最初はなんとなく、でも今は大好きな場所
もくじ
国際色豊かな環境に一目惚れ
私が関西の大学に行くことを考え始めたのは、私が中学2年生の頃、兄の関西の大学への進学が決まった時でした。幼い頃から兄のすることを見ては、「私もする」と言っていた私は、
「お兄ちゃんが地元を離れるなら私も地元を離れる!とりあえず関西のどこかの大学に絶対行く」
といったような思いを持ち始めましたが、特に「京都がいい」という訳ではありませんでした。
そんな私が京都に来ることを決めたきっかけは、高校3年生の時に担任からかけられた言葉でした。高校2年生の1年間を海外で過ごした私は、帰国してしばらく、大学に行くべきかどうかを迷っていたところ、先生に「立命館の国際関係学部、受けてみたら?」と勧められました。キャンパスを訪れてみると、様々な国の人や言語が行き交う空間が広がる環境に一瞬にして心奪われ、京都に来ることに決めました。
散策で発見、京都には現代的なものもたくさん!
晴れて立命館大学に合格。しかし、素敵なキャンパスライフは始まりま…せんでした(笑)私の専攻のクラスメイトのほとんどは留学生や帰国子女で、彼らの積極的な姿勢で授業に挑む姿を見ると刺激を受ける一方、授業は全て英語で行われるため、特に最初の年はとても大変な思いをしました。
そんな中でも唯一、京都へ来て1年目から続けていたのがお店散策です。
1年目の夏休み、せっかく京都に来たのだから、とりあえず社寺巡りでもしようという話になり、友人とサイクリングをしました。その時に、様々なお洒落なカフェやご飯屋さんを見つけ、それまでは古いイメージしかなかった京都にも、現代的なものがたくさんあるのだと気付き、それ以来暇さえあれば色々な場所を散策しています。コーヒーの豆と抽出方法が選べるカフェがあるのですが、最近はそこがお気に入りでよく利用しています。
アルバイトを通して広がった出会いの輪
京都へ来て2年目の秋、私は学生だからこそ経験できる、京都の魅力を実感し始めました。京都が学生の街と言われていることは知っていたのですが、サークルにも入っていなかった私は、それまで他大学の人と交流する機会が欲しいとは思っていても、ほとんどありませんでした。そんな生活を変えてくれたのが新しく始めたアルバイトでした。
私は個人経営の飲食店でアルバイトをしています。カウンター席があるのでお客さんと会話をする機会が多く、話してみると同じ大学の学生であったり、偶然にも共通の友人がいたりして、そこからまた輪が広がり様々な人との出会いがありました。もちろん学生だけでなく、国内外の観光客の方と接する機会もあり、学生も観光客も多い京都だからこそ、このような経験ができるのではないかと思います。
最初は大学という理由だけでなんとなく京都に来ましたが、生活していくうちに、ここにはたくさんの素敵な人との出会いがあり、魅力的な場所やモノがあることを知り、今では京都に来て良かったと心から思えます。皆さんも京都で学生生活を送りながら、外からではわからない京都の魅力を感じてみてください。
(立命館大学 国際関係学部 末本仁奈)