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【京都ミュージアムロード】京都国際マンガミュージアムに行ってきました!

皆さん、こんにちは!
今回は、2024年1月24日(水)~3月17日(日)にかけて行われている、第27回京都ミュージアムロードについて、レポートしていきます!

京都ミュージアムロードとは市民や観光客の皆様に、京都市内の博物館・美術館をより身近にふれ親しんでいただくために毎年開催しているイベント、今年は96施設の博物館や美術館で展示や体験ができるとのことです。

そこで私たちは、ミュージアムロードの参加施設の一つである「京都国際マンガミュージアム」を見学してきました。事務局の勝島さんと野田さんのお二人にミュージアム内を案内していただき、その後京都国際マンガミュージアムについてのお話を伺いました。

ミュージアム内の見学


こちらはメインギャラリーの様子です。
「マンガって何?」という疑問に、マンガメディアの歴史や社会・産業等、各分野別に理解できる常設展示がありました。
特におもしろいなと感じたところは、「マンガ家はお金持ちなの?」というコーナーでした。
マンガ家さんの収入はどこからやってくるのかという疑問が、分かりやすい図になって展示されています。
他にも見どころや魅力がたくさん詰まったギャラリーとなっています。
ぜひ、足を運んでみてください!


続いてこちらの展示室ですが、何やらたくさんの石膏できた手型がありますね。
これは全てマンガミュージアムに来館されたマンガ家さんの手をそのままかたどったものなんです。
その数なんと、100以上ありました!
知っているマンガ家さんの手型を見つけると、私自身とてもうれしくなりました。
ちなみに左利きのマンガ家さんの手型が少ないのだそうです。
みなさんもぜひ、探してみてください!

京都国際マンガミュージアムの特徴って?


それでは次に、事務局長の勝島さんから京都国際マンガミュージアムや、マンガについて幅広くお話をお聞きすることができたのでレポートしていきます。

――京都国際マンガミュージアムは、どのような経緯でできたのでしょうか?

京都精華大学が京都市との共同事業として、マンガミュージアムができました。
2000年頃、京都精華大学がマンガ学科を設立。規模が拡大する中、マンガの資料の寄贈も増えてきたことから、マンガ図書館を作ろうというお話が上がったそうです。
さらに、龍池学区、京都市、京都精華大学で話し合いを重ね、国際的なマンガのミュージアムとして、2006年11月25日に開館されました。

――全国にも漫画ミュージアムはあると思うのですが、特に京都国際マンガミュージアムの特徴はどのようなところにあるのですか?

はい。まず2006年の開館から、刊本(いわゆる雑誌や単行本)を中心に集めた施設です。ほかにも戯画や浮世絵など、現在のマンガ表現に繋がる可能性のある江戸時代や明治・大正時代の資料も保存されています。
また、ミュージアムの名前にもあるように、「国際」と銘打っているところが特徴です。
京都は世界中から観光客が訪れますので、日本のマンガを世界へどう伝えるか、また反対に世界のマンガをどう日本へ伝えるかというミッションがありますね。

――ミュージアムロードへ来てくれたお客さんに特におすすめしたいところはどこでしょうか?

やはり常設のメインギャラリーです。
テーマごとにマンガについて分かりやすくまとめているので、マンガというものを多角的に見ていただきたいです。マンガの変遷を感じられ、マンガというカルチャーについて新しい気づきが得られると思います。
あとは、手型の展示室ですかね。

ーー京都国際マンガミュージアムとして今後一番力を入れていきたい領域はどのようなところでしょうか?

マンガの原画は、一説には5000万点以上あると言われていますが、今この施設には、原画に限らず、すべてのマンガに関する資料を含めても約30万点ほどしかなく、決して保存スペースが潤沢であるとは言えません。
たくさんの原画が散逸しないためには、早急に集め、保存することが必要です。
そのためにも、他のマンガミュージアムと連携を取り、既存の特徴を活かしつつ、さらに新しく保存する場所の確保も進めていきたいと思っています。

さいごに


今回は、京都国際マンガミュージアムを見学し、マンガの歴史やマンガそのものについても学ぶことができました。また、勝島さんへのインタビューは、京都国際マンガミュージアムの魅力や背景について知るとても貴重な機会になったと思います。
ご協力していただいた勝島さん、野田さんありがとうございました!

また、第27回京都ミュージアムロードは2024年1月24日(水)~3月17日(日)にかけて行われ、スタンプを3つ集めると抽選で参加館からのプレゼントが当たる企画もされているので、ぜひ参加してみてください!

京都ミュージアムロード
http://www.kyohakuren.jp/news/2024/01/27.html

(取材・文:京都府立大学 公共政策学部 森田嵩史)
(取材・文:龍谷大学 社会学部 永田藍梨)
(取材協力:立命館大学 文学部 吉田玲音)

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