【大学生必見】例文付き:大学教授へのメールの書き方ポイント8選

教授へのメール、正しく書けていますか?
大学生になると、教授にメールをしなければならないシーンが出てくるかと思います。しかし、教授にどのようにメールを送るのか、戸惑う人も多いのではないでしょうか?そこで、この記事では、例文を用いて教授に対してメールを送るうえで気を付けておきたい点を紹介していきます。
もくじ
【例文】講義の欠席連絡のメール
以下は講義を欠席するときに、メールを送るときの例文です。
From:○○(student@university.ac.jp)
To:○○教授(professor@university.ac.jp)
件名:月曜1限「○○(講義名)」の欠席の連絡(○○学部 ○○ ○○)
○○ ○○先生
いつもご指導いただきありがとうございます。
月曜の1限の講義を受講しております○○大学○○学部○○学科の○○ ○○(学籍番号:0123456789)と申します。
このたび、体調不良のため○月○日の講義を欠席させていただきます。
大変申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
―――――――――――――――――――――――――――――――
○○大学○○学部○○学科
氏名
学籍番号
E-mail: student@university.ac.jp
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それでは、どのような点に注意してメールを書けばよいのかを見ていきましょう!
ポイント①:大学のメールアドレスを使用する!
教授へメールを送るときは、基本的には大学のメールアドレスを使用するようにしましょう。GmailやYahoo!メールなどのフリーメールや携帯メールでは送り主の身元が分かりにくいので、教授から指示がない限りは避けるほうが無難でしょう。
ポイント②:件名は簡潔に!
教授は毎日多くのメールを受信しています。その中には、迷惑メールも含まれています。件名がないと、迷惑メールだと判断され、開かれずに削除されてしまうかもしれません。件名は必須と考え、忘れずに書くようにしましょう。また、抽象的な件名もNGです。できるだけ具体的、かつ簡潔に書くようにしましょう。(授業名、相談内容など。自分の所属・名前を入れると、より気づいてもらいやすくなりますが、件名が長くなるようであれば省略しても大丈夫です。)
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件名:例
・月曜1限「○○(講義名)」の欠席の連絡(○○学部 ○○ ○○)
・「○○(講義名)」レポート提出遅延についてのご相談(○○学部 ○○ ○○)
・「○○(講義名)」授業に関する質問(○○学部 ○○ ○○)
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ポイント③:冒頭の宛名、自己紹介を忘れずに!
メールの最初には相手の宛名を入れるようにしましょう。宛名を忘れると失礼になります。また、初回に送るメールでは宛名はフルネームで書きましょう。なお、敬称は先生にしておくのがいいでしょう。(大学教員は教授のほかに准教授、講師、助教もいるため)宛名の後に、自分の所属と名前を入れます。
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○○ ○○先生
月曜の1限の講義を受講しております○○大学○○学部○○学科の○○ ○○(学籍番号:0123456789)と申します。
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ポイント④:本文は具体的に!1行の文字数を意識して改行
本文はなるべく具体的にわかりやすく書きましょう。一文に複数の内容を詰め込みすぎると、内容を理解するのに時間がかかり迷惑になってしまいます。
必要に応じて句読点や改行、箇条書きなども活用するし、相手に伝わりやすい工夫を心がけましょう。
また、メールを読む端末がパソコンかスマホかに関わらず、適度に改行する方が読みやすさが向上し、忙しい教授への配慮にも繋がります。具体的には、1行当たり全角20〜30字程度を目安にすると良いでしょう。段落ごとに空白行を入れるのも忘れずに。
例)
◯
先日提出いたしました論文について、
ご確認いただき、誠にありがとうございました。
アドバイスを参考に修正しましたので
お手数ですが、再度ご確認いただけると幸いです。
×
先日提出いたしました論文について、ご確認いただき、誠にありがとうございました。アドバイスを参考に修正しましたのでお手数ですが、再度ご確認いただけると幸いです。
また、敬語の使い方についても注意しましょう。(尊敬語と謙譲語を間違っていないか、二重敬語になっていないか、など)
敬語の使い方例
•「ご多忙のところ失礼いたします」
→ 〇「お忙しいところ失礼します」
•「ご教授賜りたく存じます」
→ 〇「ご教示いただけると幸いです」
•「ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」
→ 〇「ご確認いただければ幸いです」
ポイント⑤:締めの言葉もきちんと!
