第1回ショートムービーコンテスト 世界の留学生が京都の魅力を語る!
2017年11月23日(木)、京都留学生ショートムービーコンテストの最終審査&授賞式がキャンパスプラザ京都で行われました。
この大会は「留学生の目線で京都留学の魅力を世界に発信」という目的のもと開催されたコンテストです。今回は記念すべき第1回目。
参加国は、中国・韓国・シンガポール・サウジアラビア・ニュージーランド・コロンビア・タイ・台湾・ベトナム・オランダ・カナダ・フランス・アメリカ・南アフリカ・オーストラリア・モザンビークなど19か国!
参加者は全員留学生のため、授賞式は日本語と英語で同時に行われました。
さて、どんな素晴らしい作品を観ることができるのでしょうか。
期待に胸が膨らみます!
もくじ
クオリティーの高い作品に驚き
まずは、第一次審査を通過した10作品が会場で上映されました。
「京都って、こんなにも美しいところだったんだ」と同じ留学生である私はびっくり!
様々な国の留学生たちが想う「京都に出会って、迷って、頑張って、そして、好きになって…」そのような感情がとても伝わってきました。
観客賞&特別賞
いよいよ結果発表と授賞式の時間がやってきました。
大会は観客賞、特別賞、優秀賞、最優秀賞と4つの賞が用意されています。
誰がそれぞれの賞をもらえるのでしょうか。緊張しますね!
まずはじめに観客投票の結果、観客賞を受賞したのは台湾の劉芸希(リュウユンシ)さん(京都造形芸術大学)による「Feeling Kyoto」
全部手書きのイラストで作ったムービーで、クオリティーとオリジナリティーがとても高い作品でした。
続いて、審査員特別賞を受賞した方は3組です。
1組目は、インドネシアのチームNDESO(京都大学、同志社大学)による「Samurai’s School Life」
京都の学生生活を詳しく3分にまとめた素敵な作品でした。
2組目はベトナムのチームi-Tabi Team(京都大学、龍谷大学、大阪大学)による「4 reasons why you ”shouldn’t” go to Kyoto to study」
テーマの”shouldn’t”がまず目に止まりました。
このテーマの意味は「京都を離れたくないくらいに素晴らしい」ということ。ユーモアあふれる作品でした。
そして、3組目は先ほど観客賞を受賞した「Feeling Kyoto」。まさかのW受賞!本当にすごいです!
優秀賞
次に優秀賞の発表です。
受賞したのは、中国の温少杰(オンショウケツ)さん(京都造形芸術大学)による「Here is Kyoto」
朝から夜にかける京都の風景をカメラのシャッター速度を変換し、動画のスピードを変えるという撮影技術がとても高い作品でした。また、面白い留学生活の記録が優秀賞への評価につながりました。
最優秀賞
そして、最後にコンテストで1番名高い賞を受賞したのは南アフリカのKwena Moabeloさん、オーストラリアのNam Tranさん、モザンビークのEdson Chilundoさん、3つの国の学生達が組んだチームDoshisha MBA(同志社大学)による「Kyoto,Life in a Poem」
自作の詩とムービーがうまく融合され、京都ならではの魅力をロマンチックに伝えました!受賞された皆さま、本当におめでとうございます!
大会受賞者にインタビュー
授賞式の後には交流会が行われました。
その際に、優秀賞と最優秀賞を受賞された温少杰さんとDoshisha MBAの皆さんに授賞の喜びやムービー製作の裏側について、お話を伺いました。
まずは優秀賞を受賞された温少杰(オンショウケツ)さん。
――コンテストに参加したきっかけは?
温少杰さん:私は京都に来てまだ半年なので、まだ京都のことを深く知りません。
そのため、このコンテストに参加することで、京都のあらゆる場所を回ってみたいと思いました。
――京都の印象はどうですか?
