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平成、最後の夏。着物ファッションショーの舞台裏は熱かった!

平成、最後の夏。着物ファッションショーの舞台裏は熱かった!
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「あの平安神宮で着物ファッションショー!?」

 9月15日に平安神宮の応天門にて、着物ファッションショー「ときめくり〜アタラシキモノ、フルキモノ〜」が開催されました!

ライトアップされた応天門が神秘的な雰囲気を作り出す中で、様々な大学のミスキャンパスのファイナリストをはじめとする美男美女たちが艶やかな着物を身にまとい登場しました。

取材に行った京都学生広報部のメンバー達も、あまりの美しさにうっとりしていました。

そんな着物ファッションショーを企画・運営するのは、京都大学の学生団体である「京都着物企画」です。

学生が企画・運営をしているとなるとますます気になります!

そこで、着物ファッションショーの舞台裏や制作秘話などを、京都着物企画の皆さん、また出演されたモデルさんに伺ってきました!

ファッションショーを束ねる代表 原 晴佳さん

平成、最後の夏。着物ファッションショーの舞台裏は熱かった!

―着物ファッションショーをするにあたって、最も難しかったことは何ですか?

原さん:メンバーとの話し合いの中で、「なぜショーをするのか」「どのような効果を目指すのか」という着物ファッションショーに意味合いをつけることが一番難しかったです。

―「なぜショーをするのか」という問いに対してどのような答えを出しましたか?

原さん:まず、その場に来てもらうことに意味があると考えています。モデルさん、お客さん、スタッフが同じ空間を共有して、そこでしか感じられないことがあると思います。

私達、京都着物企画は「着物を着る若者が多くなってほしい」という目標を持って活動しています。どのイベントもその趣旨を前提にやっていて、例えば着物着付け塾では、着物の着方を教えています。その中で、ファッションショーでは、「着物っていいな」「素敵だな」という印象をつけたいです。

―やりがいを感じる瞬間を教えてください。

原さん:昨日まで、みんながどう動くのかを、パソコン上で考えていましたが、今日、実際にみんなが動いてくれているのを見ると代表をやってよかったと思えます!

―ちなみに…首から下げているメガホンが気になるのですが…?

原さん:去年の代表の方から借りました。これから現場で使おうと思います!現場責任者の印として持っています!

京都着物企画代表兼広報担当 オニール響子さん

平成、最後の夏。着物ファッションショーの舞台裏は熱かった!

―京都着物企画に入った理由を教えてください。

オニールさん:私は、イベントの企画に興味がありました。

伝統文化である「着物」を扱っている団体なので、初めは、ふるめかしくて、かたいイメージがありました。しかし、実際は、若者目線で考える団体だけあって、発想が新しく面白い仲間がたくさんいて楽しいです!

―着物ファッションショーで担当されている、広報について教えてください。

オニールさん:SNS、ビラ配り、情報誌のwebサイトなど来て欲しい若者層に熱烈アピールしています!!ビラやショーで配るパンフレットも手作りしています。

実際のパンフレットの写真がこちらです!

平成、最後の夏。着物ファッションショーの舞台裏は熱かった!

―着物ファッションショーに携わる中で、一番思い出に残っていることは何ですか?

オニールさん:広報班でパンフレットを作成したことです。企画の中身が色々決まらないとパンフレットは作れません。

決定したことが増えていくことで、みんながそれぞれで頑張っていることを感じられました。本番がせまるにつれてパンフレットが形づくられていていくことが一番思い出に残っています。

―昨年度から高校生のモデルを募集している経緯を教えてください。

オニールさん:若者に伝統文化の魅力を伝えたくて、京都着物企画は活動しています。
今までは、若者を大学生や20代という年齢層で考えていたのですが、高校生の年代にも着物の良さを伝えたいということで、自分たちが考える若者の層を広めました。
そのためにモデルを募集しています!

賛助班長兼演出班 松本 愛さん

平成、最後の夏。着物ファッションショーの舞台裏は熱かった!

―京都着物企画に入った理由を教えてください。

松本さん:私は関東出身で、大学入学がきっかけで京都に来ました。もともと日本の伝統文化や京都が好きだったんです。学生として、どうしたら若者に文化を伝えられるかを考えたかったので、京都着物企画に入りました。和気あいあいとしている雰囲気が好きで楽しいです!

―着物ファッションショーで演出を担当しているそうですが、演出について教えてください。

松本さん:モデルさんの動きや歩くルート、照明、音響を担当しています!

実際、本番では機材も動かします。

―着物ファッションショーに携わる中で、一番思い出に残っていることは何ですか?

松本さん:私は演出班でフィナーレを担当しています。
どうしたらモデルさんに指示がうまく伝わるか、全体として綺麗に見えるかを考えることは大変でしたが、充実していました。

イケメンモデル&スーパー高校生モデル

平成、最後の夏。着物ファッションショーの舞台裏は熱かった!
(大阪学院大学4回生 山本寛也さん 高校3年生 下浦紗愛さん)

―応募したきっかけを教えてください!

山本さん:4回生で今年は学生最後の年です。また、来年から東京に行きます。そのため、育った京都で最後に楽しいことをしたいなと思い応募しました。

下浦さん:私は、モデル活動をしています。Twitterで出演者募集を見つけたことがきっかけです。京都好きということと、高校最後の思い出作りで参加したいと思いました。

―実際に着物を着てみていかがですか?

山本さん:普段と違って気持ちが引き締まります。

下浦さん:私は普段、モノトーンが多く、明るい服を私服で着ません。今回の着物は、カラフルなのでテンション上がっています!

―着物の魅力は、どこだと思いますか?

山本さん:着たときに、日本の良さを感じます。固くも緩くも着られます。日本人としての優しさという意味での緩さを表しつつも、ある意味、日本人らしい固さもあり、日本を体現しているように思えます。

下浦さん:人によって、「この色が好き」「この柄が好き」など好みが分かれる着物は、個性が表れる日本最古のファッションだと思います。着方、アレンジの仕方、小物など色々工夫できます。人を楽しませる要素もあり、また、自分も楽しめるファッションだと思います!

まとめ

平成、最後の夏。着物ファッションショーの舞台裏は熱かった!

お忙しい中、取材にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!

着物ファッションショーにかけるみなさんの熱意や、それぞれの想いがあってこそ、素晴らしいイベントが完成したのだと思います。

同じ学生として、たくさん刺激を受けました!平成、最後の夏。着物ファッションショーの舞台裏は激アツでした!! 

▽学生団体 京都着物企画ホームページ

(文:同志社大学 社会学部 戸田朱音)

(取材協力:京都大学 文学部 谷垣聡一朗)

(写真:同志社大学 文化情報学部 森川梨美)

(写真:佛教大学 社会学部 唐沢葵衣)

この記事を書いた学生

かれんちゃん

かれんちゃん

卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!