メールを送るということは、教授に読む時間を割いてもらうことになります。そのため、締めの言葉として、お礼の言葉を入れるようにしましょう。また、返信が必要な内容であれば、その旨もきちんと伝えましょう。
返信が必要な内容の例文
・お手数をおかけしますが、ご確認のうえご返信いただけますと幸いです。
・面談のご都合の良い日時をお知らせいただけますでしょうか。
・ご確認後、問題なければご返信は不要です。
・内容に不備がありましたらお知らせいただけますと幸いです。
・ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
お礼の言葉の例文
・ご多忙の中ご対応いただき、誠にありがとうございました。
・丁寧にご指導いただき、心より感謝申し上げます。
・お忙しいところご確認いただき、ありがとうございます。
・ご助言を参考にさせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。
・ご返信いただきありがとうございました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
ポイント⑥:最後の署名は必須!
メールの最後には、たとえ最初に名乗ったとしても、最後にもう一度自分の所属と氏名を名乗るのがマナーです。相手が連絡を取りやすくなるように連絡先(電話番号、メールアドレスなど)を書くのも忘れずに。メールソフトには署名文を自動で挿入する機能がありますので、そのような機能も活用しましょう。
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○○大学○○学部○○学科
氏名
学籍番号
E-mail: student@university.ac.jp
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ポイント⑦:送信前に確認しよう!
メールを送る前には、誤字脱字がないか、不明瞭な点がないかなどを必ず確認するようにしましょう。
チェックポイント
・件名が入っているか
・宛先のメールアドレスに間違いはないか
・送信先の方の名前の漢字や肩書きなどに間違いはないか
・自分の署名が入っているか
メールは、ご送信や転送などで他人の目に触れる可能性もあります。内容によっては取り返しのつかないトラブルにも繋がりますので、しっかりと見直して、一呼吸置いてから送信するように心がけましょう!
また、送信する時間帯は深夜や早朝は避け、平日の日中に送るようにしましょう。
ポイント⑧:きちんと返信しよう!
メールを受け取ったらできる限り早めに、遅くとも翌日には返信しましょう。すぐに答えがわからない場合には、「お忙しいところご返信いただきまして、誠にありがとうございます。確認いたします。」ということをまずは返信しましょう。
【番外編】英語の講義などでネイティブの先生にメールを送るとき
・宛名はProfessor+苗字で送る
Mr./Ms,を付けると、失礼に当たる場合があります。
・文末はSincerelyで結ぶ
Sincerelyを入れることでより丁寧な表現になります。
以下は講義を欠席するときに、メールを送るときの例文です。
From: ○○(student@university.ac.jp)
To:○○教授(professor@university.ac.jp)
件名:About absence ○○ class(○○学部 ○○ ○○)
Dr. Professor ○○(苗字),
I’m ○○ from your 講義名 class
I’m unable to attend your today’s class(Thu.2) due to ○○(理由).
Thank you for your understanding.
Sincerely,
○○(Name)
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○○大学○○学部○○学科
氏名
学籍番号
E-mail: student@university.ac.jp
最後に
メールのマナーはややこしいように感じても、慣れればさほど難しくありません。大切なのはわかりやすいメールを書くことです。そのことを忘れなければ大丈夫!
春から大学生活を始める皆さんの参考になれば幸いです。
コトカレでは、この他にもメールを入力するのに便利なショートカットキーを解説した記事やメールを書いたり、学術的な質問をしたりすることができる施設「ラーニングコモンズ」を取材した記事を公開しています。ぜひご覧ください!
(京都工芸繊維大学 工芸科学部 市川 峻)
(編集:京都女子大学 心理共生学部 永田 穂)