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現役農学部生に聞く!農学部のリアルな学生生活とは?

現役農学部生に聞く!農学部のリアルな学生生活とは?
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みなさんは農学部と聞くとどのようなイメージを持ちますか?
私は農学生命科学科という学科に所属しているのですが、よく「農業をやりたいの?」と聞かれます。しかし、私は3回生になりコースが分かれてからは、農業というよりは動物の体内の仕組みや遺伝子について学んでおり、将来農業にかかわることをしたいわけではありません。もちろん野菜や花卉(かき)の育種をすることについて学ぶこともでき、農学系学科は意外と幅広い学科となっています。

この記事では、農学部あるいは農学系の学科に所属する部員3人がどのようなことを学んでいるのか、そして3人それぞれの今期の時間割について紹介します!
農学部について少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!

京都大学農学部 資源生物科学科1回生のMさん

まずは1回生のMさんに農学部についてお話を聞きました!
―今の学部・学科を選んだ理由
祖母の家の庭に花がたくさん植えられていたため、幼少期から花や植物が好きでした。成長するにつれて植物への興味と食の楽しさが合わさり、農業に興味を持つようになりました。志望校を決定する際、この学科には植物生産科学コースがあると知って第一志望にしようと考えました。

―入学してから農学部らしいと感じたこと
今は農学部らしさを感じることはあまりなく、むしろ「農学部なのに。」と感じることのほうが多いです。研究室によっては物理学の知識を使うところもあり、幅広いです。

―これから楽しみなこと
農学部は意外と扱う範囲が広く、研究内容によっては物理学の知識をがっつり使うところもあるのですが、よりいっそう植物を主体に扱っていく授業が楽しみです。

―農学部の魅力
農学部といっても、植物・動物・海洋・昆虫・生産や流通・利用まで、扱う内容は実は幅広いです。個人的なイメージとしては、とても実践的で現場に近い内容があります。さらに、人とのかかわりによって成り立つことから人文学的な内容も学ぶことができます。

Mさんの今期の時間割はこちらです!

 

赤い下線を引いた授業が必修科目、青い下線を引いた授業が選択必修科目(複数科目の中から一定数以上履修が必要)です。
1回生ということで必修や教養科目(専門科目以外の科目)が多いですね!
専門科目は概論や基礎科目が多いのはどの学科でも共通だと思います。Mさんは物理と数学の授業数を最低限にするために、選択必修科目に含まれていた物理や数学の授業をとらなかったそうです。

京都大学農学部 資源生物科学科3回生のFさん

Mさんと同じ学科に所属する3回生のFさんにもお話を聞きました!
―今の学部・学科を選んだ理由
元々陸上部に所属しており、食と体の関係性を自分の体で経験してきたことから、食が人間の体に与える影響についてより詳しく理解したいと思い、食品生物科学科を志望していました。点数が足りず第二志望だった資源生物科学科へ行くことになりましたが、幅広く資源について学ぶことができて視野が広がりました。実際に農場や牧場に行く機会もあり、おすすめです!
―今までで印象に残っている授業
稲・アスパラガス・モモ・タマネギ・サトイモの収穫が印象に残っています。特にタマネギとサトイモは力がいる作業で印象的です。

Fさんが実習で収穫した桃と柿。持ち帰って食べられたそうです。

―進路について
様々な資源を学ぶ中で特に野菜に興味を持ち、植物生産科学コースに進学しました。価値あるものを作ることより、どのように届けるかについて考えることに魅力を感じたため、文系就職をするつもりです。

Fさんの今期の時間割はこちらです!

 

3回生になってコースが分かれたということで専門的な授業ばかりですね!
Fさんの学科には必修授業というものが無いそうです。また、Fさんは文系就職を決めているので実験の授業をとっていませんが、ほとんどの人は実験を受講するとのことです。

―特に面白いと感じた授業
蔬菜(そさい)園芸学です(蔬菜とは野菜のこと)。まだまだ野菜には発展の余地があると知ることができました。例えば、辛味のない唐辛子や加工用のトマトと生食用のトマトで生産方法が全く違うこと、今まで育てられなかった時期に育てる方法が解明されたことなど、日本の野菜の可能性を感じられて楽しいです!

京都府立大学生命環境学部 農学生命科学科3回生のIさん

最後は動物系を学ぶ3回生のIさんです!

精華キャンパスで飼育されているダチョウ

 

 

下鴨キャンパスで飼育されているエミュー

どちらも農学生命科学科にある「動物衛生学研究室」という研究室での研究に生かされています。

 

―学部・学科を選んだ理由
この学科を選んだ理由は、高校生のときに生物の授業が好きだったからです。将来は化粧品や薬品を作りたいとなんとなく思っていたので化学系の学科と迷いましたが、化学よりも生物を学びたかったので生物全般が学べる学科を選びました。農業というよりは動物の体内の仕組みや遺伝子の働きについて興味があり、入学して学んでいくとその気持ちが強くなったので、3回生になって生物機能科学コースというコースに進みました。

―今までで印象に残っている授業
2回生のときの実習で様々な野菜を育てておいしく食べたことです。同じ学科の人や先生と協力して育てた野菜はとてもおいしかったです。思うように育たなかった野菜もあり、その原因を考えることも面白かったです。
また生物や化学系の授業では、高校生のときに学んだことを改めて学ぶ、ということが多いのですが、より深く理解できるようになっていて面白いです。

―進路について
将来やりたいことが高校生のときよりはっきりして、生物系の知識を活かしたいと考えているので大学院に進学することを考えています。最近まで大学院に進むか就職するかを悩んでいたこともあり、いろいろな企業を調べたのですが、この先就職してからやりたいこともさらにはっきりしてきて嬉しいです!

Iさんの今期の時間割はこちらです!

赤い下線を引いた授業は必修科目です。3回生から植物生産コースと生物機能コースに分かれるのですが、私は生物機能コースで主に生体内の機能や遺伝子について学んでいて、週に2回実験をしています。
3回生になってから以前よりもレポート提出や小テストの回数が多く、個人的に少し忙しくなったと感じています。

―特に面白いと感じる授業
授業ではないのですが、実験はコースが分かれてから以前よりも実践的になってきたので、実験技能が身についてきたことを感じられて楽しいです。
また、授業に関しても以前より専門性が増したので、今まで何となく理解していたことを丁寧に学べている感覚があって楽しいです。もちろん新しく学ぶこともあり、たくさんのことに興味が広がっています!
後期からは研究室配属があり、授業は3コマほどしかない予定です。

京都府立大学の生命環境学部は理系学科が1つにまとめられた学部でしたが、2年前に学部再編成がありました。農学生命科学科は現在、栄養科学科と和食文化科学科と同じ、農学食科学部に属しています。学部再編成に伴って1つ下の学年からはコース分属が無くなったので、詳しくは大学HPなどから最新の情報を確認してみてください。
https://www.kpu.ac.jp/

さいごに

農学を学ぶ学生3人だけでも学びたいことや面白いと感じることに違いがありましたね。
それだけ農学部で学べることの幅広さを知っていただけたのではないでしょうか。
農業だけではなく生物に関する様々なことを実践的に学ぶことができるのが農学部の良さだと感じています。
少しでも理系の高校生の皆さんにとって参考になっていたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(京都府立大学 生命環境学部 井手上友香)

 

この記事を書いた学生

井手上 友香

井手上 友香

京都府立大学 生命環境学部

中華料理とタイ料理が大好きです。