どさんこ、京都へ行く。
もくじ
どうして、京都に?
生まれも、育ちも北海道。
生粋のどさんこの私は昨年の春、大学進学を機に京都に来ました。
“北の大地”から“千年の都”に来たからには何か特別な動機があったと思われるのか、自己紹介で「北海道出身です!」と言うと、「どうして、京都に来たの?」と興味津々に聞かれることがよくあります。
ですが、正直自分にも分かりません。
元から京都で暮らすことや、たくさんの史跡に囲まれて過ごすことに憧れがあったわけでもありません。どちらかと言うと、東京で大学生活を送りたいという思いの方が強く、その他の地域に進学することは考えていませんでした。
そんな私が進路先の一つに京都を選んだきっかけは、二者面談の際の担任の先生からの提案です。「関西に行って、東日本では学べないことをいっぱい吸収してくるのもいいと思う。将来役立つ場面が出てくるかもしれないから。」先生のその言葉に突き動かされ、気がつけば京都にある立命館大学に出願していました。
しかし、それまでしっかり勉強をしていなかった私は、第一志望の大学はもちろん、立命館大学も落ちてしまい、浪人生になりました。
予備校に入り、毎日猛勉強をして挑んだ、人生で2回目の大学受験。現役生の時に不合格だった立命館大学に合格することができました。
「これはもう運命なのでは!?」と感じ、東京ではなく京都に行くことに決めました。
ゼロからのスタートで驚いたこと
京都に行くと決めたのはいいものの、生まれてからずっと北海道で過ごしていた私は、当然ながら京都に友達がいない。地元の小・中・高、予備校の先輩、同級生の友達はいなく、親戚のおじさんもいない。
文字どおり、知り合いがゼロの状態からの大学生活が始まりました。
そんな京都での生活が始まって、まず驚いたのは京都の街並みです。瓦屋根に出格子(でごうし)、袋小路(ふくろこうじ)など、北海道では目にすることがなかった風景はとても新鮮で、美しく感じました。
10月には対面での授業が始まり、本格的な大学生活の幕開け。友達もでき始め、ゼロから始まった京都での暮らしが楽しくなってきました。「週末は清水寺に行こう!」といった会話をしたり、授業の合間に龍安寺の枯山水を見に行ったりしました。
ほど遠い所にある観光地だと思っていた場所が、気がつけばとても身近な場所に。そんな日々を過ごすことができる京都に、気づけば魅了されていました。
住んでみて気づいた京都の魅力
京都で暮らしてみて、神社仏閣のほかにも様々な魅力があるということに気が付きました。
京都の中心部である河原町に行けば、欲しいものは全て揃えることができる。河原町から少し歩くと、鴨川や円山公園など、自然豊かな場所がある。そして、おしゃれなレストランやカフェが京都の至る所にたくさんある。
昼は、神社仏閣巡りをして古風な京都を楽しむ。夕方からは、河原町でショッピングをして都会の京都を楽しむといったように、いろんな楽しみ方ができる街だと感じました。
そんな京都は、常に新しい発見がある街です。
さいごに
当初、想像していた大学生活とは大きく異なる場所に来ましたが、たくさんの人との素敵な出会いや経験をすることができ、今では京都に来てよかったと心の底から思っています。
常に新しい景色を見せてくれる京都。
そんな街で皆さんも素敵な学生生活を過ごしてみませんか?
(立命館大学 産業社会学部 加藤諒也)