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物語の隅々まで京都を感じられる! 映画『1秒先の彼』山下敦弘監督にインタビュー

©2023『1秒先の彼』製作委員会

岡田将生さんと清原果耶さんがダブル主演を務め、京都を舞台に物語が繰り広げられる。いつも、人より1秒早いハジメくんと1秒遅いレイカちゃん。
そんなハジメくんは大切な1日を失ってしまう……。“消えた1日”をめぐるタイムラグ・ラブストーリーから目が離せない。


©2023『1秒先の彼』製作委員会

劇場公開に先駆けて、映画の見どころや撮影秘話、そして学生時代のお話などを監督の山下敦弘さんに伺ってきました。
それではご覧ください!

山下敦弘監督 プロフィール


©2023ビターズ・エンド

1976年生まれ、愛知県出身。大阪芸術大学映像学科卒業。卒業制作『どんてん生活』でゆうばりファンタスティック映画祭のオフシアター部門のグランプリを受賞。その後も『天然コケッコー』や『味園ユニバース』など数多くの大ヒット作品を生み出した。最新作の『1秒先の彼』は、台湾映画『1秒先の彼女』をリメイクしたもので、脚本は宮藤官九郎さんが担当している。

“色々な京都”を楽しめる映画


©2023『1秒先の彼』製作委員会

――これから映画を観る方に見どころを教えてください。
見どころは全部なのですが、特に色々な京都を撮れたと思っています。京都市内だけでなく、宮津市の天橋立や舟屋が残る伊根町まで撮影に行きました。色々な京都の風景を見られる映画になっています。


©2023『1秒先の彼』製作委員会

――なぜ京都を撮影地に選ばれたのですか?
少し不思議な設定でも京都だったら起こり得るというか……。京都だったら不思議なことが起きても見ている人が許してくれるんじゃないか、という期待や想いがありました。あと京都の街の時間が止まったら面白いなっていうのもありました。京都は人が多いので撮影が大変そうだなと思ったのですが、結果的に京都でやれて良かったです。

――立命館大学でのエキストラを使ったシーンの撮影は大変でしたか?
とあるシーンは大変でしたが、協力してくれる人がたくさん来てくれました。
京都には立命館大学や京都芸術大学のように映像や映画を学べる大学も多いので、学生さんたちや大学などの協力があって助かりました。

――ハジメくんを演じる岡田将生さんは東京都ご出身ですが、京都弁をどのように練習されたのでしょうか?
京都弁指導の方が、岡田さんが喋るセリフを吹き込んでくれて、それを耳で聴いて覚えるんです。撮影現場にもその方が付いてくれて、もし間違えていたらやり直すという流れになります。僕も横で聞いていたのですが、何が間違えているのか分からないくらい難しそうでした。その点、岡田さんが1番大変だったと思います。

――映画を見せていただきました。レイカちゃんが桜子ちゃんに飲み物をかけるシーンは、ハジメくんを大切に思う気持ちがすごく表れていて印象に残っています。監督が1番印象に残っているシーンはありますか?
僕もそのシーンが好きですね。本当は白川の橋の上でやる設定だったのですが、当日土砂降りの雨になってしまって、急遽、居酒屋でやることになりました。その結果、ジョッキでぶっかけることになったのは良かったですね。

山下監督が抱く京都の印象

――山下監督は愛知県出身で、大阪府にある大学に通われていたとのことなのですが、そんな山下監督の目には京都はどのように映っていますか?
『1秒先の彼』は時間にまつわる映画でしたが、京都に行くたびに、「独特の時間が流れているな」と感じます。田舎とは違う独特の空気が流れていて、滞在中は気づいたらのんびりとしていました。

――この映画のロケ地に京都の様々な場所が登場していました。京都でお気に入りの場所があったら教えてください。
今回、京都には2ヶ月近く滞在していました。以前にも京都には短い期間で行ったことはあったのですが、今回は長い期間居させてもらっていて。市内の居酒屋で学生さんから中古の自転車屋さんの情報を得て自転車を買いました。出町柳や京都駅の方まで自転車で出かけることもありました。なので、どこが好きというよりも、自転車1台あれば京都市内どこでも移動できる点が魅力的に感じました。

次ページ:山下監督の学生時代について

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