京都の魅力、日本の魅力
もくじ
身近なまち、京都
兵庫県出身の私は、小学生の頃から両親と一緒に京都へ観光に出かけていました。家からはかなり離れた場所にあり、目的地に行くのも一苦労でしたが、地元にはない行事や建物、食べ物がある上、一日かけて京都を訪れることで一緒に話す事、共有する物も増え、親との距離も近くなっていた気がします。だから京都に行けば楽しい、という良い印象を抱いていました。その影響なのか、寺院や神社が好きになり、歴史が一番の得意科目となりました。歴史に興味を持てたのは、実際に訪れることのできる距離に、文化や伝統の残る場所「京都」があったからだと思っています。
高校に入学してからしばらくして、私は海外へ一年留学することを決意しました。理由は英語に特化した高校だったことと、若いうちに日本語が通じない場所で生活をすることで、精神的に成長し自立できるのではないかと考えたからです。
外から日本を見てみると…
留学先のフランスの高校で、現地の高校生と授業を受けた1年、言語には苦戦したものの、友達作りにはさほど苦労しませんでした。その理由には「日本人」であるということが大きくはたらき、何度も助けられた場面(出来事)がありました。フランスではジャポンエキスポという大きな日本文化の総合博覧会があるほど、日本の文化に興味を持っている人たちが多いのです。『日本では毎日KIMONOを着ているの?』『何で日本語には書き方が3つもあるの?』『SUMOU(フランスでは日本よりも習っている人口が多い)何段持っているの?』などたくさん話しかけられました。友達が段々と増えていく中、様々な質問をされることで、日本人なのに答えられない自分の無知さや、フランスと違った日本文化独特の魅力に気付いたのです。留学当初は、もちろんフランスの文化や言語、人々の暮らしに興味を持っていた私でしたが、帰国する頃には日本が大好きになっていました。(普通は逆のはず…笑)
日本文化を学べる大学に行きたい!
もっと母国の伝統や歴史を知っているべきだと思った私は、大学では日本に関する知識をつけ、自ら体験し、いずれは外国人や、母国の魅力を知らない日本人に伝えていきたいと考えました。何気なしに行った同志社大学のオープンキャンパスで、私の目的とドンピシャに合っている!と見つけたのが今、所属している文化情報学部です。この学部では、実験やデータサイエンスなどを通して、文化を科学的に分析する事ができるのです。ただ単に文化を学ぶ学部よりも深く知ることができ、私にぴったりだと思いました。
同志社大学は国際教育に力を入れているため、フランス語専攻でない今も、第二外国語としてフランス語文法や会話を継続して勉強することができています。また、学部必修の授業で現在、京都の魅力を伝えるため、閲覧者がどこを見ているか視線計測機を使って分析してからホームページを作成しています。なかなか面白いです。
京都の大学生を満喫するために
文化情報学部は京田辺市という、京都市内から少し離れたところに位置していますが、同志社大学の無料送迎バスで今出川キャンパスまで移動できます。大学ではなかなか珍しいこの制度を使って私は何度も京都市内に足を運び、寺社仏閣や伝統行事を見に行ったり、友達と茶菓子作りや陶器作り、着物散策などの日本らしい文化体験をしたりしました。休み時間に少し移動したら日本文化や歴史に触れられる、というのは貴重で、京都の大学ならではだと感じます。休み時間や学校がない日に、四季の移り変わる京都を素敵に思い写真に収めていたら、写真の面白さに気づきました。高校まで趣味と言える趣味を持っていませんでしたが、今は暇さえあれば一人でも京都へ写真を撮りに出かけています。京都の大学に来たからこそ写真が好きになったし、趣味を通して友達の輪が広がったと感じるので、京都に来て本当に良かったと思いますし、これからも積極的に京都に関わっていきたいです。
もし今、大学選びに悩んでいる人がいたら、私はとにかく京都をおすすめします。京都に来たら、今まで知らなかった日本に触れられますし、母国に誇りを持てるようになります。また隣の県とも簡単に行き来できますから、異なる都市で様々な経験ができます。この魅力あふれる京都でなんでも挑戦し、経験し、感動し、学び、充実した学生生活にしてください。
(同志社大学 文化情報学部 栗田ひかり)