京都に勢いのあるアイドルが爆誕!京都で魅せる“きのホ。”の生き様
京都で共同生活をしながら、京都内外で活動中の“きのホ。”(読み方:きのぽ)というアイドルグループがいます。
今回は、そんな“きのホ。”のメンバーで、我々大学生と同世代でもある小花衣こはる(こはない こはる)さんと、御堂莉くるみ(みどうり くるみ)さんにインタビューさせていただきました!
〈“きのホ。”プロフィール〉
京都で共同生活をしながらハイエースで全国を飛び回って活動中。
京都市役所前広場と祇園甲部歌舞練場でのアイドルフェス「京都爛漫会」を主催し、
京都で初めて大規模アイドルフェスを行うなど、京都を代表するアイドルとなっている。
〈写真左:小花衣こはるさんプロフィール〉
誕生日:12月1日
出身地:山形県
メンバーカラー:生焼けピンク
〈写真右:御堂莉くるみさんプロフィール〉
誕生日:12月1日
出身地:秋田県
メンバーカラー:3日放置グリーン
もくじ
アイドルになったきっかけは愛!?
────おふたりは、どうしてアイドルという生き方を選ばれたんですか?
御堂莉くるみさん(以下、御堂莉)
私がオーディションを受けてアイドルになったのは、高校3年生の夏でした。
当時はちょうど進路のことを考える時期で、アイドルのオーディションに落ちた場合のことも考えて就職活動も同時にしてはいました。
でも、どうしても夢の方を追いかけたくて、とにかくオーディションを受けまくりました。
小花衣こはるさん(以下、小花衣)
ちょっと重い話になりますが、大学を卒業して一度就職したんですけど、会社に馴染めず休職してから仕事を辞めてしまって。
そこから、家に閉じこもるような生活をしていたんです。
高校生のときからアイドルが好きで、アイドルのオーディションを受けようかと何度も思ったんですけど、そのたびに「いまの私では無理だろう」と諦めていました。
でも、やっぱり諦めきれなくて。
そんなとき、“きのホ。”のオーディションがあって、このオーディションで落ちたら諦めようと思って受けました。
────アイドルにどうしてもなりたいという強い気持ちは、好きだからこそ生まれてきたのですか?
御堂莉
そうですね、好きだから。愛がいちばん!
あと、もう就職しちゃったらそっちになるから、今しかない!と思っていました。
そうなんですね。
自分も高3のときは悩んでいたので、いろんな道があり、自分の「好き」から進む道を選択したおふたりのことをその頃の自分に教えてあげたいです。
苦手な分野があるのはみんな一緒。だから好きなことを本気でしたい!
────もしも学生に戻れるなら、何か勉強したいことはありますか?
御堂莉
勉強しておけばよかったと思うのは英語なんですけど、もし大学に行くとしたら音大に行きたかったです。
小花衣
私は勉強したいことはないですね(笑)。
もうアイドルのことばっかりしていたいです!
御堂莉
結局どの分野でも苦手なことがあるのは誰でも一緒だから、好きなことを真剣にやりたいですね(笑)。
────アイドルの活動が好きといっても、歌とダンスを同時に覚えるというのは、とても難しそうに見えます。
ぶっちゃけ、歌って踊っては大変ですか?
小花衣
“きのホ。”のメンバーは全員ダンス未経験だったので、最初は全然できませんでした(笑)。
御堂莉
最初は体力が全くなかったので、散歩から始めました。
神社の階段を登るトレーニングをしたんですが、半分も登れなくて、挫折しました(笑)。
小花衣
最初は本当にボロボロで、初めてのライブ映像は編集なしでは出せない状態でした。
だけど今は、ライブ映像をそのまま出せるようになりました(笑)。
────京都発のアイドルだからこその難しさや学びもありましたか?
御堂莉
“きのホ。”のオーディション課題曲『観月京』の中に京都の地名が出てきたけど、
そのときは、その地名がどこにあるのかもわからなかったな(笑)。
小花衣
たしかに。京都の地名は難しい漢字が多くて、以前はふりがながないと読めないこともたくさんありました。
御堂莉
今はもう何度も通っているので、強い思い入れを持って歌っています。
京都だからこそ感じる伝えたいもの
────おふたりの出身は東北で、現在は地元から離れて京都で暮らしていると思いますが、生活していて感じる街の魅力はありますか?
小花衣
京都は古い街並みが残っているところもあれば、お出かけして買い物できる場所もあるじゃないですか。
鴨川のような自然もあるし、いろんな場所があって、住みやすいと思っています。
御堂莉
喫茶店が多いですね。コーヒー・ランチ『アーマー』がおすすめです(笑)。
あと、小道が多くて散歩が楽しい!
地元では、ほとんど車を使って移動していたけど、歩くことが増えました。
────ご自身の足で京都を歩くようになったおふたりですが、思い出の場所やマイホームだと感じる場所はありますか?
小花衣
いっぱいあるな。自然もたくさんあって、個人的には鴨川が好きですね。
私、たまに鴨川でギターを練習しています。
御堂莉
マイホームと感じるところだと、二条にある京都GROWLYというライブハウスは、“きのホ。”のオーディションをした特別な場所です。
同じくライブハウスで、河原町にある京都MUSEもホームですね。
最近はできていないんですけど、以前は定期公演を毎月開催していました。
────京都のライブハウスは温かいですよね!
京都だからこそ、できると感じることはありますか?
