よしもと祇園花月presents第1回大学生お笑い祭り!に行ってきた【出演者のコメント付】
2021年(令和3年)12月11日、よしもと祇園花月にてイベントが開催されました。
その名も「よしもと祇園花月presents第1回大学生お笑い祭り!」。大学のお笑いサークルや落語研究会などに所属している学生たちが、一流芸人さんたちの前でネタを披露するというなんとも贅沢な企画です。来場していたのはサークル関係者やお友達など、大学生がほとんどでした。
ではさっそく、このスペシャルな公演の全貌をご紹介したいと思います!
どのコンビにも敬意を払っていますが、ここからは敬称を省略させていただきます、何卒!
もくじ
プロと学生の熱い競演
まずはMCのミルクボーイの登場。生で見るM-1王者に会場の熱気が一気に高まります。
そして審査員たちの登場です。笑い飯、ミルクボーイは「M-1グランプリ2020」の王者であり、オズワルドは「M-1グランプリ2021」3位というなんとも豪華な並びの中、ネイビーズアフロ はじりさんの「いや絶対俺らちゃうやろ!!」で会場は爆笑。
ネイビーズアフロは3回戦で敗退されていますが、上方漫才グランプリで優勝を果たされているので、実質超豪華な布陣であることに変わりはありません。
そんなレジェンドたちを前に、最初のネタをするコンビの名前がスクリーンに映し出されます。
1組目は同志社大学喜劇研究会から「錦登山下山」(にしき とざんげざん)。
ネタ終わりにオズワルド伊藤さんの「俺ら飛行機に乗りながら鑑賞してるみたい」という一言に会場は爆笑。
続いて2組目は関西大学ストラットから「ダイワダイ」。
コロナ禍ならではのZOOMで相方を決めたというエピソードに、会場は盛り上がりました。
そして3組目は京都大学落語研究会から「ダイモンダイ」。
内定先がテレビ局関係だということを知ると、一斉に審査員からのごますりが始まります。
4組目は同志社大学喜劇研究会から「ファイヤー金メダルJAPAN」。
なんと「M-1 グランプリ2021」2回戦進出という実績があるコンビで、またしてもネイビーズアフロの「いや俺らも危なかった~」という自虐の一言に会場が湧いていました。
5組目は同志社大学喜劇研究会の「ガブ沼打線」
笑い飯哲夫さんから「悪いところ1個くらい言ってやろうと思ったけどないな」という、今回の大会の中で一番ともとれるお褒めの言葉がかけられました。
6組目は大阪芸術大学落語研究会の「言い得て妙」。
大阪芸術大学落語研究会OBであるミルクボーイと落語研究会内での呼び名で盛り上がっていました。
7組目は同志社大学喜劇研究会から「アップルドンドン」。
今日初めてのコントであるだけでなく、コントそのもののクオリティがとても高いと審査員から大絶賛でした。
最後の8組目は関西学院大学お笑いサークルTHEATERから「インパ君」。
この二人のコントは面白いだけでなく「アニメを見ているようなワクワク感がある」とネイビーズアフロのはじりさんがおっしゃっていて、その通りだと納得しました。
以上8組のネタが終わると、なんとネイビーズアフロとオズワルドによるネタの披露が!
学生さんのネタのクオリティもさることながら、場数をより多く踏んでいらっしゃるプロの方々は、マイクとの距離感、発声、絶妙な間を通して会場を爆笑させていました。
そして、いよいよ審査員からどのネタが一番面白かったかが発表される時間に。
では一斉にどうぞ!
このような結果になりました。今回はあくまでも「推し」を決めるのであって「賞レース」ではありません。しかし、哲夫さんの「いやどう考えてもファイヤー金メダルJAPANが優勝やろ!」のひとことにまた会場が笑いに包まれ、公演は幕を閉じました。
学生お笑いグループにインタビュー‼
なんと、公演直後に学生芸人へインタビューさせていただきました。
――京都学生広報部と申します。高校生に向けて京都の魅力を発信しているウェブメディアを運営しています。 皆さんへの質問ですが、お笑いサークルを目指して高校の時から「この大学のこのサークルに入るぞ!」と思って受験勉強をされていたのか、入学後に勧誘を受けて入ってみたいと思ったのか、コンビごとにお聞きしてもいいですか?
