イベント

推しの絵を見つける旅へ!円山応挙&伊藤若冲

推しの絵を見つける旅へ!円山応挙&伊藤若冲
この記事をシェアする

はじめに

皆さんは、円山応挙(まるやまおうきょ)と伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)をご存知でしょうか?

知らない方もいるかもしれません。実は私もその1人でした。

ですが、実際に展覧会を訪れると、とても素敵な作品が沢山ありました。

今回は、嵐山にある嵯峨嵐山文華館と福田美術館にて、4月25日から開催されている「それいけ!応挙塾―円山応挙とその弟子たちー」と「若冲にトリハダ!野菜もウリ!」の魅力を、京都学生広報部がお届けします!

この記事を読めば、きっと行きたくなること間違いなし!

嵯峨嵐山文華館と円山応挙

嵯峨嵐山文華館は、嵐電(京福電鉄)「嵐山駅」から徒歩5分のところにあります。

今回の展示は、江戸時代の画家である円山応挙とその弟子たちに注目しています。初公開作品は、計50点にのぼるとのことです!

応挙塾の注目作品

円山応挙《陶淵明図屏風》  1778年 福田美術館蔵  中期展示

本展示では、中国の詩人である陶淵明(とうえんめい)を描いた円山応挙の作品である《陶淵明図屛風》(とうえんめいずびょうぶ)が展示されています。

この作品が描かれた当時の日本は鎖国中で、中国への渡航が難しかったのですが、有名な歴史上の人物である陶淵明があたかもそこにいるかように描いたのだそう    。

世界史を学んだことがある方は、知っている人物なのではないでしょうか?

色合いが美しく、素敵な作品です!

長沢芦雪 《海老図》
18世紀   福田美術館蔵 前期展示
矢野夜潮《祇園祭儀図屏風》(部分)19世紀 個人蔵 前期展示

 

また、長沢芦雪(ながさわろせつ)や矢野夜潮(やのやちょう)の作品にも、注目です。

長沢芦雪作の《海老図》は、大胆な構成とユニークな作風を目の当たりにできる作品で、迫力があります!

大きな海老のお腹辺りに、小さい海老を描くことで、大きな海老がより大きく見えるように工夫がされています。どのくらい大きな海老なのだろうと想像が膨らみますよね。

矢野夜潮の《祇園祭儀図屛風》も、人物一人ひとりの表情まで捉えて描かれており、見応えがありました。

福田美術館と伊藤若冲

福田美術館は、嵯峨嵐山文華館のすぐ近くにあり、渡月橋を見渡せるカフェもあります。

今回の展示は、新出の伊藤若冲の10点の作品を含む若冲作品約40点が集結しています。また、与謝蕪村、円山応挙、長沢芦雪など若冲と同時代に京都で活躍した画家の優品も併せて紹介されています!

初のダブル展示 《果蔬図巻》と《菜蟲譜》

伊藤若冲《果蔬図巻》 1790年以前(部分) 福田美術館蔵 通期展示
伊藤若冲《菜蟲譜》 1791年以前(部分) 佐野市立吉澤記念美術館蔵

4月25日(土)~5月8日(金) 6月20日(土)~7月5日(日)展示

特に、注目すべき作品は、《果蔬図巻》(かそずかん)と《菜蟲譜》(さいちゅうふ)です。

《果蔬図巻》と、その1年後に制作された重要文化財《菜蟲譜》の2作品が並べて公開されるのは初めてなのだそうです。

どちらの絵も、色鮮やかで繊細でした!

青物問屋を営んでいた若冲ならではの果物や野菜に対する優しいまなざしを感じることが出来ます。

 

このカエルはマスコットのような可愛さです!

私の推しの2作品

最後に、2つの展覧会の中で、私が特に気に入った“推し”の2作品を紹介します!

1つ目は、伊藤若冲作の霊亀図です。

前足をぐっと踏ん張り、天を仰ぐように頸(くび)を伸ばす亀の作品なのですが、霊獣として描かれた絵には実物にはない「耳」が付け加えられています。

霊獣とは思えない程、愛らしさがありました!

2つ目は、長沢芦雪作の月夜紅葉図です。

月と紅葉との美しい作品に、心が奪われてしまいました!

どちらの作品も、「若冲にトリハダ!野菜もウリ!」で展示されています。

繊細な作品の宝庫

「それいけ!応挙塾 ―円山応挙とその弟子たち―」と「若冲にトリハダ!野菜もウリ!」では、数え切れない程の美しく繊細な作品に出会うことができます。

初公開作品に注目して鑑賞するのも良し!私のように、それぞれの作品を楽しむだけでなく“推し”の作品を探してみるのも良し!・・・・・・多様な形で鑑賞できる展覧会だと思いますので、是非訪れてみてください!

「それいけ!応挙塾 ―円山応挙とその弟子たち―」は、9月27日まで、「若冲にトリハダ!野菜もウリ!」は、7月5日まで開催中です!

 

(取材・文 立命館大学 文学部 青木花乃)

この記事を書いた学生