温少杰さん:京都の第一印象は歴史が長いまち。私は中国の南方の「深圳」(しんせん)というとても賑やかな町で生まれたので、急速な発展がある一方、古い建物や文化があまり残っていません。歴史があるものにとても興味があって、特に昔からの文化がそのまま保存されたところが好きです。
――ムービーを製作する中で、ご自身の経験が活かされましたか?
温少杰さん:京都造形芸術大学の映画学科で勉強しているので、映像に関しての経験や知識があります。また、個人的には東京に行って勉強したときに、今日みたいなショートムービーを作ったことがあります。
――大変だったことや面白かったことは?
温少杰さん:実際、映像を撮った時は非常に大変でつらかったです。400個くらいの素材を用意しましたが、最後に使ったのは約10個だけ。自分の技術が足りなくて、設備も少し問題がありました。例えば、ピントが合わない、モアレという映像の乱れが出るなど。
面白いことと言ったら、このコンテストに参加し、ムービーを製作する中で京都の魅力を改めて感じたことです。ただ観光する角度で見るのではなく、それよりもっと深いです。撮影の間、常に集中し、どうやって自分が伝えたい思いを表現できるのかを考えなければなりませんから。
――普段見ることのない京都に出会えましたか?
温少杰さん:ムービーを製作している途中、お坊さんたちととても縁がありました。最初は映像に収められず、惜しいと思いましたが、ちょうど次の場所でもう一度出会って、幸運でした。もしこのコンテストに参加していなかったら、こんな面白い景色を見る機会は絶対になかったと思います。また撮影期間中、通学する京都造形芸術大学の学園祭で、ちょうど「京造ねぶた」が開催されていて、京都らしい貴重なお祭りだと思い、ムービーに記録しました。
――今後の目標を教えてください
温少杰さん:今回、賞をいただき、せっかくの機会なので新しい設備を使いながら、また新たに自分へのチャレンジとして何か製作してみたいです。卒業作品の製作のため経験をできるだけ積んでいこうと考えています。
次は、みごと最優秀賞に輝いた3人グループの「Doshisha MBA」です。
――テーマである「Kyoto,Life in a poem」を選んだ理由は?
Doshisha MBA:京都はとてもきれいな場所なので、京都の美しさを表すため、詩を作りました。京都に住むのはまるで詩の世界に住むみたいです。
――ムービーに込めたメッセージは何ですか?
Doshisha MBA:「日本だけでなく、世界中の京都に来たいと思っている学生たちに京都の魅力を伝えたい。ただの旅行の経験ではなく、普段の生活を伝えたい。」と思って製作しました。
>確かに、このムービーを見るとEdsonさんたちの京都に対する思いが伝わってきます。学生生活の日常も入っていて、京都で学ぶという意味も感じることができました。
――製作中、苦労したことはありましたか?
Doshisha MBA:映像の中の脚本は先に書いたので、文章と映像を合わせるために、時々文章の内容を変えなければいけなかったことですね。もう1つは、ちょうどいい時間で撮りたい景色を撮ること。観光地をはじめ、有名な場所だと人がたくさん集まっていることが多いので、なかなかベストなタイミングがつかめませんでした。例えば、誰もいないまちの風景を撮るのはすごく難しいと感じました。
まとめ
さてさて「京都留学生ショートムービーコンテスト」の模様はいかがでしたか。
留学生の京都に対する熱い思いが垣間見えたのではないかと思います。
留学生の京都の魅力探索は、まだ始まったばかり。違う国から来た人の視点から、ネイティブな人まで京都の新しい魅力を発見できるかもしれません。
そして、第2回京都留学生ショートムービーコンテストの開催も決定しました!
2018年4月の公式HPにて公表予定ですので要チェックしてみてくださいね。
今後もどんな素晴らしい作品を見ることができるのか楽しみです!
気になる受賞作品の動画はこちらから↓
京都留学総合ポータルサイト STUDY KYOTO 公式HP(https://www.studykyoto.jp/contest/)
(同志社大学 理工学部 張岐林)