商品がないと不安」と感じている方の声をきっかけにご一緒することが多いです。
営利目的だけではなく、選手の体をサポートしたいという想いを大切にしている点も特徴です。
コロナ禍で生まれた新しい技術

— コロナ禍において、どのように事業を展開されたのでしょうか?
コロナ禍は、ファイテンにとって大きな転換点となりました。これまで主流だった「直接触れて効果を実感してもらう」スタイルが難しくなったためです。
そこで、「触れなくても技術を感じてもらえる方法」を模索し、2つの技術が生まれました。
1つは、光を使った「健光浴(けんこうよく)」。
もう1つは、「ナノメタックス」という素材に噴霧した「後加工」が可能な空間加工技術です。
これにより、住空間や車内、衣類など、さまざまな空間やモノをリカバリー素材へと変えることが可能になりました。
「心配する気持ち」を大切にする営業

ファイテンの営業で大切にしているのは、「心配する気持ち」です。
単に商品を販売するのではなく、「どうすればお客様に価値が伝わり、長く使っていただけるか」を考えながら向き合う姿勢を大切にしています。
また、「気分の良い毎日を過ごそう」という従業員心得もあります。気分の良さは他人が与えるものではなく、自分の行動によって生まれるものです。相手に矢印を向けるのではなく、自分から行動を変える。そうした意識が、より良い人間関係や日常につながると考えています。
京都で活躍し続ける意義と未来

— 京都に本社を構え続ける理由を教えてください。
京都は「本物をつくる」という意識が根付いている場所です。
また、企業同士のつながりが強く、「助け合う文化」がある点も魅力です。
こうした環境の中でこそ、本物の技術を磨くことができると考えられています。
— 最後に学生へのメッセージをお願いします。
これからの時代は、一人で何でもできる便利な社会です。
しかしだからこそ、人と人とのつながりや想いが重要になります。
デジタルとリアル、その両方を活かしながら、周囲とのつながりを大切にしてほしいというメッセージをいただきました。
おわりに

今回は、ファイテン株式会社の嶋根さんと松田さんにお話を伺いました。
「すべては健康のために」という理念のもと生まれた商品や技術は、多くの人の信頼につながっています。マーケティングの工夫や今後の展望についても学ぶことができました。
ぜひ皆さんも、ファイテンの魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(取材・文 龍谷大学 社会学部 永田藍梨)
(取材・文 京都橘大学 経営学部 片山治樹)
(取材・撮影 京都府立大学 生命環境学部 井出上友香)

