学生ライフ

同志社大学のパフェ、何十回だって通いたくなる逸品だった件

同志社大学のパフェ、何十回だって通いたくなる逸品だった件
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あれれ~?

秋が来たばかりだと思っていたのに、いつの間にか冬模様ですね。未だに夏休み気分が抜けず、授業中も歌いだしそうになる、そんな池垣です。
ところで皆さん、知っていますか。

大学で「パフェ」が食べられること

ちょっと考えてみてください、「パフェ」の由来はご存知ですか? 「parfait(フランス語で「完全」の意)」ですよ。
昔はパパやママにおねだりして、やっとこさ入れた喫茶店で「おいし~い!」って感動して平らげるものでしたよね。大学生になったが最後、「パフェ食べない?」のひとことで、授業の合間にふらっと立ち寄って味わえちゃうわけです。何たる贅沢。背徳感すらある。

私、聞いてしまったんですよ。「同志社のパフェはすごいよ」という風の噂を…。
「行くしかないやろ」「いやお前、オシャレ大学のパフェやで。大丈夫か、生きて帰れるか」
頭の中の天使と悪魔、刹那の苦悩。ウソ。パフェだもん。食べたいよね。一瞬で決意。

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「レンガ造りの」学食だと…?

「完全なる巨塔」ともいえるパフェ。
まだ見ぬパフェを求め、今回われわれ取材班は同志社大学 寒梅館 室町キャンパスの学生食堂、「Hamac de Paradis(アマーク・ド・パラディ)寒梅館」にお邪魔しました!

同志社大学のパフェ、何十回だって通いたくなる逸品だった件

…ん?ちょっと待って。これ一応「学食」だよね?学食って、「学生食堂」の略だったよね?なんか、高潔じゃない?

同志社大学のパフェ、何十回だって通いたくなる逸品だった件

ん?パラソルにカフェテラス?これ「学生食堂」だよね?行ったことないけど「東京・表参道の洋館をリノベーションしたカフェだよ」って言われても騙されそうじゃない?私なら騙されるよ。

思ってた以上の外観のレベルの高さに、高まる期待。
同志社大学がレンガ造りなのは有名だけれど、「レンガ造り」にこんなに胸躍ったことが、かつてあっただろうか?

レンガ造り万歳、同志社万歳。

同志社大学のパフェ、何十回だって通いたくなる逸品だった件

内装も完璧。

天井から植物生えてるやん。

でも、それ以上に圧倒されるのはこの盛況っぷり。平日・午後3時すぎの店内は超満員。しかも、時間帯によってはこの7~8割がパフェを注文するそう(店長談)。

1日に150人(!)がパフェを注文することもあるのだとか。風の噂はダテじゃなかったってことですね。

列に並ぶこと、30分強。

同志社大学のパフェ、何十回だって通いたくなる逸品だった件

ところで、並んでいる間に、個人的に気になったポイント。

何やら英語がいっぱい書いてあるのですが、この中央の”Thy”って単語、古期英語なんですよ。今でいう”your”、日本語なら「汝」とか「そなた」って意味。「だから何?」って感じなのですが、言語学を専攻している私としてはグッときました。

実はこれ、同志社カレッジ・ソング(同志社系列の学校の入学式・卒業式で歌われる)の歌詞になっているそうです。ぎっしり書いてあるので、暇つぶしに解読してみるのもいいかもしれませんね。

パフェは全部で8種類。取材班は、完全に名前からネタ感が漂う「白いホワイト」(550円)、定番そうな「ショコラオレンジ」(550円)、名前からしておいしそうな「抹茶とチョコのブラウン」(600円)を注文。よく考えたら抹茶とチョコの「ブラウン」ってなんだ。

そんなこんなで手に入れたパフェは、次項で詳しく解説します!

 

「何十回だって通いたい」パフェとは?

同志社大学のパフェ、何十回だって通いたくなる逸品だった件

これが実物です(左から、「抹茶とチョコのブラウン」、「白いホワイト」、「ショコラオレンジ」)。

冷静になってください。500円強ですよ。
まず、この「迫力」。写真で見ても、中身がぎっしり。ひとつひとつの素材の存在感がすごい。

同志社大学のパフェ、何十回だって通いたくなる逸品だった件

われわれ取材班(テンションが上がりすぎて口を抑えてる)の持っているスプーンと比較してみてください。

どっしりとした存在感……。

あと、声を大にして言いたいのですが、とにかくソフトクリームが美しい。パフェグラスにしゃんと屹立した白い巨塔、その滑らかな曲線美、まさに「太陽の塔」の如し。

心の底をゆさぶられるような、豊満な形をしておられます。こんな素敵な形のソフトクリーム、なかなかお目にかかれません。
あと、ソフトクリームにかかったソース。これが侮れない。まず見かけからして美しいのですが、お味も「大学」にいるということを完全に忘却してしまうような濃厚さです。クリーミーなソフトクリームと合わさって、さらにとろける夢心地……。

はぁ。幸せ。

また、どのパフェにも豪華な食材が入っています(シフォンケーキ、オレンジピューレ、ブラウニー、練乳など)。食べごたえがたっぷりなのに、それぞれが主張しすぎることなく、最後まで飽きさせない工夫がなされています。

