気づけば京都の虜でした
気づけば京都での大学生活も、3年目に突入しようとしています。
京都の地に足を踏み入れた時は、全てが新鮮でわくわくしていたはずなのに、京都での生活が当たり前になっていました。
そんな今、もう遠い過去のように感じる2年前の自分から今の自分にいたるまでをたどりながら、この記事を書いていこうと思います。
もくじ
進学先がたまたま京都だった私
私が大学生活を京都で過ごしている理由はなぜか。正直言うと理由はただひとつ、進学に決めた大学の場所がたまたま京都だったから。
私の周りには、歴史が好きだからとか、京都の街並みが好きだからなど京都に憧れを持って京都の大学を選んで進学する人もたくさんいました。
しかし私は、京都に進学が決まっても京都という街に胸をときめかせることもなく。
ただただ京都にやってきました。
感覚としては、中学生の頃の修学旅行が京都だったため、「そういえばあんな場所あったよな」とか、「岡山の田舎出身の私が、都会で一人暮らしすることになるのか」とか、本当にそんな感じでした。
そして京都に来てはや2年。
神社仏閣へ行ったり、カフェを巡ったり、着物をレンタルしたりと色々なことをしました。
そんなことをしているうちに、今となっては……私も京都の街の虜のひとりです。
京都に来てみると
京都に来たばかりのころは、文化遺産に登録されている神社がそばにある家で暮らし、雑誌やテレビでしか見たことがない街並みを歩いている自分にものすごく違和感を感じました。
また、岡山の田舎から出てきた私にとって、人の多さやお店や観光スポットの多さのすべてが新鮮なことでした。
「あ、私京都に来たんだ。これからこの街で暮らしていくんだ。」その実感が自分の中でなかなか湧かずにいたことを、今でも覚えています。
初めての一人暮らしと、知らない人ばかりで始まる大学生活に不安と焦りを感じていた私は、「京都」という場所の魅力にまだ目を向けられずにいました。
しかし、家のすぐそばを流れる鴨川にたくさんの桜が咲き誇り、バスに乗れば多くの観光客がいて、バスの窓から見える大きな神社仏閣を見ているうちに、自分が京都の街の一員になったのだということを少しずつ感じていきました。
京都という地に思い入れのなかった私ですが、この4年間に京都でしかできないことをたくさんやって、悔いのない京都生活を送ろうと心に誓いました。
京都で暮らしてみて
高校時代は文系の選択科目では歴史を選択する人が多い中、歴史ではなくわざわざ地理を選んで勉強するくらい歴史が苦手だった私。
それなのに今では、休日に京都にある有名な神社仏閣を巡りに巡っている始末。
歴史が全然わからなくても、行けばその壮大さにただただ圧倒されてしまいます。
現代のような技術が発達していない時代に、人々はこんなにも素晴らしいものを作り上げることができたのか。
ひとつひとつの場所に込められた意味や歴史に触れられることを面白く感じました。
それは、高校生だった頃の自分では考えられないことでした。
京都に来て、「京都でしかできないことに挑戦しよう」と思ったからこそ、そう感じられるようになったのだと思います。
また、京都は抹茶のスイーツなどをはじめ、魅力的なお菓子やお洒落なカフェがたくさんあります。
可愛いものや、甘いもの好きの私にとっては天国。
ひたすらネットやSNSで気になる情報をゲットしては、甘いものを求めて出かけています(笑)。
残された大学生活で、行きたいカフェすべてを訪ねることがひそかな目標だったりします。
観光地だけではない、若者が訪れたくなるような場所が京都にはたくさんありました。
さいごに
皆さんはなぜ、京都の大学に進学を決めたのですか?
元々京都に住んでみたかったから?歴史が好きだから?
きっとそんな人ばかりではないですよね。でも全然大丈夫です。
私みたいに、少しずつでいいから京都の魅力に気付いてくれる人がいたらいいなあと思います。
大学生になると、本当にたくさんのことにチャレンジできます。
一度でいいので、京都らしい「何か」にチャレンジしてみてはどうですか?
この記事を読んでくださったあなたが、京都で素敵な大学生活を送れますように。
(京都産業大学 現代社会学部 砺波巴香)