(インパ君):僕は受験する前からお笑いサークルを知っていて、そんなサークルがあるんやと思って頑張って勉強して、入学後にサークルに入りました。
(ファイヤー金メダルJAPAN):二人とも元々は入るつもりはなくて、新歓で楽しそうだなと思って入りました。
(アップルドンドン):二人とも新歓イベントとかに行って楽しそうだなということで入りました。
(錦登山下山):大学に入ってから知りました。
(錦登山下山・):僕は同志社じゃないんですけど、相方が同志社に入ってそれから誘われました。同志社の喜劇研究会は有名だったんで一緒に入りました。
――二人とも同志社生ではなかったということですね。インカレ(多大学合同)みたいな感じですか?
(錦登山下山・):そうですね。
(ガブ沼打線):僕らガブ沼打線も、錦登山下山さんと一緒で相方が違う学校なんですけど、一緒にお笑いやりたいなと言ってたんで、僕が入ってから誘って同志社の喜劇研究会に入ったという感じです。
――ありがとうございます。お次はダイワダイさんお願いします。
(ダイワダイ):僕は何も考えずに、関大にお笑いサークルがあって紙をもらっちゃったので……。断り切れずに会長と仲良くなっちゃってラーメン奢ってもらっちゃって手繋いで帰っちゃって……。それで入りました。
―-分かりました(笑)。ありがとうございます。お次はダイモンダイさん、いかがでしょうか。
(ダイモンダイ):ダイモンダイ広渡です。僕自身はお笑いがすごく好きだったんですけど、新学期の時点で周りの友達にお笑い見てる友達が少なかったもんで。そういった趣味のお話が通じる人たちが集まりそうなクラブだということで選んで入りました。本当はそこまで表に出て、というのを志望して入ったという感じではなかったです。
――なるほど。ありがとうございます!それでは最後に言い得て妙さん、お願いします!
(言い得て妙):堀井です。僕は元々軽音サークルに入ってたんですけど、そこがちょっとボヤ騒ぎを起こしまして……。サークルが停止になってやることない時に、同じ学科にお笑い好きの友達がから「落研どう」って言われて一緒に入りました。元々演者はやる気がなかったんですけど、やっていくうちに楽しくなってきた感じです。
――分かりました。皆さんありがとうございました‼
そして、出場された皆さんからの感想はこちら!
(インパ君・いくみ)
ミルクボーイさんの駒場さんを目指して筋トレを始めました。今日実際に舞台に立って、駒場さんをそばで見て、やっぱり目標は遠いなと思いました。
(インパ君・喜多)
夢みたいなステージだったので正直M-1グランプリに出てるような感じで楽しかったです。
(ファイヤー金メダルJAPAN・斎藤)
最初はこれまでにないぐらい緊張していたんですけど、終わったらすごい楽しい時間でしたね。
(アップルドンドン・栗林)
M-1グランプリの笑い飯さんのネタを見てお笑いが好きになったので、笑い飯さんにネタを見ていただけて本当に良い機会だったなと思います。
(錦登山下山・片山)
プロの方に実際にネタを見てもらって審査していただく機会は、ここ以外にないので、すごく貴重な体験をありがとうございました。
(ガブ沼打線・高山)
ネタやトークコーナーで芸人さんが絡んでいるのを見て、頭の回転が早くて今までより憧れるようになりました。
(ダイワダイ・小幡)
会場が広くてびっくりして訳がわからなくなってしまいました。いつもは凄くちゃんとしたネタをするんですけど、今日は無茶苦茶になっちゃいました(笑)。
(ダイモンダイ・渡辺)
こういう素晴らしい舞台を設けてもらえたことだけで凄いことなのに、プロの芸人さんに審査してもらい推しにも選んでもらえて、人生で一番幸せな日だなと思います。
(言い得て妙・堀井)
こういう大きな舞台や大きい劇場で、多くのお客さんの前でネタをする機会が無い中で、良い経験になりました。また、サークルOBの先輩のミルクボーイさんがMCをされていてそういう意味でも貴重な体験になりました。
最後に
いかがだったでしょうか。大学生芸人さんのコメントにもあるように、プロの芸人さんが立つ舞台で、プロの芸人さんを前にしてお笑いが出来る機会はそうないと思います。これも、演者さんとの距離が近くてあたたかいよしもと祇園花月さんと、大学生が多い街が生んだ夢の公演です。
そして、大学生と企業が「密」な距離感なのは京都ならでは。あなたも京都の大学生になって、それを体感してみてください。
※好評につき、「よしもと祇園花月presents第2回大学生お笑い祭り!」が3月20日(日)に開催されました。第3回の開催も楽しみにしています!
(文:龍谷大学 政策学部 梅垣舞央香)
(文:京都女子大学 文学部 吉田妃那)
(文:立命館大学 産業社会学部 山本菜摘)