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京都で過ごす夏〜御手洗祭りに行ってきた〜

連日の蒸し暑い日々も佳境を迎え、季節はすっかり秋に差し掛かろうとしていますね。今夏、京都では多くの祭事が3年ぶりに開催されました。

私は、7月に行われた下鴨神社の夏の風物詩である「御手洗祭」(みたらしまつり)に行ってきました。

御手洗祭とはどのようなお祭りなのでしょうか?これからこの記事で紹介していきます!

御手洗祭とは

御手洗祭は、例年土用の丑の前後10日間にわたって開催されている神事です。平安時代に貴族が神社の敷地内の御手洗池に足をひたし、けがれを祓ったことがはじまりで「みたらし祭」と呼ばれ、親しまれているようです。

御手洗祭で行われる「足つけ神事」では、参拝客は、深さ10センチほどの御手洗池を、50メートルほど足を浸したまま歩き、火をつけたろうそくを社にお供えします。

池の水は、井戸からくみ上げられた湧水を使用していて、水温は15度ほどです。訪れた人々は浴衣やズボンの裾をたくし上げて、ひんやりとした感覚を楽しみながら、無病息災を願います。今年は3年ぶりの開催だったこともあり、心待ちにしていたという方や実際に行ってきた方も多いのではないでしょうか。

出典NHK『京都 下鴨神社で「みたらし祭り」池に足浸し けがれ清める』https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220722/2000064083.html

趣のある提灯が出迎えてくれました!

実際に私も御手洗祭りに行ってきました。神社に到着すると提灯が飾られた大きな門が出迎えてくれます。神社に到着した時間が夕方だったこともあり、提灯と夕空のコントラストがきれいで、とても趣がありました。

多くの人々がこの風景を写真に残そうとスマートフォンを手に撮影していました。

奉納された提灯の中には和菓子屋さんをはじめとする、下鴨神社周辺のお店の名前を見つけることができました。また、神社周辺には浴衣姿で訪れた参拝客も見受けられ、華やかな様子に気分も高まりました。

 

いよいよ御手洗池にやってきました!裸足になって、おそるおそる足をつけてみると……池の水がとてもたい!つい歩くスピードも速くなってしまいました。

しかし、次第に水の冷たさにも慣れ、清々しい気分に……。水温は心地よく、池の中でもっと過ごしていたいと思いました。さらに、池の中を数メートルほど歩くと、ろうそくをお供えする社までたどり着きました。

御手洗池に入る前にいただいたろうそくに明かりをつけ、池の端に設置された社にお供えしました。御手洗池からあがったところには、無病息災を願うお守りやお札、御神水を授かることができます。

また、下鴨神社の名物「水みくじ」(おみくじを御手洗池に浸すとおみくじの結果が浮かび上がるもの)を占っている人もいました。

足つけ神事の期間中は酒屋さんや和菓子屋さんなどの屋台が出店しており、多くの人でにぎわいをみせていました。人通りは、糺の森まで伸びていましたが、いつもより幻想的かつ厳かな雰囲気に引き込まれながら下鴨神社をあとにしました。

最後に

京都の夏は本当に蒸し暑く未だに慣れませんが、足つけ神事を経験したことでひとときの涼を感じることが出来ました。無病息災を祈って、この夏とこれからの季節を乗り越えていきたいと思います。

今回、私は普段着で御手洗祭りに行きましたが、また、御手洗祭りに行く機会があれば、今後は浴衣で参加し、「京都ならではの夏」をより近くで感じたいと思います。

今年は3年ぶりに多くのお祭りが京都の各地で開催されています。秋以降も時代祭(10月)など多くのお祭りが開催されるようです!皆さんも思い出作りに行ってみてはいかがでしょうか?

 

(京都女子大学 現代社会学部 菅尾彩夏)

 

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