1つのお皿に3つのカレー!?京大カレー部コラボイベント「カレーナイト」に参加してきた!
京大カレー部は、カレー を研究しその魅力を伝えるための活動「スパイス活動」を行う京都大学の団体の1つです。
京都学生広報部は以前彼らの活動について取材をして以来、親交を深めてきました。
前回の取材記事は下のURLからどうぞ。
そんな彼らがカレー工房ギャー(以下ギャー)とコラボし、10月19日にカレーナイトを開催するとのことで、冷えた体を温めるためにカレーを食べに行きました。
お店の中ではギャーの店主とスタッフ、京大カレー部の部員達が楽しそうにカレーを作っていました。
同時にキッチンからそれまでに嗅いだことのないような濃厚なカレーの香りが漂ってきます。
カレーナイトのためにお昼ご飯を抜いてきた私の期待は俄然高まります。
カレーナイトでは京大カレー部とギャーのコラボメニュー1種のみの販売でした。
ここからも京大カレー部の自信がうかがえます。
カレーを注文し待っていると、カウンターに「ギャー」と書かれたシールの貼られた赤い香辛料のようなものを発見。
くるっと回してみると「ギャー油」と書かれていました。クスッと笑ってしまうネーミングです。程よくスパイシーな香りはカレーによく合いそうでした。
カウンターを物色しているうちにお目当のカレーがやってきました!
今回頂いたカレーは「あいとせいしゅんの三種あいがけ」。
一つのお皿に「先輩カレー」、「後輩カレー」、「ギャーカレー」と三種類のカレーが乗せられた盛りだくさんな一皿です。
予想以上の大きさとそのボリュームに、お腹をすかせた私のテンションは上がります。
まずは手前にある「ギャーカレー:酒と煙と燻されキーマ」から食べました。
その名の通りギャーカレーに入っている燻製ミンチは燻製スパイスと燻製醤油で味付けされています。
燻製尽くしで思わず生ビールを注文したくなっちゃいました。
ルーだけでも十分に美味しいギャーカレー、ご飯の上にある野菜のおひたしと一緒に食べてみると野菜のシャキシャキ感がキーマカレーとトロッと口の中で混ざり合います。
これまでに味わったことのない食感でとても美味しかったです。
続いて左側の「後輩カレー:秋だ!きのこだ!わっしょいカリー」を頂きます。
名前から後輩ならではのフレッシュな元気さが感じられます。
こちらは豊富に使われたきのこの甘みがトマトカレーと上手にマッチしていました。
最後に右側の「先輩カレー:ポークビンダルー(花椒Sparking)」を食べてみます。
後輩カレーのフレッシュさとは対照的に、こちらは酸いも甘いも知った先輩だからこそ出せる酸味、そして花椒独特の辛味が強く感じられました。
ご飯の上に乗ったにんじんペーストと揚げ茄子(右側)がその辛味をほどよく抑えてくれることで、辛いながらもスプーンでカレーをすくう手は止まりませんでした。
カレーを食べ終え店内を見回してみると、入り口の反対側にたくさんのサインが飾られていました。
有名人に人気があることも納得なカレーのお味でした。
カレー部元代表にインタビュー
今回は、カレーナイトに関して京大カレー部元代表・鈴木七央也(すずきなおや)さんにお話を伺うことができました。
ーなぜカレーナイトというイベントを開催しようと思ったのですか?
鈴木さん:「1年ほど前からカレー部でギャーさんのカレーを食べに行ったり、あるいは一緒にカレーを食べに行ったりと仲良くさせてもらっていました。ある時何か大きな活動をしてみないか、と声をかけられました。そこで、カレー部成果発表会という意味も込めてカレーナイトという形でカレーをコラボしお店を出すことになりました。」
ーなるほど。ということはカレーの勉強からコラボまで発展したんですね。
鈴木さん:「そういうことになりますね。」
ー今回のカレーとても美味しかったですが、何かテーマなどはあったのでしょうか?
鈴木さん:「全体でテーマということは特に決めていなくて、あくまで今カレー部の個人が、自分が作れる最高のカレーはこれだみたいなのを実際に出してみるのが、テーマというか目標でした。」
ーそうやって思うとカレー部の最高傑作を食べた気がしてとても嬉しいです。
鈴木さん:「ありがとうございます。」
ーカレーナイトを開くにあたってターゲットのお客さんはいたのでしょうか?
鈴木さん:「ギャーさんに普段来られるお客さんとか、家族連れの人が多いと思うのでそういう人たちが来るんだろうなっていうのは意識しました。けど、特にターゲットは決めていませんでした。」
ーなるほど。
鈴木さん:「ただ、あまり辛いカレーを作りすぎると万人ウケしないので、辛さは少し控えめにするとか細かい工夫はしました。」
ーだから、先輩カレーの辛味は絶妙だったんですね。これからカレーナイトはカレー部の定期イベントになりますか?
鈴木さん:「目標としては2ヶ月に1回くらいのペースでやっていこうかと思っています。」
ー最後に、これから京大カレー部としての新たな野望はありますか?
鈴木さん:「今回みたいなコラボのイベントも楽しいんですけど、いずれは自分たちだけでカレー屋さんみたいなのもできたらいいなと思っています。」
ーありがとうございました!
まとめ
京大カレー部とカレー工房ギャーのカレーナイト、美味しいカレーと鈴木さんのお話でお腹も心もいっぱいになりました。
このようなコラボ活動を通しながら徐々に活動の幅を広げていく京大カレー部。これからの活動にも目が離せませんね!
次回カレーナイトは12月21日開催予定です。
カレー好きの方は是非!
(文:立命館大学 国際関係学部 木下郁弥)
(取材協力:同志社大学 経済学部 田川鈴華)