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第2志望の大学に進学した私の今の正直な気持ちと2つの伝えたいこと

高校卒業後、第一志望の可能性が消えた―――

私の第一志望のとある大学。
私の実力ではおそらく合格するだろうという程度の目標。しかし、受験し続けても、不合格の連続。大丈夫。いつか必ず合格する。

こう自分に言い聞かせてきたが、現実はそう甘くなかった。
塾には通っていなかったため、卒業式を終えてからも学校の自習室に通い、最後まであがき続けた。しかし、その努力は実らなかった。
絶望の淵に立たされた私は浪人するか、第二志望の京都産業大学に進むか悩んだ。その間、食欲が皆無になり、ただでさえやせ型だった私の体重は5キロも減った。

結局、親の勧めから第二志望の京都産業大学に進むことになったものの、入学した時点での私の周りに対する視線は冷ややかものだった。正直周りと仲良くしたいとは思えなかった。でもなんだかんだ友達はいないと不便なので浅く広く友人関係は持っていた。
学校生活を何となく過ごしているなかで、やっぱり浪人した方がよかったのだろうか…こんな大学生活を過ごしていてよかったのだろうか…と悩む毎日。
大学とは勉強するところだと思っていたので(実際そうなのだが)、一部の勉強に意欲のない周りの学生を見ると本当にうんざりしていた。

しかし、この考えは良い意味で崩された。
そんな私の考え方が変わったのが、教授たちとの出会いだった。
たとえ周りの学生の意欲がなくとも、教授陣は素晴らしい人ばかりだった。私が受けた授業はどれも興味深いものが多く、ほとんどの教授から尊敬するところや学ぶべきところがあった。
私は教授と積極的に交流し始めてから、教授のあふれ出てくる魅力に引き込まれていった。教室の前で冗談ばかり言っているような教授でも、研究室に行けば今までの苦労や研究の成果が垣間見える。私はこの教授たちの知識をできるだけ吸収したいと思うようになり、人間性にも惹かれていった。

京都産業大学HPより

そこで私は、初めて京都産業大学が素晴らしいと思えた。第二志望だからといって、勉強する環境が劣るわけでもなく、勉強のクオリティが落ちるわけでもない。大学はどこへ進んでも同じで、意欲があれば自分の能力は上がり、自然と人脈も広がっていく。そこで、結局、自分次第なんだと気づいた。
大学3回生にもなると他の大学の話をよく耳にするが、学生の勉強に対する意欲の違いはどこでもある。つまり、大学だけではさほど違いはないのだ。もちろん、学びの幅やコミュニティは違うであろうが、それが必ずしも良いとは限らないと今は確信している。

要するに第二志望に進んだ私が言いたいことは2つ。

○本人に学びの意欲があれば大学で充実した大学生活を送ることができる。

○大学は入学してからが勝負であり、どのような大学生活を過ごすかということが重要。

ということである。

これから受験を控える人、第二志望に合格しても入学するか迷っている人はこれを肝に銘じてもらいたい。もしかしたら、第二志望にコンプレックスを持っている人がいるかもしれないが、そのようなことは気にせず堂々と大学生活を過ごして欲しいと私は思っている。

(京都産業大学 文化学部 石永路人)

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