時代を越えた着物が魅せる!着物ファッションショーレポート
今年も、京都大学の学生団体である「京都着物企画」による着物ファッションショーが、平安神宮の応天門にて開催されました。
昔から現代に到るまで、形を変えながらそばにあり続ける着物を、今年のテーマである「時代」に沿って表現していました。
日没後の神秘的な空気に包まれた平安神宮で開催されたファッションショーは、観客の心を惹きつけ魅了しました。
4つセクションからなる、雅やかなファッションショーの様子をお届けします。
もくじ
時代を感じる「めくる」
モデルが登場した瞬間に会場の空気が一変!
いよいよファッションショーの幕開けです!!
初めのセクションは「めくる」!
平安、戦国、江戸、明治、大正、昭和、平成と
着物は、遥か昔から、時代を越えて、人々に寄り添い続けてきました。
十二単から私たちが着るような着物まで、時代ごとの着物を順に観ることができました。
京都の平安神宮で開催されていることもあり、古来から歩んできた日本の着物文化をより一層感じました。
美しい灯と着物のコラボレーション「ともす」
続いてのセクションは、「ともす」です!
生活に必要な灯(あかり)から装飾の灯まで、世の中には、様々な灯が存在します。
また、その使用用途や価値は時代によって違います。
ですが、ファッションショーを観ていて、いつの時代も灯は物理的に周りを照らすだけでなく、人の心まで明るくしているように感じました。
私は、美しい灯と着物のコラボレーションに終始見とれていました!
モデルさんが皆さん綺麗で、そちらに見とれていました(笑)。
王道からオリジナリティー溢れる組み合わせまで!「かざる」
続いてのセクションは、「かざる」です!
着物に合わせた小物(傘、リュック、ベレー帽、鞄など)が観られるセクションです。
一番印象に残っているのは、リュックやベレー帽を合わせる組み合わせです!
斬新で驚きました!
ラフなアイテムを合わせることにより、硬い着物のイメージがいい意味で覆っていました。
着物は、アレンジを楽しめるファッションであることを改めて感じました。
切なく恋しい「ときめく」
最後のセクションは、「ときめく」です。
何組かの男女ペアのモデルが、時代に合わせた着物を見にまとい登場しました。
それぞれのペアにストーリーがあり、その時代の恋愛を短編映画で見ているようでした。
2人の気持ちがすれ違ってしまう様子が表現されている場面は、非常に切ない気持ちになりました。
いつの時代も人を想う気持ちは、変わらないのだなと感じました。
まとめ
自分が生きていない時代でありながら、どこか懐かしさを感じられる場面が多々ありました。そこから、巧妙に考えられた演出とモデルの高い表現力が、着物の魅力を一段と引き出していたことがわかります。
夏の終わりに、平安神宮を飾った着物ファッションショーは、それぞれの時代の着物の良さを感じられる素晴らしいイベントでした。
▽学生団体 京都着物企画ホームページ
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(文:同志社大学 社会学部 メディア学科 戸田朱音)
(取材協力:佛教大学 社会学部 唐澤葵衣)
(取材協力:同志社大学 文化情報学部 森川梨美)