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ゆったり自分と向き合える。京都は、そんな街なんです。

恋い焦がれてきた街

私が初めて京都の地を訪れたのは高校1年生の夏。大学見学の後、京都御所や鴨川などのある今出川の辺りを散策しました。しばらくぼんやりと鴨川を眺めていると、この土地に住む人々は私の住んでいる兵庫(特に三宮の辺り)の人々と比べ、ゆったりと日々を過ごしているように見えました。肩の力の抜けるような想いがしたのを今でも覚えています。そのゆるやかさがのんびりとした自分の性格に合っていると思い、京都に恋い焦がれるようになりました。進学するなら絶対に京都が良いという想いを抱いたのはこの頃からです。

生の京都に触れて…

中高を通してあまり歴史が得意ではなく、特に興味も持っていなかった私ですが、実際に京都御苑などの歴史的建造物を訪ねた際に感じるどっしりと荘厳な空気は1000年以上の歴史を有する京都独特のものだと思いました。

御所の入り口の扉には当時の戦の流れ弾の痕跡が残っているものもあります。そういったものを自分の目で見てみると、歴史が遠く自分と切り離された世界の話ではなく、時間を経てちゃんと自分とも繋がっていて、過去、現在、未来へと繋がっているということを肌で感じることが出来ます。このような体験ができる土地はあまり他にはないのではと私は思っています。多くの本物が残る京都をぜひ皆さんにも体感してほしいです。きっと想像しているだけでは味わえない驚きがあると思います。

散歩のススメ!

私が京都の街で暮らし始めて、約3ヶ月が経ちました。今の楽しみは散歩で市内を巡ることです。自分の足を使って街に出てみると、面白いものに沢山出会えます。私の住む西陣の街では、平安時代に作られたお地蔵さんがあちらこちらに残っているのを見ることができます。また西陣織りの文化が未だ残る土地なので、堀川今出川の方面に向って歩くと、機織り機のカシャンカシャンという音を耳にすることもできます。心の赴くままに歩いていると、舞台照明のお店や職人さんのおられる工房など、よその土地ではあまり見かけることのないものをたくさん目にすることができます。京都の地には他の土地とは違う揺るがない意志のようなものを感じます。そのような独特のマイペースさも、散歩をする上で感じてほしいポイントの1つです。

自分と向き合える街、「京都」

京都の街には鴨川や糺ノ森や京都御所のように、ゆったりとした時の流れを感じられる場所が数多くあります。それらは、ぼおっとしつつも自分の内側に想いを馳せるのにぴったりの場所です。この夏、私はインターンシップのため1週間ほどの期間を東京で過ごしました。東京は時間の流れが早く、ビジネスの街であり仕事をするための場所であるということを強く感じ、社会に出る前の最後の4年間を過ごす土地としては少々もったいないような気がしてしまいました。大学生活は、もっとゆったりと時間を掛けて自分の興味関心のあるものに打ち込む、のめり込む期間であっても良いのではないのでしょうか。もしそのようなことを求めている学生さんであるのなら、ぜひ京都に来ることを私はおススメします。今後の人生の糧になるであろう貴重な時間を京都で過ごしてみませんか。

(京都精華大学 ポピュラーカルチャー学部 米田真理子)

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