大学生こそ持つべき理由がある!クレジットカードで 広がる新しい世界

大学生になると、初めて自分名義のクレジットカードを作る人も多いでしょう。現金での支払いから、スマートに決済できるキャッシュレス生活への第1歩として、クレジットカードを検討する大学生は少なくありません。
今回は、大学生がクレジットカードを持つメリットや、選び方、管理の工夫、そして実際の大学生のカード保有率などをまとめて紹介します。
もくじ
意外と持っている人が多い?大学生のうちからクレジットカードを持つメリット
クレジットカードは「社会人になってから持つもの」というイメージが強いかもしれません。しかし、実は大学生のうちから持つ人は多くいます。
まず、何より魅力的なのは、持ち運びの利便性です。私は普段、スマホケースの裏にクレジットカードを挟んでいて、財布を持ち歩かずに買い物ができるため非常に便利です。
また、高額な買い物もしやすくなります。ノートパソコンや資格試験の講座料など、現金一括だと厳しい支出でも、後のカードの引き落としや分割払いの利用で、計画的に支払うことができます。
他にも、ポイント還元やキャンペーンも魅力的です。カードによっては利用金額に応じて1%以上のポイントが付与され、コンビニやネットショッピングでお得に買い物ができます。申し込む時期によっては、カードの作成時に「最大◯◯円分のポイントプレゼント」などのキャンペーンを開催していることもあります。
また、旅行傷害保険が付帯しているカードもあり、国内・海外旅行中の万が一のトラブルにも備えることができます。ゼミやサークルの合宿、海外旅行によく出かける学生にとってはこの保険は欠かせません。
ポイントは?年会費は?お得で便利なクレジットカードの選び方
では、クレジットカードはどんな基準で選べば良いのでしょうか。
1. ポイント還元率
クレジットカードを使う最大の魅力といえるのが「ポイント還元」です。日常の買い物でポイントがどれくらい貯まるかはカードによって大きく異なるため、1%以上の高還元率のカードを選ぶことをおすすめします。
2. 年会費の有無
大学生のうちは収入が限られていることもあり、年会費無料のカードがおすすめです。一部の学生専用カードは年会費が永年無料なだけでなく、学生向けの優遇サービスがついているものもあります。
3. 自分の銀行口座と連携しているか
普段使っている口座の銀行が発行するカードを選べば、支払い管理もスムーズにできます。また、引き落としのトラブルや確認漏れも防ぎやすく、便利です。
4. 利用限度額(上限枠)
カードには利用限度額が設定されています。学生の場合は、だいたい月数万円〜10万円程度の枠になりますが、自分の支出範囲に合った設定かどうかを確認することが大切です。
5. タッチ決済機能
近年普及が進んでいるタッチ決済機能は、コンビニや駅の売店などで、スピーディーな買い物を実現できます。使える場面も広がってきているので、私も日常的に使っています。
大学生はどんなクレジットカードを何枚持っている?
京都学生広報部内で、クレジットカードに関してアンケートを集計しました!
クレジットカードの有無を聞いたアンケートの結果、持っていると回答した人は8割でした。
家族カード以外のクレジットカード所有枚数は、1枚が最も多く全体の3割を占め、次いで2枚という結果になりました。生活費や娯楽費でカードを分ける人が多いのではないかと思います。個人的には、趣味や生活費で分ける為に2枚持つことをおすすめします。
家族カードを持っている人の特徴としては、親がクレジットカードの管理をしており、自分名義のカードを持てない(または持たない)未成年や、大学1〜2年生が多いという傾向があります。他にも、留学や遠方の私立大学に通っている人が持っているケースもあります。生活費や学費の一部を親がサポートしており、カード決済を通して支出管理をしやすくするためだと考えられます。
学生自身の名義ではないため、信用情報(クレヒス)には自身の情報は記録されません。しかし、本人用の利用枠ではなく親のカードの利用枠を分け合う形になるため、使いすぎると親に迷惑がかかるといったデメリットも。
ただ多くのカード会社では、家族カードは年会費が無料または低額で、親の信用で発行されるため、学生でも簡単に持てるというメリットもあります。自身の置かれている環境を鑑みて作成するのも1つの選択肢でしょう。
年会費ありのクレジットカードについては、全体の約7割が「持っていない」と回答しました。私は9割近くの学生が持っていないと予想していたため、想定よりも2〜3倍多くの学生が所持していました。1人暮らしで、家賃などまとまった支出が必要な学生が、計画的な支払い手段として利用していると考えられます。
その一方で、支出が少ない学生やお金の管理に自信のない人にとっては、年会費のかかるカードはデメリットの方が大きくなります。そのため、クレジットカードはまず無料のものから始め、年会費ありのカードは社会人になってから持つことを強く推奨します。
では実際、どこのカードを使えばいいのでしょうか。
アンケートの結果をみると、圧倒的にVISAカードを一枚だけ利用している人が多いことがわかります。VISAは基本的にどこでも使えて便利で、無料カードが多いため学生から選ばれやすいのだと考えられます。また複数のブランドカードを持っている人でもVISA+その他のブランドを利用している人が多い印象でした。実際に私もVISAを利用していますが、使いやすく、不便だと感じた場面は1度もありません。
使いすぎ注意!大学生のクレジットカード管理方法
学生がクレジットカードを持つメリットやカード選びについて話してきましたが、最後にお伝えするのは管理の仕方についてです。
「便利でメリットがあるのはわかったけど、実際どれだけ月に支出したかわかりづらい」、「気づかないうちにカード残高が大変なことになりそう」と考える人も少なくないでしょう。
そこで利用上の注意事項や管理方法について、部内でアンケートを取りました。
最も多かったのが「使い過ぎないようにする(デビットカードと併用する)」という回答でした。そのほかにも、「支払いはできるだけクレジットカードにしてポイントを貯める」「日常生活で使うタッチ決済用と趣味用のカードを分ける」「用途ごとにカードを使い分け、ポイントが最大限還元されるよう工夫する」「資金繰りを意識して管理する」など、さまざまな工夫が挙げられました。中には、あえて「クレジットカードを持たない」という選択をしている人もいました。
では、どうすれば使い過ぎを防げるのでしょうか。
私の場合、クレジットカードを使うたび、家計簿アプリに娯楽費や必要経費を分類して記入し、ホーム画面で見えるようにしています。こうすることで、今の利用状況が一目でわかり、利用をセーブすることが可能です。他にも、クレジットカード会社のアプリを入れることで、利用履歴から確認するという方法もあります。
他にも、利用限度額を低めに設定することで、クレジットカードの使い過ぎ防止に努めている人もいました。
最後に
大学生がクレジットカードを持つことには、重要なメリットがあります。一見すると、社会人になってから作るのと大きな違いはないように感じられるかもしれません。しかし、学生のうちからカードの使い方に慣れておくことで、計画的な支出や金銭管理の習慣を早期に身につけることができます。
また、学生向けに設計されたクレジットカードには、海外留学や渡航時に便利なサービスが付帯されているものもあります。たとえば、普段使いに便利なVisaブランドのカードや、留学を考えている学生には「ライフカード」などの学生専用カードが有用です。
将来の生活スタイルを見据え、自分に合ったカードを選ぶことが、クレジットカードを賢く活用する第一歩となるでしょう。
(京都橘大学 経営学部 梅内樹生)