「京都」は国宝の玉手箱! 歴史のある町をもっと知りたい!
もくじ
歴史を感じながら勉学に励みたい
私は生まれも育ちも大阪の典型的な関西人です。よく関西人は人との境界線を引かないと言われますが、京都に来てもつくづくそう思います。大学で私は友達の友達にも馴れ馴れしく話しかけてしまいます。初めて会ったのに勝手に友達と思い込んでいるところが私は関西人だと感じています。また、大阪ならではの「あめちゃん」をすぐ友達に渡してしまいます。こういったところも、関西人ならではかもれません。
幼い頃から京都に関心があったわけではなく、高校生になって日本史の勉強をし始めたことで京都や奈良といった古都の素晴らしさについて知り、興味を持ち始めました。もともと、東大寺(奈良県)の盧舎那大仏が好きだったこともあり、志望していたのは奈良の大学。しかし、奈良だけではなく仏像を感じられる場は、京都にもあると思い京都の大学も視野に入れて大学を考えました。そして何より女子大というところに憧れを感じていたので最終的には京都女子大学を志望することに。
京都は、昔から政治や文化の中心として栄えていたこともあり、大阪では経験できないことがたくさんあります。また何千年前にできた旧所・名跡を現在も見ることができます。京都を訪れてみて驚いたことは三条大橋にある刀傷。資料集で見るよりも生々しく、歴史の背景を頭の中で思い浮かべながら見ていました。
外国の友達も行きたい京都
高校生の頃、台湾に学内研修で訪れた時に現地の友達に「日本へ訪れたらどこへ行きたいか」と聞くと口を揃えて返ってきたのが「京都」という答え。理由は、日本文化を一番感じられる場所だからだと言っていました。
京都は、世界遺産をはじめ、茶道や華道、伝統産業の匠の技など飽きることのない場だと思います。国境を越えて京都の素晴らしさが伝わっていることは、とてもグローバルなことだと思います。世界の訪れてみたい観光都市ランキングで過去には1位を獲得したこともあります。毎朝、京都方面の電車に乗っているのですが、右を見ても左を見ても目に映るのが海外からの観光客。それぐらい京都という場は世界的にも魅力のある場所です。
四季を感じられる
春は桜。夏は祭り。秋は紅葉。冬は雪。何と言っても季節の彩りを一番に感じられる。気づけば、春になると母と京都に桜を見に行くことが恒例行事に。
昨年は、仁和寺の桜を見に行きました。その中に御室桜という花が低い桜があります。花が低いと鼻が低いをかけて、京都の人の間では「あなたは御室の桜のようね」ということがあるそうです。大阪のような都会ではあまり感じられることのない、自然の趣を感じられるのも京都ならではの表現ですね。
大学が京都でよかった
私が通う大学の近くにはものすごい数のお寺があります。特に私が素晴らしいと思うのは三十三間堂です。三十三間堂は1000体以上の仏像があります。仏像についての魅力をとても感じられる場です。通し矢が毎年行われるのも魅力的であります。何百年、何千年と昔から行われていた行事が、今にも受け継がれているということは素晴らしいことです。
また、最近、授業で訪れた京女の森(京都女子大学が所有する森)には、豊臣秀吉の墓があるとされている豊国廟(とよくにびょう)があり、歴史好きの人は必見です。これからも、京都という素晴らしい場所について詳しくなれるように、たくさんの経験をしていきたいと思います。
(京都女子大学 現代社会学部 辨野真美)