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祇園祭を満喫!大学生のための京都のお祭りガイド

祇園祭を満喫!大学生のための京都のお祭りガイド
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皆さんは京都のお祭りをご存じですか?
京都には京都三大祭りといわれる「葵祭」、「祇園祭」、「時代祭」をはじめ、様々なお祭りがあります!開かれる時期や開かれた背景も多様で、楽しみ方もたくさんあります!
この記事では、京都の夏の風物詩とも言える祇園祭を中心に、大学生ならではのお祭りの京都のお祭りの楽しみ方を紹介します。ではみていきましょう!

楽しみ方1:お祭り自体を楽しむ!

京都に長く住む人にとって、馴染みのあるお祭りと言えば祇園祭ではないでしょうか。

祇園祭は、疫病退散を祈るために始まった八坂神社の祭礼です。

毎年、7月1日から31日までの1箇月間に、様々な行事が行われます。中でも有名な行事は、17日(前祭)と24日(後祭)に行われる「山鉾巡行」ではないでしょうか。四条烏丸周辺を中心に山鉾が34基(前祭:23基、後祭:11基の計34基)立ち並ぶ様子を見ることができます。

よく知られている鉾では、「長刀鉾(なぎなたぼこ)」が有名ではないでしょうか。この鉾は山鉾巡行で毎年必ず先頭に立つため「くじとらず」と言われます。

私は、毎年長刀鉾のちまきを買いに行くのですが、人気がありすぐに売り切れるため、買えない年もよくあります。ちまきは他の山鉾でも売られているので、自分のお気に入りを見つけて家に飾るのも良いのではないでしょうか。

小さい頃は浴衣を着て祇園祭に行きましたが、大きくなってからは行けていないので、次は浴衣を着て行ってみたいなと思っています。

皆さんも浴衣を着て友達やカップルで行ってみるといつもと気分が変わり、さらに楽しめるのではないでしょうか。夜には山鉾の提灯が灯され、また違った雰囲気を感じられますよ。

何度訪れても楽しいお祭りですので是非皆さん行ってみてはいかがでしょうか。

 

 

楽しみ方2:周辺の街歩きを楽しむ!

祇園祭では、周辺の街並みやお土産を楽しむこともおすすめです。

「楽しみ方1」でも紹介した、各山鉾で配られるちまきについてご紹介します。

このちまきは食べ物ではなく、笹の葉で作られたお守りです。京都の多くの家庭では、ちまきを玄関に飾って疫病・災難除けを願います。山鉾ごとに学問成就や縁結びなどさまざまなご利益があるので、山鉾をめぐって、自分に合ったご利益のちまきを購入するのも祇園祭の楽しみ方のひとつです。

また、お祭りの時期を逃してしまっても、楽しめる場所があります。京阪祇園四条駅から5分ほど歩いたところにある「祇園祭ぎゃらりぃ」では、1年中祇園祭を体験することができます。祇園祭の見どころを屏風に見立てた大型モニターを通して、実際の祇園祭さながらの迫力で楽しむことができます。また、重さ6トン、高さ7メートルの実物大の鉾が設置されています。釘を使わずに作られた伝統技法に注目して見てみてくださいね。

祇園祭ぎゃらりぃHP

 

楽しみ方3:グルメを楽しむ!

歴史ある鉾が立ち並ぶ様子を見るのはもちろん、出店を楽しむのも良いですよね。
特に前祭(さきまつり)の宵山が佳境を迎える7月15日〜16日には大通りが歩行者天国となって露店が並び、食べ歩きをしながら鉾町を巡ることができます。ちまきや扇子など、祇園祭に関連する商品や伝統工芸品も販売されます。私は祇園祭限定のおたべをお土産に買ったこともあります。そうした品々を買うだけでも気分が涼しくなる気がします。

また、祇園祭の期間限定メニューを提供する飲食店も数多くあります。例えば、某中華料理店で限定販売される「豚まん」は、長蛇の列ができるほどの人気!中にはたくさんの具がゴロゴロと入っていて、食べごたえがあります。また、過去にはちまきをイメージしたパンや、鉾をイメージしたパフェを販売するお店もあったそう。祇園祭でしか味わえない期間限定のグルメを楽しみながら鉾町を歩けば、祭りの雰囲気をより味わえるでしょう!

 

楽しみ方4:歴史を楽しむ!~京都のお祭りコソコソ噂話~

ここまで、京都の夏ならではの「祇園祭」の楽しみ方についてご紹介してきましたが、京都のお祭りにまつわるアレコレ、どれくらい知っていますか?

お祭り自体は知っていても、その中身まではよく知らない!という人も多いのではないでしょうか。

もったいない!!!

今人気の某アニメには「大正コソコソ噂話」というコーナーがあるように、歴史の長い京都にはお祭りに関する‘コソコソ噂話’(エピソード)が沢山あります。

お祭りの背景を知っているのと知らないのとで、京都のお祭りの面白さは異なります!

例えば、「京都最古の祭り」といわれる葵祭。あの「源氏物語」にも登場していることを、知っていましたか?「葵の巻」で葵の上と六条御息所の「車争い」のシーンがありますが、あれは葵祭を見に行った際のエピソードです。

有名なシーンなので、古典で読んだことがある人も多いと思いますが、背景が分かるとお祭りをより楽しめそうですね!

葵祭は、かつて皇室の内親王・女王が斎王を務めていましたが、今ではその「代わり」を斎王代が務めています。一体どのようにして選ばれているのでしょう?選考には一定の基準はあるようですが、京都にゆかりがある未婚のご令嬢が選ばれることが多いようです。やはり奥が深い……!

コトカレには、大学生で斎王代を務めた方にインタビューした記事もあるので、気になった方はそちらも是非チェックしてみてくださいね!

京都ならではともいえる、お祭りに関するコソコソ噂話。葵祭以外にもエピソードや背景は沢山あり、それを知ってお祭りに行くと、2倍、いえ、3倍は楽しめると思います!!!
是非、お祭りに行かれる際に京都のお祭りコソコソ噂話を調べてみてはいかがでしょうか。

 

楽しみ方5:お祭りのアルバイトをする!

お祭りはただ楽しむだけではなく、アルバイトとして実際に参加することもできるって知っていましたか?

こちらは、時代祭の行列に参加した部員が書いた記事です。当日は白い袴やわらじを身に付け、京都御所から平安神宮までの道のりを、台車を支えながら歩いたんだとか。京都の歴史あるお祭りにこのような形で関わることができるなんて、とても価値のある経験になりますよね。

この他にも、祇園祭では、ちまきの販売補助や、交通整理などのアルバイトがあるようです。私は祇園祭のアルバイトをしましたが、大学に進学するまで京都府外で過ごしていたので、京都の大学生として地域のお祭りを支えているんだ…としみじみしたことを覚えています。内容としては、鉾の拝観に来てくださった方々の受付をしたり、授与品をお渡ししたりしました。アルバイトの最終日には、保存会の方のご厚意で鉾に登らせていただくことができ、忘れられない経験になりました。興味を持った方はぜひ調べてみてくださいね!

 

最後に

いかがでしたか?今回ご紹介したもの以外にも京都のお祭りには様々な楽しみ方があります。京都にいらした際には、自分なりの楽しみ方をぜひ見つけてくださいね!

(京都工芸繊維大学 工芸科学部 市川 峻)
(龍谷大学 政策学部 梅垣舞央香)
(同志社大学 政策学部 小森若菜)
(同志社大学 グローバル地域文化学部 西村 彩恵)

(編集 立命館大学 文学部 小関萌嘉)

この記事を書いた学生

かれんちゃん

かれんちゃん

卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!