【1000年企業インタビュー vol.9】一人でも多くの人が楽しく生きられるように〜「合同会社なんかしたい」さんにインタビュー〜

もくじ
はじめに
みなさんこんにちは!
京都学生広報部では、連続企画として「これからの1000年を紡ぐ企業認定」に認定されている京都の企業にインタビューを行っています。
今回は、「合同会社なんかしたい」( 以下 : なんかしたい ) 代表の清水大樹さんにインタビューしてきました!
地域の子どもたちが集まる学童・塾・食堂、そして秘密基地(!?)を運営する「なんかしたい」。
活動を始めたきっかけや社名に込められた想い、今後の目標などを語っていただきました。
〜これからの1000年を紡ぐ企業認定 魅力発信インタビューとは〜
京都のまちで「ワクワクするシゴト」を発信する連続新企画です。
詳細は以下のページで紹介しています。ぜひご覧ください!
【連続企画スタート!】京都で「ワクワクするシゴト」を見つけよう! 〜 コトカレ × “これからの1000年を紡ぐ企業” 〜
「なんかしたい」の事業をまとめて紹介!
学習塾や学童保育の運営を中心に、食堂やイベント事業なども手がける「なんかしたい」。
インタビューの前に施設全体を案内していただいたので、まずはそちらをご紹介します!
個別指導塾「まなびのさき」

「なんかしたい」が運営する学習塾「まなびのさき」には、小学生から高校生まで約140人の子どもたちが通っています。
授業は夕方16時30分から始まり、最終は21時40分まで行われています。
授業形式は、先生1人に対して生徒2人の個別指導です。一人ひとりのペースに合わせて勉強できる環境を大切にされています。

学童保育「あそびのば」

また、小学生を対象とした学童保育「あそびのば」も運営されています。こちらは約50人の子どもたちが利用しています。
子どもたちは学校の放課後に来て、おやつを食べたり、宿題をしたり、友達と遊んだりして過ごします。
特に宿題については、「必ず学童で終わらせ、家に持ち帰らない」という目標があります。宿題をしっかり見てもらえるという理由で、ここを選ぶ保護者の方も多いそうです。
勉強禁止の「秘密基地」

塾の裏側には、「agora(アゴラ)」と呼ばれるスペースがあります。ここは、子どもたちが自由に過ごせる“秘密基地”のような場所です。
この部屋では、なんと「勉強禁止」。
ソファやクッションが置かれており、子どもたちはゴロゴロしたり、漫画を読んだりして過ごします。漫画はすべて寄付で集まったもので、多くの作品がそろっています。友だちと話すのはもちろん、Wi-Fiもあるため、動画を視聴するなど、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。
家でごろごろしていると、どうしても親は注意してしまいがちです。しかし、勉強の合間にリラックスできる場所も必要です。そのほうが結果的に、より効率よく集中して勉強できると清水さんは考えておられます。
「agora」は、親の目から少し離れて過ごせる場所も必要だろうという思いから生まれました。
夜まで開いている地域の食堂

もう一つの特徴が「まなあそ食堂」です。夕方17時45分から夜22時まで営業しており、子どもだけでなく地域の大人も利用できます。
名物はうどんで、野菜が10種類以上入った栄養バランスの良い食事が提供されています。塾が終わったあとに食べる子どももいれば、仕事帰りの大人が立ち寄ることもあります。
価格は、子どもが250円、大人でも500円と非常にリーズナブルです。ちなみに大学生は子ども料金で利用できるそうです。
ここまで施設をご紹介してきましたが、ここからは清水さんの活動への思いや考えについて伺っていきます。
子どものために「親の余裕」をつくる
清水さん自身が教育において大切にされているのは、保護者の安心です。
−なぜ親のことを考えるようになったのですか?
清水さん:
「いろんな保護者さんの子育ての悩みや迷いに触れたからです。親は子の幸せを願っていて、子を想うからこそ距離感が難しかったりついつい言っちゃうこともある。親も悩みながら子育てをしているので、子育てを一人で抱えこまずに心の余裕が生まれるようになにか力になりたいと考えるようになりました。親の心の余裕は、子の安心につながり、その安心は、何に取り組むにも大事な集中力につながると思っています。」
だからこそ、保護者が安心して子どもを任せられる環境づくりが大切だと考えておられます。
自分を幸せにするために重要な4つのこと
塾や学童以外にも、地元京都のバスケットボールチーム「京都ハンナリーズ」の試合観戦や、京都中央卸売市場でのセリ見学など、さまざまなイベントも行われています。
清水さん:
「何があれば幸せになりやすいかを考えたときに、重要な4つの要素があると思っています。①知識を増やすこと、②技術を身につけること、③体験の数を増やすこと、そして④考え方の幅を広げることです。
塾としては、答えのある勉強を通して点数や偏差値を上げることはできます。でも本当に願っているのは、自分の人生を自分で切り開き、楽しく生きていけるようになることです。だからこそ、さまざまな体験も大切にしたいと思っています。」
学校や塾で学ぶ知識や技術だけでなく、実際の体験や思考力も重要だという考えのもと、世代を超えた交流や体験の機会を積極的に作っておられます。
清水さんの大学時代の経験

清水さん:
「当時はこれでもかってくらいに遊んでいました。遊んで、飲み会をして、バイトして、ラーメンを食べる、みたいな生活でした。
大学3年生くらいから『大学卒業後は何をして働こうか』と考えるようになり立ち止まりました。
そのときに思ったのは、大学生以外の人とももっと出会いたいということでした。年上の人や、これまで関わったことのない人たちと話してみたいと思ったんです。
どうすればいろんな人に出会えるか考えたときに、『ヒッチハイクで旅をすればもしかするといろんな人と話せる』と思ったんです。」
そこで清水さんは、日本をヒッチハイクで旅することを決意しました。 道中で出会った人々との会話を通して、仕事や人生、これまでの経験など、普段の大学生活では得られない多くの学びを得たそうです。
「その旅の中で、自分の人生を振り返ったときに、十分に恵まれていると感じました。じゃあ本当にやりたいことは何かと考えたときに、『一人でも多くの人が楽しく生きられるようになんかしたい』と思うようになったんです。この経験が、今の活動にもつながっています。」
おわりに
今回は、「合同会社なんかしたい」代表の清水さんにお話を伺いました。
清水さんがこの活動を始めた理由は、「楽しく生きている人を増やす」ことです。
やりたいことが見つからなくても、将来の夢がなくても大丈夫。とりあえず、何かやってみる。人とつながってみる。その中で、少しずつ自分の道を見つけてほしい。
そんな思いが、「なんかしたい」という会社名に込められています。
子どもたちだけでなく、大人もまた、この場所での時間を通して「なんかしたい」という気持ちを見つけていくのかもしれません。
合同会社なんかしたいHP
合同会社なんかしたい instagram
https://www.instagram.com/nankashitai123/

(取材・文 大谷大学文学部 宇野ヒカル)
(取材 京都女子大学 現代社会学部 竹原亜月)

