#京都里山ぐらしー「京都市北部山間かがやき隊員」とはー
おじゃまします、大原
皆さんは、「地域おこし協力隊」の存在をご存知ですか?
「地域おこし協力隊」とは、人口減少や高齢化等の進行が著しい地域に移住して、地域おこし支援や地域協力活動を行いながら、その地域への定住・定着を図る総務省の取組で、地方自治体から任命される隊員は農業・漁業への従事、地域の魅力PR、お祭りのイベント運営など、全国各地で様々な地域協力活動を行っています。
昨今では、この制度を活用して地域資源を活かしたまちづくりが全国で活発に行われており、京都市では「北部山間かがやき隊員」という名称で活動されています。
今回は、京都市北部山間かがやき隊員として,左京区の大原地域を担当される田邉 成悟さんにインタビューさせていただきました。
大原地域の澄んだ空気や美しい自然を写真と文章を通じて、その魅力を全力でお伝えできればと思います!!
少しでも大原地域に赴きたいと思い、京都市北部山間かがやき隊について興味を持っていただければ嬉しいです。
精霊が息をしているような神秘的な場所
(思子淵神社にて撮影)
大原は京都の市街地から車で数十分ほどの距離でありながら豊かな自然と地域独自の伝統文化を残している地域です。
「都会の空気にはついていけない」、「自然を肌で感じながら暮らしてみたい」と思った方には、理想的な環境かもしれません。
今回は、そんな大原の中でも田邉さんが拠点として活動されている「大原百井町」(ももいちょう)を訪れました。
(google mapからみた百井町)
まずはどのようなところか皆さんに知っていただくために百井町の名所をご紹介します。大原の観光スポットとして「三千院」を思い浮かべる方は多いと思います。実はそのすぐ近くにも魅力ある神社仏閣がたくさんあるんです!
今回はその中でも、田邉さんが以前庭の手入れをされていたという、宝泉院を取材させていただきました。
(まるでポストカードのような景色です。)
全体の緑を俯瞰するもよし、近づいて葉っぱ1枚1枚のわずかな違いを観察するもよし。何通りもの楽しみ方ができるからこそ,つい時間を忘れて長居してしまいます。
今回は,お寺のご厚意でお抹茶とお茶菓子をいただきました。
目で緑を楽しみ、舌でも緑(お抹茶)を楽しむ……。
なんて優雅な時間が流れていることでしょう。一服をして、ふと上を見上げるとそこにはいくつかのシミが。特に気には留めずに帰ろうとすると、お寺の方が私たちに教えてくれました。「それシミじゃなくて、血痕なんですよ。」
まるでサスペンスドラマを観ている時のように、「怖い…。でも観たい(知りたい)!」という気持ちが溢れてきました。
これは「血天井」と言って、自刃した武士の血が床に染み付いたものを天井に使用されているとのことでした。
ついさっきまでは、のんびりとお茶菓子を食べていたはずなのに、知ってしまった瞬間から手に汗握りながらお話を伺っているというギャップに自分でも驚きつつお寺を後にしました。
その他にも「大原・百井町」には、思子淵神社(しこぶちじんじゃ)という神社があります。杉の皮がついた鳥居は全国的にも珍しいのだとか。また、鳥居立ては先祖代々が住民の間で行われていたそうです。神社を訪れると、地域の方々が鳥居を大事に守ってきた情景が目に浮かぶようです。
このような自然と神秘に囲まれた「大原・百井町」に、実際に住みながら地域おこしをされているのが「北部山間かがやき隊員」田邉成悟さんと仁美さんご夫妻なんです!
(次ページ>インタビュー)
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