御堂莉
大学生や外国の方など、さまざまな人が行き交う京都だからこそ、今までの京都ではまだ発展しきっていないアイドル文化を広められるのではないかと思っています。
────京都を拠点に活動する上で、「京都らしさ」を意識することはありますか?
小花衣
衣装に袂(たもと)があったり、扇子を使う振り付けがあったりと、全体的に和の雰囲気をまとっています。
京都にいるからこそ、和を基調としています。
────いま着ていらっしゃる衣装もとても可愛いですよね。
一人ひとりのメンバーカラーの仕様になっていますが、お気に入りポイントなどありますか?
御堂莉
いま着ている衣装は、メンバーの中でいちばん人気なんです。
小花衣
セーラー服とスカジャンのデザインを合わせているんですけど、日の丸みたいなデザインも入っていて、これがめっちゃ可愛くてお気に入りです!
衣装の細かなポイントや扇子を使った振り付けも、これが“きのホ。”だ!という感じがするので、和のテイストも崩さずこれからも続けていきたいです。
“きのホ。”になってポジティブに!?
────アイドルになって、自分の変化を感じることはありますか?
小花衣
生きるのが楽しくなりました!
以前は、何のために生きているのかよくわからなかったんですけど、アイドルになって、
自分たちのライブを待ってくれる人がいて、アイドルになれて良かったなと思います。
アイドルをやるために生きることができて楽しいなって……。
御堂莉
私は、ポジティブになりました!
アイドルだからっていうよりは、“きのホ。”だからなんですけど、「やってみよう精神」がつきました。
アイドルになる前の私は、挑戦しようと思ってもマイナスのことを先に考えてしまって、結局、挑戦しないことを選んでしまう人でした。
でも今は、なんでも失敗していい環境だから恐れずに挑戦できています。
小花衣
失敗してもいいからやってみようっていう空気と、サポートがあるよね。
御堂莉
失敗しても大丈夫って思える環境にいるから、とりあえずやってみようと思えるようになって、すごく前向きになった!
────もし今、アイドルという道を選ぶ以前のおふたりのように、人生に迷っていたり悩んでいたりする人がいたときに、どんなアドバイスをしますか?
御堂莉
とりあえず不安を人に話してほしいです。
自分で悩んでいても、言葉にしてみなければ人には伝わりません。
私の経験からして、自分の中に秘めてないで外に出す方がいいと思います。
悩んでいるのであれば、親や友達に。もし言えないんだったら、第三者の相談機関がたくさんあります。
小花衣
これまでは、「自分には無理だ」と思い込んでいたことがたくさんありました。
でも、アイドルになることを諦めていたら死ぬまで後悔していたと思やってみてできなかった方がまだ後悔しないと思うんです。
“きのホ。”の展望
────今後、京都の学生や京都の人と一緒にやってみたいことはありますか?
小花衣
アイドルのライブにはアイドルが好きな人たちだけで集まってしまうので、学生と関わりを持つ機会があまりないんです……。
だから、アイドルに興味がない人にも見てもらいたいし、知ってもらいたいと思います。
今は大学の学園祭に出てみたいです!
御堂莉
たしかに!学祭に出たい!
小花衣
私たち“きのホ。”のライブはペンライトを持っている人もいれば持っていない人もいて、あまりアイドルの様式に縛られていないんです。
アイドルを知らなくても「楽しい!」と思ってもらえるようなライブにできるよう心掛けています。
────グループとしての今後の目標や挑戦したいことを教えてください。
小花衣
最近は京都でライブする機会もだんだん増えてきて、少しずつ「京都のアイドルです!」って言えるようになってきました。
でも、やっぱりもっと多くの京都の人に知ってもらいたいなと思います。
御堂莉
私は、ライブで47都道府県を回りたいです!
ライブ配信をすると、北海道から沖縄までいろんな人に見ていただいているので、今後ツアーでみなさんに会いたいです。
インタビューを終えて
今回は、京都を代表するアイドル“きのホ。”の御堂莉くるみさんと小花衣こはるさんに、インタビューさせていただきました。
京都の魅力から人生の話まで、明るく、ときには真剣に、
表情がコロコロと変わるおふたりとお話しできて、楽しく人生の意義について深めることができました!
このインタビューを終えてから、“きのホ。”の公式プロフィールをもう一度見てみました。
こんなアイドルが居てもいいんじゃないっ!?
劣等感満載!?京都で共同生活をしながら活動中のリアルタイムアイドル物語!
向かう先は、ハッピーエンドなのか!?それとも?
御堂莉くるみさんと小花衣こはるさんのおふたりからお話を聞いて、
“きのホ。”のメンバーが、人生に本気で向き合ったからこそのプロフィール文であり、先のことをメンバーと一緒に考えていきたいと感じさせます。
おふたりがインタビューで一貫して「京都の人々の温かさに恵まれているからこそ、今は人生の大きな選択を謳歌している」と
話されていて、私も改めて京都の人々の人間の温かさを感じて、もっと明るく今と未来を謳歌してみようと決心しました。
今回インタビューを担当した広報部員のふたりも、“きのホ。”のおふたりも、実は全員東北出身だったのも良い思い出です(笑)。
これからも、京都内外で活躍する“きのホ。”を全力で推していきましょう!
きのホ。公式ホームページ
絶賛全国ツアー中!
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https://x.com/kinopo_idol/status/1833868131284176921
(取材・文 :京都橘大学 健康科学部 小池迪代)
(取材・文 :同志社大学 文化情報学部 齊藤夏帆)
(取材・撮影:同志社大学 法学部 足立隼太郎)