京都に来た理由

変化を求めて

変化を求めて
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1.はじめに

東京生まれ、東京育ちの私。建ち並ぶ高層ビルに、街を網羅する鉄道、溢れかえる人々。
流行りのものも、新しい食べ物も、欲しい服も、お友だちと遊ぶ場所も沢山ある。

「ここにいれば、何でも手に入る。何不自由なく生活できる。私は一生東京で暮らすんだ。」
そう思っていました。そんな私が、なぜ京都への進学を決めたのか。

 

2.きっかけ

高校2年の冬。自分の進路を考え始めたとき、ふと思ったのです。
「東京の大学に進学して、東京で就職して、東京で出会った人と結婚して、東京に家を持って……。私、本当に一生東京で暮らすつもりなの?それってなんだかもったいなくない?なにか変化が欲しい、他の場所にも住んでみたい!」
そう思ったとき、真っ先に思い浮かんだ場所が、京都でした。修学旅行と家族旅行で2度訪れたことがあり、神社やお寺が好きな私は、一瞬で京都の虜になっていました。そしてずっと心のどこかに、こんな素敵な場所に住めたら、という思いがあったのだと思います。

「ここで何か行動を起こさなきゃ、私の人生は変わらない。大学進学をきっかけに東京を出よう!!」

大学を選ぶにあたって、どうしても譲れない条件が2つありました。1つ目は女子大であること。高校も女子校だった私は、その居心地の良さに慣れてしまい、女子大を志望しました。2つ目は、史学を学べる大学であること。私は将来、高校の歴史の先生になりたいと考えているからです。そこで私は、この条件に当てはまり、近くに清水寺があることに魅力を感じ、第一志望を京都女子大学に決めました。

先生や両親には、最初は反対されました。なぜわざわざ東京を出るのか。家族と離れて暮らすなんてまだ早い。特に母は、口では良いよと言ってくれても、心の中では東京に残ってほしいという気持ちがあったようです。しかし、私の京都へ行きたいという熱意が受験勉強に励む姿から伝わったのでしょうか、最後は納得してくれました。両親からの承諾を得た私は、猛勉強して受験に挑み、無事合格。晴れて京都行きの切符を手にしたのです。

「4月から憧れの京都暮らしが始まるんだ!!」

 

3.げんざい

そう思っていたのに!!!なんと!!!新型コロナウイルスの影響でまだ東京にいます!!!

入学式中止のお知らせ、入寮日延期のお知らせ、対面授業中止のお知らせ。よくわからないまま締め切りが迫る履修登録。相談できる先輩もお友だちもいない。慌ただしく始まったオンライン授業ではトラブル続き。わんこそばのごとく増えていく課題を消化するのにいっぱいいっぱいな毎日。終わりの見えない日々に心も体もボロボロでした。いつまで続くの?気付けばもう8月。今頃は憧れのキャンパスで授業を受けたり、お友だちと京都観光したり、ルームメイトと楽しい寮生活を送っているはずだったのに。どうしてだよおおお!!

4.これから

事態が収まって、本来の日常を取り戻せたら。
たくさんのお友だちを作りたい!!
先生にお会いしたい!!
楽しいサークル活動がしたい!!
フィールドワークがしたい!!
大好きな京都タワーや清水寺へ週3は訪れたい!!
卒業までに京都にある世界遺産を制覇したい!!

とにかく京都を満喫したい!!待ってろ私のキラキラキャンパスライフ!!今はこんなこと考えながらモチベーションを保ちつつ、おとなしくステイホーム中です。

5.さいごに

自分の人生に、何か変化が欲しいと考えているあなたへ。

思い切って、今の土地から離れてみましょう。(もちろん家族に相談は必須ですよ)
そこでお勧めしたいのが京都です。歴史的な街並みと都会的な雰囲気が混在する京都。
豊かな自然の中に感じられる四季の移ろいは、私たちに刺激を与え、
日本の伝統文化を目にすることで古人に思いを馳せ、
訪れる外国人観光客の方や修学旅行生との関わりにより、人のあたたかさに触れ、
甘いスイーツや美味しいご飯でお腹を満たし、
各地で開催されるお祭りやイベントでたくさんの思い出を作る。
そんな京都での生活は、私たちの人生を豊かなものにしてくれるでしょう。

受験生のときからコトカレで「京都に来た理由」の記事を書くことに憧れていました。夢が叶って大変嬉しかったです。読んで頂きありがとうございました!これから執筆する記事もぜひ読んでいただけたら嬉しいです!

(京都女子大学 文学部 野尻喜)

この記事を書いた学生

かれんちゃん

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卒業生が執筆した記事はかれんが紹介しているよ!