京都の留学生と一緒に枝豆収穫ツアーに参加してみた!
もくじ
初めに
2019年10月19日(土)に “BN2”主催で行われた「秋の枝豆収穫体験ツアー~収穫して、食べて、見学して~」を取材してきました。
“BN2”とは、大学コンソーシアム京都が事務局をつとめる「KyoTomorrow Academy」が運営する日本語スタディグループです。日本人学生と留学生が一緒に楽しく日本語の会話を勉強しています。
この日は、キャンパスプラザ京都をとびだし、バスで京丹波町へ。
京丹波町竹野の特産物の一つである黒豆の枝豆収穫を体験したあと、伝統的な太鼓パフォーマンスと人形浄瑠璃を鑑賞しました。京都といえば歴史的建造物などが注目されがちですが、まだ知られていない伝統や魅力があることを知る機会になりました!
今回は留学生にとっておそらく初めての体験になったであろう枝豆収穫体験の様子を中心にお届けします!
いざ出発!
出発時はあいにくの曇り空でしたが、留学生の皆さんは初めての枝豆収穫に向けて意気揚々としていました!
そして、京都駅を出発しバスに揺られること1時間。京丹波町竹野へ到着です。あたり一面に青々とした畑が広がり、童謡「ふるさと」を連想させるような町です。
畑に到着すると、収穫方法について枝豆農家の皆さんから直接お話をいただき、早速収穫です!
農家の方に伺ったところ、現在は枝豆の色は緑色状態ですが、気温の寒暖差が激しい冬になると枝豆は黒豆となり、おせち料理などで出されるような状態になるそうです。
そして、この黒豆は非常に貴重な食材として高値で取引されるとのこと……。
皆さんがたくさん枝豆を収穫したところで雨が降ってきたため残念ながらタイムオーバー。ここからはお待ちかねの、昼食 タイムです!
待望の昼食タイム!
今回昼食をいただいた場所は「京都・丹波食彩の工房」です! 「京都・丹波食彩の工房」は多くの農家さんが集まって京丹波町を活性化させようと経営している場所です!
農家の皆さんが用意してくださった昼食のメニューは……。
・京丹波町竹野で採れたカボチャ、さつまいも、玉ねぎ、にんじん、高原ネギを用いた味噌汁
・京丹波町竹野で採れたにんにくをタレに使った唐揚げ
・黒豆の煮豆、塩ゆで枝豆
・採れたての枝豆が入った枝豆ご飯
どれも新鮮で、箸が止まらないおいしさです!
参加した留学生のみなさんも、企画、運営しているBN2学生スタッフも、農家のみなさんと交流しながら、楽しく食事をすることができました。
今回お邪魔した京丹波・竹野ファーマーズ代表の山田進さんにお話をうかがいました!
Q:京丹波・竹野ファーマーズについて教えてください。
A:私たちは、京丹波町竹野の農家グループです。京丹波町竹野で生産している地場野菜などのブランド品を広めるために活動をしています。
Q:竹野は今現在高齢化率が40パーセントに達していますが、過疎化の進行に対して、どのような対応をしていますか?
A:過疎化が進行しているのは事実であり、それを解決するために様々なアプローチをしているところです。
例えばIターンやUターンを積極的に活用していて、今では多くの人がこの制度を利用してくださっています。これからもっと竹野を盛り上げられるように頑張っていきたいと思っています。
今の農家の方々が後継者探しのために様々な努力をされていることを教えていただきました。その一方で、豊かな自然と人の温かさが魅力の京丹波町竹野へ、海外から移住してこられる方もいるという明るいお話も。
もしかすると、今回のイベント参加者から竹野に移住して農業を始める人がいるかもしれませんね。
京丹波伝統芸能に触れてみた!
枝豆収穫体験後に道の駅「和(なごみ)」にて、日本文化体験として和知太鼓・人形浄瑠璃の鑑賞もしました。和知太鼓とは京丹波町広野にある藤原神社の宮太鼓として継承されてきた非常に由緒ある太鼓です。
太鼓のコンセプトは「太鼓の音は、お腹の中の子供が感じる鼓動」。非常に格好いいです!
そして、人形浄瑠璃は京都府の指定文化財にもなっていて、江戸時代の末期から続いている伝統的な文化財です。
更に、この和知人形浄瑠璃会は平成九年に文部大臣表彰、京都府開庁記念式典において市町村自治功労表彰を受賞しており、非常に有名な人形浄瑠璃の一つとなっています。
この日はバックヤードツアーも実施され、留学生は間近で人形や太鼓を見ることができ、とても楽しんでいる様子でした!
最後に
今回のイベントについて参加者からの感想をご紹介します。
・初の枝豆収穫体験ができました。煮た黒豆が好きになりました!!
・友達を作りやすいイベントでした。もっといろんなイベントに参加したいと思います!
京都学生広報部に入部して、初めて留学生対象のイベントを取材しましたが、畑での収穫体験や、人形浄瑠璃の鑑賞など、大学で学ぶだけでは気づくことのできない京都の魅力を肌で感じることができたようで、参加した皆さんが生き生きとした表情をしていました!
また、BN2のスタッフが移動中や収穫体験の時間など常に全体を見回しながら参加者に優しく声をかける様子が印象的でした。これからも日本人学生と留学生が一緒に学び、交流することができるイベントがどんどん増えていくといいなと思います!
(同志社大学 政策学部 野平貴)