京都に来た理由

慣れ親しんだはずの京都で新たな発見

慣れ親しんだはずの京都で新たな発見
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こんにちは!私は生まれも育ちも京都の大学生です。しかし、京都といってもみなさんが想像するような観光地で暮らしているわけではありません。
私の生まれ育った場所は京都府の南端に位置する市で、周りからはよく「ほぼ奈良県民だね!」なんて言われたりもします。

こんな風に、京都に住んではいるものの世間のイメージする「京都」にあまり接する機会がなく、特に「京都」に興味もなかった私・・・・・・。
しかし、京都市内の高校へ進学し、エスカレーター方式で大学に通うことが転機となり、私の考えは180度変わりました。そこには、私の想像を超えた京都がありました。

京都を知る

慣れ親しんだはずの京都で新たな発見

京都市内に活動範囲が広がったことをきっかけに、私は“古都・京都”の魅力を大いに発見していきました。

そのなかで印象深いエピソードを一つご紹介します。
みなさんは清水寺や八坂神社周辺の東山エリアに、古い町並みに囲まれた“坂”がいくつも存在することを知っていますか?私はそこで異世界に迷い込んだような不思議な体験をしました。

友人とカフェに行くために坂を歩いていたときのこと。
道の角を曲がった次の瞬間、私の目の前に突然“八坂の塔”(五重塔)が視界いっぱいに広がったのです。
私たちはおしゃべりに夢中で、塔にこれほど近づいていたことに全く気が付いていませんでした。
急な出来事にとても驚きましたが、「歩いていたら目の前に塔が出現した」という他では体験できないサプライズに、「これが京都か!」と実感したことを覚えています。

また、夕暮れ時には東山の町並みが夕日に照らされて、古風な雰囲気が昼間より引き立って見えました。このような体験と、元々簡素で趣のある「日本らしさ」が好きだった私は、今まで知らなかった京都の魅力にどんどん引き込まれていきました。

京都の大学での学び

(京都御所)

私は今、文学部で学んでいます。「日本のことについてもっと深く勉強したい!」と思ったからです。ただ、それ以上「京都で学ぶ意義」について特に考えたことはありませんでした。

大学に入学してからしばらくたったある時、ふと気がつきました。
「私の学びの環境って実はとても恵まれているんじゃないか」ということに。

例えば、私が通う大学の横には京都御所という明治維新まで天皇が住まれていた有名な場所があります。「日本文学」という“ザ・日本”のことについて学んでいる私にとって、学びに関する歴史的に有名な場所が身近にあることはとても特別で贅沢なことなんだと感じています。
このような、他の場所ではあまり経験できない、“歴史的な場所と自分の距離感”が京都で大学生活を送る魅力だと思います。

最後に

(蹴上インクライン)

京都には、魅力的な場所がたくさんあります。有名な観光スポットから巡ってみて、その後、自分のお気に入りの場所を探しても楽しいと思います!

とにかく京都で暮らして京都の大学に進学した私が言いたいことは、「京都は日本らしさ満載の魅力的なまちである!」ということです。
これからも私ならではの視点で“京都らしさ”をお伝えしていきますので、どうぞお楽しみに!

(同志社大学 文学部 林田珠加子)

この記事を書いた学生

かれんちゃん

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卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!