学生ライフ

二十歳の誕生日、屋久島に一人旅してみた。

二十歳の誕生日、屋久島に一人旅してみた。
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大学生活の中で迎える誕生日


秋学期が始まって早3か月が経ちました。
対面授業も少しずつ開講され、春学期が完全にオンライン授業だった1回生の人も徐々に大学生活に慣れてきた頃ではないでしょうか。

さっそくですが、本題に入ります。
9月上旬、私の誕生日でした。
それも今年は記念すべき二十歳の誕生日!

去年、大学1回生の時の誕生日は丁度、所属しているサークルの合宿があり、メンバーがサプライズを企画してくれた上、念願だった顔面パイまで食らうことができました!

中学から高校に上がるにつれ、みんな勉強が忙しくなり、「誕生日を祝う」という概念を忘れかけていた私は、正直とても嬉しかったです。

そして今年は大学2回生であり、節目の二十歳。

何か派手に祝いたい、そして祝われたい。

欲を言えば、みんながSNSに載せてるようにクラッカーを持った大勢の友達に「20」って書いてあるバルーンと、サプライズバースデーケーキをプレゼントされたい!そして誕生日ハット?を被りたい!

……いやいや、こんな時期に何を言う。と叩かれるのではないか?
ましてやそんなこと周りの友達に頼むなんておこがましすぎる。

大勢では集まれない、しかし特別な誕生日にしたい……

そこで私が考えたのは一人旅でした。

そうだ、屋久島へ行こう。

下の「京都に来た理由」でも述べたように、私は旅行が大好きです。

しかし今まで家族や友達としか行ったことがありませんでした。

そして、さらに「一人〇〇」が超超超苦手な私。
「一人甲子園」と「一人映画」しか経験したことがない私にとって一人旅はレベルが高すぎるのでは?と不安に思いましたが、二十歳の記念なので挑戦してみることにしました。

さて、一人旅すると決まったら次に、「どこに行く?」という問題にぶち当たるわけです。

大学生活4年間のうち、一番楽しいと言われる2回生になったにも関わらず、授業もオンラインになり、サークル活動もほとんどできない状態で、何かとストレスも溜まっていました。そのせいでだらけた生活ばかり送っている自分に喝を入れるため、自然豊かなところで修行のような体験がしたいと思っていました。

また、以前「自然と共に生きる」というテーマの授業を受けたことがあり、授業の中で、『もののけ姫』を見て「自然と人間の関係について考察せよ」という課題があったことをきっかけに『もののけ姫』を見ることになりました。

その『もののけ姫』の舞台のひとつになったのが屋久島だったこともあり、一人旅の場所を屋久島に決めました。

(飛行機が遅れて到着したことにより予定が狂い、計画を立て直す図)

いざ、縄文杉へ!

9月上旬は台風の季節。そもそも本当に屋久島に行けるか肝を冷やす日々。
さらに、ニュースでは台風10号が屋久島に直撃、屋久島全世帯停電など不安な情報ばかり。
もし屋久島に着いたとしても縄文杉までたどり着けないのではないか?と思っていました。

しかし、運よく飛行機は大幅な遅れがあっただけで運休にはならず、無事屋久島に到着することができました。

さて、私は今回、自分の誕生日当日に10時間、翌日に6時間のトレッキングツアーに参加しました。もちろん1人で(笑)。

周りは夫婦やカップルだらけで、少し危ない道であれば手を握り合い、無事を確かめ合い、頂上に到着すると2人で喜び愛……

愛……???

もともと山登りが好きなので体力には自信がありましたが、自分の周りがそんな感じなので精神的にくるものがありました(笑)。

それにしても縄文杉までのルートがなかなか厳しかったです。
台風の影響で木が倒れていたり、大きな石が落ちていたり、枝が大量に積もっていたり……

ということよりも!とにかく、階段がスカスカであったり、手すりのない吊り橋があったり、歩くトロッコの道が雨で滑りやすかったり、一歩踏み間違えれば命に関わってくるのではないかという恐怖心と共に歩いていました。(ほぼ拷問のような修行でした。)

しかし、1人で参加している私をガイドさんがとても気にかけてくださり、話をたくさん振ってくださるのですが、最初はそれに対応できるほどの余裕はなく、ひきつった笑みを浮かべるばかりでした。

ガイドさんに「大学でどんなことを勉強しているの?」と聞かれたので、「世界の文化や地理などについて学んでいます。」と答えると、ガイドさんも地理について研究していたらしく、その分野にまつわるお話を熱く語ってくれました。

それだけではなく、人口論や言語論、今後の世界経済など大学の外ではなかなかこのような話題になることがなかったので、新鮮な気持ちでお話ができ、とても嬉しかったです。そして話に集中してくると足腰の疲れが気にならなくなり、無事怪我なく帰ってくることができました。

一人旅の長所と短所

(お肉が来るまでの時間1人ですることもなかったのでひたすらパンフレットを眺めるフリ)

もちろん一人旅ですから、ご飯も1人で食べないといけないわけです。普段の生活の中では、料理がすぐ出てくるチェーン店などで1人でささっとご飯を済ますことは多くても、食べるのに時間がかかる焼き肉や寿司は初めてでした。
特に焼き肉はお肉が焼けるのを待っている時間、どこを見たら良いんだろうとキョロキョロしてしまいました。(肉を見ろ)

1人でカウンターで食べていると、お店の人が「どこから来たの?」「写真を撮ろうか?」など話しかけてくれました。
それもまた嬉しく、この日をきっかけにコミュニケーション能力が鍛えられ、知らない人とでも人見知りせずハキハキと話せるようになりました。

そして、初めての一人旅を経験した私なりに見出した一人旅の長所と短所をご紹介します。

良い点
・周りの人が話しかけてくれるなど比較的優しく接してくれる
・コミュ力が上がる
・同伴者に気を使わない(ご飯、行程など)
・身軽に行動できる

悪い点
・人恋しくなる
・周りを気にしてしまう

私は、人見知りを少し克服できたので良い点ばかりであったように感じます。

みなさんはどう過ごす?

二十歳という節目の誕生日に「どう過ごしたか」、これはいつか私が自分の人生を振り返った時に「あの時がターニングポイントだったな」と思えるような大切な思い出になると思います。
まだ二十歳になっていないみなさん、二十歳の誕生日を迎える時は、どうしたら思い出に残るのか、ということについて考えることをお勧めします。

そして、誕生日関係なく一人旅を経験したことがない人はぜひこの機会に挑戦してみては?
新鮮な気持ちの中での様々な出会いや発見があなたを成長させてくれるはずです!

(同志社大学 グローバル地域文化学部 山﨑凜)

この記事を書いた学生

かれんちゃん

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卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!