これぞ、「完全なる巨塔」。

取材班のなかでも、「贅沢ですよね~」「自分へのご褒美に最適」などの声があがりました。

食べながら、頭によぎった某名曲。

♪――そう、私は何回だって、何十回だって、このパフェを食べたい。食べるごとに愛しくなる、そんなパフェなのです。

 

同志社大学の学生にも大好評

ちなみに、取材中に出会った同志社大学のみなさんの声がこちら。

同志社大学のパフェ、何十回だって通いたくなる逸品だった件

時間帯のせいもあってか、パフェを目当てに来店した人が大半を占めていましたね。
この日は、近所でやっていた中学校・高校の運動会の影響か、マダムの姿もちらほら。一般の方が利用していても全く遜色ありません。

 

気さくな店長にインタビュー!

同志社大学のパフェ、何十回だって通いたくなる逸品だった件

さて、ここで注目してほしいのが、店長さんの人柄。一見ちょっと怖そう …(!?)な感じもしますが、話してみると本当に気さくです! 学生とも仲良くなることの多い店長さんに、パフェの裏話を聞いてきました!

―まず、すごく気になるんですけど、「白いホワイト」の名前の由来を教えてほしいです。

店長:いやー…あのね、白かったんですよ(笑)。単純に、イメージを持ってほしくてね。

―初めて名前を見たときのインパクトがすごいですよね。

店長:メニューを見たときにぱっと映えるでしょ。実は人気で、昔からずっとあるメニューなんですよ。

―メニューって入れ替わるんですか?

店長:バリバリ入れ替えていますね。その中で、ファンの多いメニューは残して。店のみんなでアイデアだけを出しあって、それを組み合わせて、ひらめいたときに新作を出すスタイルですね。I have a chocolate, I have an orange…(店長、「ピコ太郎」のまねをはじめる)

―なるほど、「ショコラオレンジ!」っていうふうにね(一同笑)
今まで惜しくも商品化されなかったメニューのなかで、特に面白かったものはありますか?

店長:鯛焼きがパフェの上に「ボーン」って乗っかったやつですね。鯛焼きが大きすぎて、食べられへんかった(笑)。ちなみに、今一番売れ筋のパフェは「抹茶とチョコのブラウン」かな。昔のメニューもたまに復活しますね。

―次回、構想中のパフェはありますか?

店長:今はないですね。また思いついたらね。新しく作る以外にも、既にあるパフェをバージョンアップすることもありますね。みんなSNSに写真を載せるから、だんだん既視感が出てくるんですよね(笑)。新作自体は、大体1か月に1個ぐらい出します。

―やっぱり、数あるメニューのなかでもパフェに力を注がれていますか?

店長:ここまでくると、なかなかやめられなくなったね(笑)。今日もこれだけ多くの人が並んでいるしね。普段も大体あんな感じで、1日で150人ぐらい、パフェのために来店してくれはります。ランチだと、350~400人ぐらい。パフェは全然儲からへんけどね(笑)。

―パフェ、とても安いですよね!? あの大きさで550円って破格ですよ!

店長:値段設定に失敗したかもね(笑)。でも、ギャップだと思うんですよ。「あの大きさで、あのお値段!」っていうギャップ。

―パフェのこだわりはどんなところですか?

店長:世の中にパフェはたくさんあるじゃないですか。色々試してきたけれど、僕は「ソフトクリームをおいしく食べてもらえる」パフェを作ろうと思ったんです。それで、巨大なソフトクリームを乗せて。

―あのソフトクリーム、すごく不思議な形ですよね?(興奮)ツルンとして…

店長:あれも一種のバージョンアップで、今年の7月に 機械を替えたんです。「かわいい」って思ってもらえるような形になるようにね。

―来店していた同志社の学生さんも、パフェが「かわいい!」っておっしゃっていました。

店長:それなら、みんな僕の思惑にひっかかっているね(笑)。

―私、もうはまっています。絶対ここ通いますよ(笑)。

店長:お客さんも他大学の人が多くて、京大とか立命館、夏休みには関東からも学生さんが来はりますね。元々は学生より一般のお客さん(観光客・近隣住民)が多かったんやけど、最近は学生さんが増えてね。口コミとか、SNSを見て来はる人も多いし。パフェがもっと有名になったら、コンビニでパッケージ化して売ってくれへんかなあ(笑)

―ぜひお願いします、食べたいです(笑)。
最後になりましたが、この記事を見ている方にメッセージをどうぞ!

店長:最近はパフェを作りすぎて、整体通いだしてんなあ(笑)。いろんな種類のパフェがあるから、きっと好きなパフェに出会えますよ。どれにしようか迷わしちゃうぜ★

―ありがとうございました!

みなさん、迷っている暇はありません!お店で存分に迷って、あなただけのパフェとの出会いを楽しんでください!一度食べたらきっと何回だって何十回だって通いたくなっちゃうこと、間違いなし。

 

▽Hamac de Paradis(アマーク・ド・パラディ)寒梅館ホームページ
http://www.hamac-de-paradis-kanbaikan.jp/

 

(京都大学 文学部 池垣早苗)

この記事を書いた学生

かれんちゃん

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卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!